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AI時代のプレゼン技術はココが大事!

僕は普段、思考の整理家®という肩書をつけて人や企業の思考の整理やシンプル化のお手伝いをしています。研修だったり、コンサルだったり、講演・執筆などなど。

でもなぜか、「伝え方」の研修をしてほしいというオファーが多いのですよね。伝え方の専門家ではないんですが。。。

たぶん、伝え方に大切なことは、話し方ではなくそのベースとなる情報の整理や思考の整理など、本質は”整理力”であると皆気づいているからでしょう。

今月もすでに新人から幹部まで、また営業系や商品開発まで週1ペースで「伝え方」のトレーニングのお仕事を企業から請け負っています。

せっかくなので、日々登壇する中で、「やっぱりな!」と教えながら痛感した気づきをシェアしておきたいと思います。

1.AI時代のコミュニケーション


AI時代のコミュニケーション(会話)はどうなっていくのでしょうね。

ついこの間まで、ロジカルシンキングが研修産業の一大テーマであり、どこもかしこも昭和時代にはなかったロジカルシンキング研修を必須にしている企業が多かったものです。まだ今も、一定のボリュームを占めています。

ところが、いきなりChatGPTが世界を席巻し、AI社会ってこうなるんだぁ・・・と、リアリティが出てきた今、ロジカルシンキングはベースだとしても、それだけでは付加価値は出せません。

もはや、大学を出てくる時点で、それなりにロジカルに話せるようになっていますし、AIが出してくるアウトプットは、はじめからロジカルに整理されたものだからです。

もしかしたら会話において大切なことは、ロジカルなシナリオを組み立てることではなく、もっと別のところにあるかもしれませんね。

ロジックの組み立てなんて、AIにやらせておけばいい。誰がやっても大して変わらないしね。

人々の心がきっとそうなっていくのではないでしょうか。

なぜなら、人間、一度楽を覚えるともう後戻りはできないからです。AIを使ってロジカルにストーリーを考えることは、大部分はAIに甘えることになると個人的には思っています。

ということは、知的なコンサルのようにロジカルにプレゼンしているだけでは、「あの人はできる人だね」とは思われなくなるわけです。

誰が話しても同じようなパターンのストーリーで会話を行うクセが染みつくからです。

2.客観より主観がインパクトを持つ


となると、ロジカルを超越した「人間臭い部分」や「自分らしさ」が垣間見える伝え方が、価値を持つのでしょう。

ここで大胆に整理したいと思います。多少雑ですがご容赦くださいね。

ロジカルに伝えるとは、結論と理由を明確にし、話の筋道が整理されていることと、事実に基づいて意味が適切につながっていること。こう僕なりに定義しておきます。

一言でいうと、客観性というものがカギを握ります。

一方、ロジカルを超えた伝え方とは、時にロジカルに整理された調和を壊し、必ずしも事実に基づいていなくても、自分なりの見解がキレイなストーリーの中にぶっこまれていること。

一言でいうと、主観がカギを握るというわけです。

客観 VS 主観

つまり、AI時代の伝え方のコツとは、ロジカルな部分をベースにしながらも、主観を少し織り込むことで、会話に付加価値を持たせるという考え方です。

とはいえ、ベースとしてのロジカルさは必要であることに注意が必要ですよ。

3.どう主観を織り込むか?


では、どのように主観を会話の中に織り込めばよいのでしょうか?

僕なりの見解では、コツは3つです。

(1)個人的

個人的な意見を入れることです。

会話の全体はロジカルに整理されていたとしても、それだけでは付加価値を持たないだけでなく、印象に残りません。他の人も、それなりにロジカルに会話するでしょうから。

そこで、たとえばロジカルな話を一通りした後に、「でもね、個人的には〇〇だと思うのです」と、いきなり主観をぶっこんでください。

なぜだか、ロジカルな話は涼しい顔をして聞いていた人も、「個人的には」という枕詞に反応して興味をひきます。

この枕詞には、どこか目新しさとオリジナリティを期待させるオーラがあるのかもしれませんね。僕の48年間の人生経験調べですが。。。(笑)

(2)感情

これは、シンプルに感情をむき出しにして会話するだけの方法です。仕事でシビアな場面ではついロジカルでキレイな話をしがちです。

ミスをしてはいけない、バカと思われたくないなど、様々な感情が渦巻くからです。そうすると、面白みがない会話に陥ってしまうリスクが出てくるのです。

そこで、いきなり言葉をビジネス用語から崩し、擬音語も連発させながら、情熱だけで話すモードで切り替えるのです。

すると、ストーリーとしては普通で平坦なイメージが、そこだけ粘着力があり突起物ができたように、印象に残りやすくなります。

僕はよく、勝負どころでは関西弁で「聴いてください!ホンマにメチャメチャすごいんですよー!」みたいなノリで、ビジネスモードの会話の空気感を突然壊すこともあります。

この予定調和を崩す方法は、過去の学習で構成するAIはまだ弱いと思うのですが、どうでしょうかね。

(3)経験

やはり、どれだけ事実情報であっても、単なるデータで語るよりも、自分の経験を入れることほどインパクトがある会話はありませんね。

経験に勝る説得力はないというわけです。

つまり、仕事以外の人生経験を増やし、いつかどこかで使える”経験的語彙力”を増やすことが、付加価値を生み出すという考え方です。

とはいえ、注意点があります。

長嶋茂雄さんのように主観や感覚だけで語っても、伝わりづらい人がいるかもしれませんので、主観を入れる割合はほどほどに。。。

僕は目安として、「客観9:主観1」の割合を意識していますよ。

というわけで、今回は、通り一遍等のキレイな伝え方の終焉時期がそろそろやってきたという僕の”主観”を整理してみました。

あなたはどう思いますか?

おしまい。

さて、今回の内容は
いかがだったでしょうか?

少しでもお役に立てば幸いです。

それでは、また会いましょう!

著者・思考の整理家® 鈴木 進介

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