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(21)女子高生が同級生に将棋の駒の動かし方を教えたら、半年後に近畿3位になった話

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※記憶に基づいた実話だが、個人情報特定を避けてストーリーに影響がないところは改変するかもしれない。

※正確には8ヶ月後である。

7ヶ月後なう

10月上旬だったと思うが、また事件が起きた。

生徒会と喧嘩した。

喧嘩というほどではないが、ひと悶着あった。
元はと言えばこちらに問題があったような気もしなくはないが、話を聞いてほしい。

11月下旬に学園祭(正式名称は異なる)がある。

学園祭では文化系の部活は日頃の成果を発表したり、運動系の部活は出店で食べ物を提供したりする。

将棋部も教室1つ使わせてもらって、自由対局コーナーを作っていた。

学園祭は何かと準備が必要なので、予算請求ができる。

将棋部もさほど準備するものはないのだが、一応飾りつけをしてもいいよねとか、このどさくさに新しい盤駒を1セットほしいなっていうのもあるし、なんとかひねり出して5000円くらい予算を請求した。

その回答が……。

「200円」

…って。

200円で何を買えというんやっ!

チェスクロックの電池すら買えないぞ。いや、電池なら買えるのか。

正直なところ将棋部の自由対局コーナーって盤駒を並べるだけなので確かにお金はいらないんだけど、いろいろ書いて請求して、200円っていうことは将棋部の価値が200円程度っていうことですかね。
200円って何をどうやって200円だけを使わそうとしているんですかね。
予算請求のどこを認めて200円なんですかね。
我々を馬鹿にしているんですかね。

とキレたわけです。
結局何も変わらず、決算で「支出0円」で返したけど。無理やろ。

年度初め、部活全体の年間予算でも認められたのは2000円で、将棋の本1~2冊やないかーい!と陰で文句を言った記憶がある。
そして1000円未満の本を2冊買った記憶がある。

当時は自分が一番正義だと思って行動しているけど、振り返ってみるとここに至るまでの私の言動で将棋部の印象が悪くなっている可能性はあるし、あくまでも部活動で必要なもの、学園祭で必要なものを予算計上すべきで、「予算請求」の意味がわかっていなかった。

でも学校の人気者で構成される生徒会に、人気者が多く所属する体育会系の予算を手厚くつけられると、日陰者の私はそれだけで馬鹿にされたと思って深く傷ついていた。
いまでも根本的な性格は変わらず、つまり私の人徳の問題だと思うが、それにしても世間知らずだった。

(22に進むかもしれない)

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