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2021年1月の記事一覧
新たな「階級闘争」が始まったのか?:読書録「ブロークン・ブリテンに聞け」
・ブロークン・ブリテンに聞け
著者:ブレイディみかこ
出版:講談社
新自由主義の進展によって中間層が没落し、格差と分断が拡大。
その上位層と下位層(労働者層でもある)の新たな「階級闘争」が始まりつつある。
…イギリスで20年以上生活し、イギリスとEUを見てきたブレイディさんの「見立て」はそんなところなのかもしれません。
コロナ禍がその分断をより鮮明にしている中、各国経済が一気に悪化し、そこから
この「コロナ禍」でこそ問われるべきことかも:読書録「そろそろ左派は<経済>を語ろう」
・そろそろ左派は<経済>を語ろう レフト3.0の政治経済学
著者:ブレイディみかこ、松尾匡、北田暁大
衣食足りて礼節を知る
マジでそうだと思うんですよね。
加えて「尊厳」。
「衣食が足りない」ことを認めるのは辛いことでもありますから。
ここへの意識が重要。
そう言う観点から言えば、
「<お金>のこともキッチリ手当てできない奴らに政権なんか任せられるかい」
って話なわけです。
ブレイディさんと
日本は、まあ「緩い」ですわな:読書録「コロナ対策 各国リーダーたちの通信簿」
・コロナ対策 各国リーダーたちの通信簿
著者:栗田路子、ブラド夏樹、田口理穂 ほか
出版:光文社新書
イギリス、フランス、ドイツ、ベルギー、スウェーデン、アメリカ、ニュージーランド
この7カ国のコロナ対策について、リーダー(国のトップ)の対応を中心に、現地に移住している記者たちがまとめた作品。
コロナ対策についてはまだ「on the way」ですし、それぞれのまとめ方も統一感がなくて比較しづら
コロナにとらわれず、本質的なところを語り合う(もうちょっとコロナについて語ってほしかった気もしますがw):読書録「何とかならない時代の幸福論」
・何とかならない時代の幸福論
著者:ブレイディみかこ、鴻上尚史
出版:朝日新聞出版
3月にEテレで放映された対談に、秋に新たに行った対談を加えた作品。
もともとは鴻上さんの人生相談に興味を覚えていたブレイディさんからのご指名で対談が決まったようです。
後半の対談は、もちろん「コロナ禍」の渦中での対談になるんですが、「日本・イギリスの状況」を超えて(もちろん「事象」としてはコロナ禍でのアレコレが
「陰謀論」からはかなり遠い作品:読書録「陰謀の日本近現代史」
・陰謀の日本近現代史 戦争と大事件の「闇」を照らす
著者:保阪正康
出版:朝日新書
「へえ、保阪さんが<陰謀論>の本を書くなんてな〜」
と珍しく思って手に取ったんですが…
全然違ってましたw。
なんか、ここら辺のことを取り上げると、
「日米開戦はルーズベルトの謀略だった」
みたいな話になって、「日本はハメられた」「日本は悪くない」みたいな主張が出てきそうなんですが、本書では「ルーズベルトが日
仰々しい題名ですが、言ってることは割と常識的と思うんですがね:読書録「叩かれるから今まで黙っておいた『世の中の真実』」
・叩かれるから今まで黙っておいた「世の中の真実」
著者:ひろゆき(西村博之)
出版:三笠書房
個人的な印象では西村博之さん(ひろゆき)については、
「頭がいいのは分かるんだけど、神経を逆撫でするような言いっぷりが、ちょっと…」
って感じがありますw。
「2ちゃんねる」時代の運営スタンスも、あんまり好きじゃないですかね(じゃあ、どうすれば…ってのもありますが)。
ただこのコロナ騒動の最中、コメン
論理的に考えればこうなる…けど、それが「正解」とも、「その通りになる」とも限らない:読書録「自分の頭で考える日本の論点」
・自分の頭で考える日本の論点
著者:出口治明
出版:幻冬舎新書(Kindle版)
年頭の読書用に購入した一冊。
成毛さん同様、出口さんも「本、出し過ぎ」ですがw、コレは年始に頭を整理するのに良さそうだったので。
内容は2018年の連続講座をベースに、コロナ等の最新トピックも加えて整理したもの。
取り上げた時事問題について、概要を整理した上で、「タテ・ヨコ・算数」の視点から出口さんが「論理的」に考
再読なんですが、今回の方がずっと面白かったです。(時間もかかりましたがw):読書録「小説イタリア・ルネサンス1 ヴェネツィア」
・小説イタリア・ルネサンス1 ヴェネツィア
著者:塩野七生
出版:新潮文庫
正月休みに一気読みしようと思って4巻をまとめ買いしたんですが、結局読めたのは1巻だけw。
まあ犬と遊んだり、ちょこちょこ用事したり、犬と遊んだり…と色々ありまして。
じゃあ「面白くなかったか」というと、そんなことはなくて、かなり楽しめました。
本書は93年に出版された「緋色のヴェネツィア 聖マルコ殺人事件」の再販に