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タレルと縄文 / 新潟県十日町市

某日、新潟に滞在します。
備忘録、メモがわりに旅程を以下に書き記します。

ジェームス・タレル“ 光の館 ”

【 縄文とアートの体験 】

私は、この5年間ほど縄文をテーマにいろんな場所をリサーチしています。
文献などは、もっと以前から読んだりしているけれど
やはり現地に行くと「地形」や「風土」など感じられる情報が多くて
発見が多いです。
2021年と2022年は、青森市から招聘していただく機会があり
市の職員さんと一緒に、青森のモノづくりの現場、藍(あい)の畑や、遺跡や史跡
火山活動の痕跡などを巡りました。

青森県むつ市 仏ヶ浦
大きいもので高さ100mの奇岩が並ぶ
石神神社 廃仏毀釈以前の民間信仰の気配が息づいていました
恐山 水晶の砂浜(キラキラ輝いていてビックリしました)
微細なエネルギーに満ちていて、どんな魂も成仏させようと
山奥のこの地にこの場所を作った方(円仁)の愛を感じました


【 ことの発端 】

火焔土器 十日町市博物館

2022年の秋ころ、東京造形大学のゼミの先輩が新潟の火焔土器を観て
とても興奮した様子をFBに投稿されていました。
お腹の底から、ゴゴゴーっと音がしたんだそう。
芸術家の岡本太郎も、フランスから帰国後、縄文土器を観て
同じような体験をしています。

機会があったらゼヒ行ってみたいな、と思っていて
2023年の初め、年間の計画を立てたときに日程も決めてしまって
いつもお世話になっている友人たちをお誘いして、お邪魔することになりました。

どうせ行くなら面白い場所に行きたいな、と思って
ダメ元で、予約ですぐに埋まってしまう
ジェームス・タレルの「光の館」(十日町市)をチェック。
https://www.hikarinoyakata.com
なんと ちょうど空いていて、予約が取れました。
平日だったので競争率が少なかった模様。自営業者万歳。

光の館
開放されている天窓 空の光を純粋に感じることができる
浴室

アーティストのジェームス・タレルは
私は1998年に東京・世田谷美術館でまとまって作品を観る機会があり
とても印象にのこっている作家。
光、というか人間の「知覚」について内省を促すような
深い思索にいざなう作家だと私は感じています。

【 蛇足 】
ジェームス・タレルは
アメリカのアリゾナ州、フラッグスタッフ在住のアーティスト。
私が2019年に訪れたセドナの比較的近くのエリア(車で45分)。

1979年、彼が30代半ばの時に、フラッグスタッフ郊外の火山を購入し(規模がでかいw)
40年以上かけて「ローデン・クレーター」という“ 作品 ”を制作されています。

ローデン・クレーター (Florian Holzherr 撮影)
ローデン・クレーター 内部

 ピンホールカメラの構造をクレーターの内部に施しているんだそう。
光の新しい体験。
見学はなかなかハードルが高そうですが、いつか訪れてみたい場所の1つ。

映画『ホーリーマウンテン』

ものすごい蛇足だけど(笑)、ローデン・クレーターの内部構造をみた時に
映画監督でタロットの大家、アレハンドロ・ホドロフスキーの映画
『ホーリー・マウンテン』(1973)を思い出しました。
俗を超越した神聖。

蛇足終わり


【 旅程 】

< 1日目 >

10:00頃 新潟駅集合
車で30分ほど南東へ移動。豪農の館「北方文化博物館」へ。

新潟市内にある「北方文化博物館」

豪農、伊藤家のお屋敷。
家訓は「田地を買うなら悪田を買い、美田にして小作に返せ」。
水ハケの悪い土地を整備して、たくさんの小作人の面倒を見た大地主。
農業のかたわら、藍や雑穀、質屋、倉庫業など事業を拡大。
整備した土地は、新潟を襲った巨大地震の被害を受けなかったんだそう。
とんでもなく徳が高くて、いろいろ逸話があるそうです。
立派なお屋敷、お庭、収集した美術作品を展示されています。

5月初旬の藤の花

12:00すぎ
昼食 & 買い出し

13:30 新潟空港へ
14:00頃 新潟市を出発(車で1時間弱移動)

「彌彦(やひこ)神社」

15:00頃
「 越後一宮 彌彦神社 」にご挨拶。

以下、彌彦神社HPより引用
御祭神
伊夜日子大神(いやひこのおおかみ)
御名 天香山命(あめのかごやまのみこと)
天香山命は高倉下命(たかくらじのみこと)とも申し上げ、
皇祖天照大御神の御曾孫(ひまご)にあたられます。
父神は饒速日命(にぎはやひのみこと)、母神は天道日媛命(あめのみちひめのみこと)で、
天孫降臨に供奉して天降られました。
https://www.yahiko-jinjya.or.jp/history/gosaijin/index.html

16:00出発(1時間20分 移動)
17:30
「 光の館 」到着 チェックイン

光の館

18:30ころから体験アートのプログラム開始(1時間半ほど)

食事、入浴、就寝。

< 2日目 >

自炊で朝食
チェックアウト

「光の館」から車で15分

「十日町市博物館」

「十日町市博物館」
9:00 ~ 17:00 (入館は16:30まで)月休
https://www.tokamachi-museum.jp/guide/

↑コチラに火焔土器が常設されています。


「 越後妻有里山現代美術館 MonET 」

「 越後妻有里山現代美術館 MonET 」
10:00~17:00 水休 一般800円
https://www.echigo-tsumari.jp/art/artwork/echigo-tsumari_kouryukan_echigo-tsumari_exchange_center/


ギャラリー藤

「ギャラリー藤」
*開廊していたら寄りたいです。
トミナガの先輩が激推し。

「 星と森の詩美術館 」

「 星と森の詩美術館 」
9:30-17:00(入館は16:30)火休
一般500円 *展示替え等による臨時休館あり
http://www.hoshi-uta-m.jp

地元十日町市の篤志家が、地元の作家を応援したい、ということで
発表の場として、この美術館を作ったんだそう。すごい。


「森の学校」キョロロ

越後松之山「森の学校」キョロロ 十日町市立里山科学館
9:00~17:00(最終入館16:30) 一般500円
https://www.matsunoyama.com/kyororo/about



「時を超える旅」グァン・ファイビン

複数箇所。点在するアート。
https://www.echigo-tsumari.jp/visit/model2023_drive-on-weekdays/


たぶん1日2日では巡れないほど、見どころがたくさん。
どう巡るのかは、当日の流れで決めていこうと思います。


清津館

2泊目の宿は、十日町市から車で15分 南下。
「清津館」へ。

< 3日目 >

清津峡

清津峡
https://nakasato-kiyotsu.com/

あとは、帰りの時間を見ながら、行きたいところへ。

時間の余裕をみて、帰路。

(おわり)

旅が終わったら、またレポートを書きたいと思います。

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