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再読なんですが、今回の方がずっと面白かったです。(時間もかかりましたがw):読書録「小説イタリア・ルネサンス1 ヴェネツィア」

・小説イタリア・ルネサンス1   ヴェネツィア
著者:塩野七生
出版:新潮文庫

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正月休みに一気読みしようと思って4巻をまとめ買いしたんですが、結局読めたのは1巻だけw。
まあ犬と遊んだり、ちょこちょこ用事したり、犬と遊んだり…と色々ありまして。



じゃあ「面白くなかったか」というと、そんなことはなくて、かなり楽しめました。
本書は93年に出版された「緋色のヴェネツィア 聖マルコ殺人事件」の再販になるんですが、以前読んだ時より(多分、出版されてすぐに購入しています)ずっと興味深く、面白く読むことができました。



まあ、最初に読んだ時は「<聖マルコ殺人事件>ってあるけど、全然ミステリーちゃうやん」って戸惑いがあったってのもあるんですよ。
でも今回との一番の差は「ネット検索の有無」。
93年と言えば、Google(98年)もiPhone(07年)もない時代ですからね。
「ネット検索」なんか、全然「ふつー」じゃなかった時代。
そのころ、こう言う本を読んで、「さて時代背景は…」と思ったら、図書館で本を調べるしかない。
当然そんな面倒をするはずもなくw、一気読みして、「なるほどね〜」とは思ったものの、どこまで史実だったかはあんまり把握してませんでした。
(「あとがき」くらいには解説があったかな?
僕の当時の知識としては「スレイマン1世」と「イブライヒ」は漠然とあったくらい。「ロクサーヌ」は知らなかったと思うし、「アルヴィーゼ」とかは全然でした)



今回読むにあたっては「ネット検索」の助けをかなり借りました。
「アルヴィーゼ・グリエッティ」の事蹟をフォローしつつ、「スレイマン1世/イブライヒ・パシャ/ロクサーヌ」の関係性も追いかけ…と、小説を追うよりも、そっちの方に熱心になったくらい。
危うく「オスマン帝国外伝 愛と欲望のハレム」に突入しそうになりましたが、辛うじて回避しましたw。



結局、この本はある程度西洋のこの時代の知識がある人じゃないと楽しみきれないって作品だったんですよね。
出版当時はそこまでリーチできる人は限定されていた。
それが「ネット検索」を使うことで、ある程度のところまでは踏み込める読者が増えてきた…と言うことではないか、と。
当然、僕は後者なわけですがw。
その分、読む時間はかかるようになりましたがね。



さて、2作目は「フィレンツェ」。
メディチ家が題材となります。
こちらの事前知識はちょっとあったので、初見の時も楽しめた記憶があります。
今回はもっと楽しめるかな?
続けて読むのは疲れそうなんで、ちょっとおいてから着手することにしますw。


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