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(14)女子高生が同級生に将棋の駒の動かし方を教えたら、半年後に近畿3位になった話

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※記憶に基づいた実話だが、個人情報特定を避けてストーリーに影響がないところは改変するかもしれない。

※正確には8ヶ月後である。

4ヶ月後なう

1999年7月31日、山形県天童市の天童市市民プラザにて、第35回全国高校将棋選手権が行われた。男女の個人戦と団体戦を合わせて331人が参加した。
(と、当時の将棋年鑑に書いてある)

ちなみにこのときの男子個人戦で準優勝しているのが、現在もご活躍の栃木県代表・K島S介さん。
前年優勝した岐阜県代表のK藤Y男さんは3回戦でY内氏に敗れている。(が、この後の高校竜王戦で優勝した)
今では仲良くしているふたりだが、私が出会ったのは後年のことである。

団体戦は学校名しか記録に残っていないので、どういう方が出ていたのかはわからない。
(全員の名前を載せたら将棋年鑑の売り上げがアップしそうなのにね!)

この大会では(肩書きは当時のもの)森けい二九段、石川陽生六段、北浜健介六段、勝又清和五段、横山澄恵女流初段、古河彩子女流初段が現地を訪れ、指導対局をした。
午前9時に開会式が行われ、そのあと1回戦が始まった。(と、将棋年鑑に以下略)

1回戦シードの私は、団体戦の応援と、2回戦で当たるはずのGさんの偵察をしながら待った。
Gさんの相手は情報がないだけで、そちらと当たる可能性も一応ある。

団体戦は、京都府予選で「不思議な投了図」を作ったCが勝ったものの、AとEが敗れて初戦敗退。自分の対局のことで精いっぱいなので、内容は全く覚えていない。
トーナメントなので、これで終了だ。
「じゃあ観光に行ってくるわ~」と早々に3人で消えた。
私の応援はしないんかい!と言いたいところだが、元が「旅行に行こう」と誘っているので仕方がない。
しかしCはD高の歴史に……は残っていないのだけど、価値ある初勝利を挙げた。公式戦2勝目でもある。
なお顧問は既にいない。(顧問も私の態度にあきれていて、必要最低限以外の接触をしなくなっていた)

女子個人戦のほうは、案の定Gさんが勝っていた。

この1局のことだけを、Gさんに勝つことだけを考えて1ヶ月準備してきた。

(決戦の15回目へ)

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