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今がどうしようもなく楽しいの


私と仲良くなった人はいつしか私を雑に扱うようになる。


身内の不幸とはいえキャンセルした予定の埋め合わせをせずに他の人とは遊んだり、2人で行こうと言っていた合宿免許に他の人を誘うことを許可した途端に仲間はずれにしてきたり、不義理な言動をとってきたり。

私を信頼してるからこそのものなのだとしても、信頼が信用に、「コイツなら何言っても大丈夫だろう」「何しても大丈夫だろう」という油断に、いつのまにか変わっている気がするのは気のせいなんだろうか。


「ドットちゃんは話すのも聴くのも上手だから、いつも言うつもりがないことまでべらべらしゃべっちゃうよ。」

「こんな話できるの、親とドットくらいだよ。」

「優しいね」


自分を信頼してもらえて嬉しい、と。相手にとっての居場所になれたら、と思ってしてきた言動は、なんだったんだろう。あなたのすべて預けられても私は構わないよ、という私からの相手への信頼は、なにになったんだろう。それによって、要らぬ本音まで引き出してしまうのなら、その結果によって私が傷つく運命になるのなら、こんな特性捨ててしまいたいとさえ思う。



「正直でいたい」

「嘘をつきたくない」

「本音を話せる」

「素の自分でいられる」

「居心地がいい」



そう思っているのかもしれないけど。良かれと思っているのか、簡単にいうけど、あなたがそうできているからといって私もそうとは限らない。


嘘をつきたくないっていう正直さはエゴになることだってあるんだよ。

言わないほうがいいことだってある。

言わない、という優しさだってある。


あるんだよ。


「手離してから大切さに気付いたんだ」とか、そんなベタなドラマみたいなのいらない。望んでない。私は一度手放されたら二度とあなたの元には戻らない。それは友情であっても、恋愛であってもそう。



だから大学では、1人でも構わないと思っていた。
休み時間はひとり、本を読んだりケータイを触ったり課題をしたりして過ごして、人生のモラトリアムは自分に投資していればいいや、と諦めていた。


なのに。

心理学部のみんなは優しくて、愉快で、おもしろくて。そんな私の心を一瞬にして溶かしてしまった。仲良くなりたい、と。あなたをもっと知りたい、と。あなたの力になりたい、と。そう思わされてしまう。


そんな私の大学生活に、また新たな居場所ができた。


先週の水曜日、参加したゼミのうんどうかいは、そのあと4回生が奢ってくれた飲み会も含めて、とても楽しかった。

トランプで割り振られたチームで、言葉なしに同じグループの人を探したり、チームカラーの名札を作ったり。イントロクイズでわかって手を挙げようとした私の手が胸あたりにいるときに、先輩がもう答え終わっていたり。私の地域柄、大嵐だと思っていたゲームであるフルーツバスケットを椅子が吹っ飛ぶほど本気でやったり。

時間割の区切り目で体育館に移動したら少し利用時間よりはやいから、とラジオ体操第1を本気で踊?ったり、借人競争で匍匐前進をさせられてみたり、フリスビーでハンドボールをするアルティメットという競技をやったり。合間合間で写真を撮ってもらったり、盗撮されたり(笑)。

その日は汗をかかない運動会だったはずなのに、汗でびしょびしょだった。高校時代の部T+短パンジャージ、のガチ勢の服装で良かったと、心底思った。


その後、みんなで迷いながらも結局半数近くが参加することになる、4回生との飲み会までの待ち時間、3回生の参加者だけで語り合う時間があった。

「院行く?就職?」という話からはじまって、パーソナルな話も語り合った。心理学部らしい真面目さ。

これまでゼミの時間の中で数分3〜4人で話すことはあっても、ゼミ以外の時間に自主的に集まって仲を深めよう!みたいな大学生らしいキラキラ感はなくて、適度な距離を保ち続けてきた。4回生は結構ワイワイ型だし、ゼミの教授もそれを望んでいるけれど、わたしたちの代は「自然と仲良くなれるならそれはいいけど、わざわざそのために自分からは動かんな。誰か行こう!て誘ったら、みんなゾロゾロくるんだろうけどなぁ。」という感じの学年なんだろうと思っていた。


だけどそのときしゃべってみて、もっとみんなのことを知りたいと思ったし、仲良くなりたい、きっとなれる、と思えた。


そのあとの飲み会では私の理解者であるカレと隣の席で、一方的に安心感を抱きながら、レモンサワー、梅酒、シャンディガフ、シャンディガフ、と初めて外で4杯飲んだ。

カレ曰く、「酔ってはいるけど、酒強くなったね」とのこと。周りからも「勝手に酒弱そうと思ってたけど、案外いけるし、よくしゃべるね。」とお褒め?いただいた。

テーブルでは恋バナから小学校〜高校までの話、中国からの留学生である4回生の先輩の中国での話、車や運転に関する話など、本当にいろんなことをしゃべった。17:15に再集合してぼちぼち居酒屋に向かい、飲み放題プラン内のおさしみ・天ぷら・さっぱりした鶏胸肉、プラン外のポテトや枝豆などを食いながら気がつけば21:00をすぎていた。本当にあっという間だった。


あまりに楽しくて充実していた時間。
行く前に渋っていたことを悔いるほど、また行きたいと心から思った。そのあと校内で会ったらすぐにお互いが気づくほどに先輩との仲も深まって、今後への期待に溢れた1日だった。



私は、人と仲良くなることを、誰かと楽しむことを、諦めなくていいんだ、と。

何を当たり前のことを、と思われるかもしれないそんなことを、最近本気で思っている。


キミはそっち側に行かないでくれるだろうか。

私もみんなを、みんなも私を、不必要に傷つけることなくこれからも一緒にいられるだろうか。


あなたに出会えて本当によかった、といえるような仲間の中に、ゼミのみんなも加わってくれるだろうか。

もっともっと、そんな人たちと出会うことができるだろうか。


私は私の人生に、期待している。





p.s. 写真はゼミうんどうかいでラジオ体操してきるとき、先輩に盗撮(笑)されていた写真。横顔すら髪の毛で隠れてて顔は映ってないけど、他のちゃんと顔映ってる写真見ると満面の笑みで、私、すごく楽しそう。










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