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仰々しい題名ですが、言ってることは割と常識的と思うんですがね:読書録「叩かれるから今まで黙っておいた『世の中の真実』」

・叩かれるから今まで黙っておいた「世の中の真実」
著者:ひろゆき(西村博之)
出版:三笠書房

個人的な印象では西村博之さん(ひろゆき)については、
「頭がいいのは分かるんだけど、神経を逆撫でするような言いっぷりが、ちょっと…」
って感じがありますw。
「2ちゃんねる」時代の運営スタンスも、あんまり好きじゃないですかね(じゃあ、どうすれば…ってのもありますが)。


ただこのコロナ騒動の最中、コメンテーターとして発言されている内容を見ると(TVはあまり見ないので、正確にはそれをモトにした「記事を読むと」ですが)、
「コメンテーターの中ではかなりバランスの取れた発言をしてるんじゃない?」
って印象を持つようにもなりました。
まあ、相変わらず物言いは「何」なところありますけどw。


そんとき目について購入したのが本書。
題名としては「不都合な真実」っぽい感じになってますが、読んでみると、
「いや、基本的にはこういうものでしょう」
ってのが僕の感想でした。
ところどころ、「お、そこに言及すんの?」(上級国民のところとかw)ってとこもありましたが、そんな非常識なこと言ってるわけでもないし、そこは「ひろゆき」節と言うことで…。
スタンス的には少し前に読んだ出口さんの作品(「自分の頭で考える日本の論点」)と、そうは変わらないんじゃないですかね。
そりゃまあ、出口さんの方がインテリっぽいですけどw。


題材として取り上げてるのは以下のような視点。


<社会>
日本の現状
格差化
高齢化

<仕事>
生産性の現状
「働き方改革」

<教育>
「遺伝」と「知能」
日本における「学校」の現状
「学歴」と「仕事」

<政治>
世界と日本の政治の状況
地方自治の危機
選挙の意義

<人間関係>
ネットと人間関係
日本における人間関係の辛さ
男女関係と格差



「すげぇ新鮮!」
って話はないんですけどね。
ただ「耳障りは良くない話」ばかりなのは確か。
ひと言で言えば、
「おっさんたち(じいさんたち)にまかしてて、ロクなことはなさそうよ」
って感じでしょうかw。(まとめすぎかも)


ぶっちゃけ、出口さんとかひろゆきさんとかの見方って「合理的」で「論理的」なんですよね。
にもかかわらず、そこで指摘されている課題の解決の方向に世の中が向かわないって言うのは、そこになんらかの「不都合」があるわけで。


もっともその「不都合」が、決してヒトの「あり方」に反したものであるってわけでもないとは思います。
じゃないと、それを支持する人もいないでしょうから。
そこら辺が「政治」の領域…とも言えます。


ただ、今の新型コロナはそこらへんの「不都合」をアカラサマにしちゃってるとこもありますかね。
ウイルスは「忖度」しませんから。
そういうタイミングだからこそ、ひろゆきさんの「声」を聞く人が増えているのかもしれません。


その結果、どう言う方向の世の中が動いていくのかは何とも言えません。
(個人的には「合理的」「論理的」な方向に動いて欲しいと思ってます。
今までの日本社会は、ちょっと逆に振れ過ぎている印象がありますので。
ファックスでの報告とか、その象徴みたいなもんでしょう)
でも「全て世は事もなし」って感じにはならないでしょうね。


さてさて…。


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