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人生を楽しむには多少の厚かましさが必要


大学生活は、これまでの人生に対するご褒美だと思っている。


たくさん傷ついて、そんな環境から這い上がるために中学、高校と居場所を変えた。高校に入ったときも同じように”ご褒美”と思ったけれど、そのあと裏切りに遭って無に帰って。そこからさらに考えてやり直して。

それを”努力”と呼んでいいのならば、いいことは全部、その報いだ。

大学で出会った人たちと仲良くなれた。
彼と5年目を迎えられた。
就活はうまくいった。
パリに行ける。

もちろんいいことばかりではないけれど、これまでの嫌なことに比べたらちいちゃく見える。”こんなに順調でいいのかな?”、”みんながいい人なだけで普通なら私はとっくにひとりぼっちなのかもしれない”とかって頭によぎったこともあるけれど、その一方で

いやいや、これくらいじゃないと見合わんやろ

という少々厚かましい気持ちも持っている。


人生を楽しむには、少々の厚かましさがきっと必要なんだと思う。

考えることが功を奏すこともあるけれど、考えすぎると足がすくむばかりで何もはじまらないし、楽しめない。

悪いことが起きた時に内省することも必要だけど、ある程度考えても答えが出なかったり、改善しても効果が見られないのなら環境のせいにしてさっさと他の場所にうつる。
それ以上に、良いことが起こったら周りのおかげであると同時に自分のおかげでもあるということを認めてあげるとか。だってその素晴らしい“周り”と出会える環境まで行ったのは自分だし、さらに仲良くなるなんて自分の人間力も必要なはずなのだから。


p.s.

同じようなこと前に書いたなと思ってこの記事貼り付けて「#私にとって自然なこと」の連載の存在を思い出しました…です。



【ミスチルとスピッツ】


12月ー1月、我が地元にミスチルとスピッツがくる。

スピッツに至っては私の誕生日に地元。

前のスピッツライブはセンター試験に被ってて泣く泣く諦めたから、参戦は今回がはじめて。だけど今回の奇跡を思えばあの時から、私が今回のライブに参戦することは運命付けられていたのだ、きっと。まだ当たってないけど(当たっとらんのかーい)、これは運命だからこれから当たるんだし、当たらないとおかしい。うん。

ミスチルに関しては神戸国際会館なんて、あんなちっこいとこ来て大丈夫なの?って感じなんだけど、アコギが似合う曲を連発してくれることを願ってるよ、私。『and I love you』『here comes my love』、聴きたいなぁ。and I love youは、どことなく今回のリード曲?(動画で桜井さんが弾き語りしてた)『miss you』に似てる気がする。


昨年のSpotifyのまとめで、堂々の1位がミスチル、2位がスピッツだった。スピッツはライブがあるからまた聴き込むだろうけど、ミスチルはやっと沼を脱した…?と思ってたら、全然脱せられない。

沼を脱しても、すぐに戻ってきてしまう。聴く時は一曲指名で、その一曲が入っている昨年のライブプレイリストで再生してしまうから、結局連続で何曲か再生。モヤモヤトゲトゲした気分の時でも『タガタメ』を聴くと「ディカプリオの…」の「デ」で、『GIFT』を聴くと「一番…」の「い」で、もうなんか魂が浄化されて心安らかになるからお守りみたいに聴いてしまう。

結局ここに戻ってきてしまう、というような場所が私にとってはミスチルでありスピッツなんだろうと思う。

きっとSpotifyのまとめは今年も、ミスチルとスピッツがトップ2を飾るだろう。ちなみに3位はbacknumberかYOASOBIだと思う。



【パリのこと】


日本を発つ1ヶ月前である近頃、私は朝6:45に起き、7:50〜9:50スイミングスクールの短期教室のコーチ、地元に戻って10:15頃〜13:00、休憩を挟んで14:00〜17:00はコンビニバイト、という怒涛のバイト週間を送っている。

来月の今頃は日本を発ってパリにいるだなんて、月並みな表現ながら夢のようだ。


「パリへ行く」と色んなところで色んな人に対して口にしているけれど、20年近く憧れ続けたあの土地に来月には立っているだなんて、正直想像もできない。口にするたび 報告 というよりかは、自分に対して言い聞かせているみたいだな、と思う。きっとシャルル・ド・ゴール空港に着くまで実感はないのだろう。

それでも不思議なことに、自分がパリに着いたとき、どんな感情になるのか、noteや日記にどんな文章を書くか、頭の中にどんな言葉が浮かぶか、どんな表情をしているか、私は手にとるように「わかる」のだ。

その感情の答え合わせがたのしみで仕方ない。


一方で、私の憧れは今の段階ではただの幻想に過ぎないこともわかっている。絵本で、ガイドブックで、テレビで、小説で、ドラマで、インスタで、見て、聴いて、感じて、私が「知っている」パリは、切り取られたものでしかなくて、良いところしかないものだ、きっと。

難民移民とか、テロとか、ストライキとか。日本にいたら聞くこともないような単語がどうやら向こうでは非日常ではなく日常らしい。あんな美しい景色と隣り合わせで難民の人が路上でホームレス生活を送っていたり、ストライキでモン・サン・ミシェル行きの新幹線が止まったり、電柱が倒されたりしているなんて考えられないけれど

でも、そういう現実を見てみぬふりするのではなく直視して帰ってきたい。

私の、パリを好きだという気持ちは幻想によるハリボテなんかではなく、現実を見た上での感情であってほしいのだ。


勝手な予定では2024年のパリ五輪を現地観戦するときが私のパリへの初渡航のはずだった。それが来年はきっとテレビの前で、その開催地を懐かしむことになるのだろう。あるいは再訪で「Ça fait un moment !(お久しぶり!)」とオリンピックに盛り上がるパリの非日常を体感して「こんな顔もするんだね」と呟くことになるかもしれない。

いずれにせよ、パリは私にとって何度でも帰ってきたくなる街になるはずだ。






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