ChatGPTを使う人、ChatGPTに使われる人
「そんなの、ネットで調べればいい」「そんなの、AIに指示したらいい」
デジタル化が進んでからは、検索やAIエンジンの活用でこのようなセリフを聞くことが増えました。
ただ、仕事でのデジタルツールの使用となると、ことはそれほど簡単ではありません。
確かに、検索やAIを使えばできることは増えますし、効率は上がります。ところが、”使い方”によって非効率(時間がかかって何度もやり直し)が生まれる人も一定数出ているので注意が必要なんですね。
何でも検索で情報を得られる!と雑に言い放つ人ほど、必要で意味のある情報にたどり着けていないようです。
AIに指示を出せばなんでもやってくれるよ!と雑に言い放つ人ほど、必ずしも意図した作業をこなせていないようです。
理由は簡単です!
検索もAIも、あなたの頭の中にある気持ちや言葉のニュアンスまではくみ取ってくれないからです。
検索にしてもAIに指示を出すにも、「どのようなキーワードを使って、どのような指示文にすればよいか」を十分考えなければ、ありきたりで雑な情報しか表示されないのです。
つまり、検索やAIを「使う」ことと「使いこなせる」ことは別次元であるという前提で便利なツールと向き合う必要があります。
使いこなすための鍵は、検索やAIに指示を出すときの「言葉」そのものですね。
当然のことですが、「あいまいな言葉」だと「あいまいな結果」しか得られません。具体的に意味のある情報や効果を得るには、具体的な言葉で具体的な指示をする必要があります。
ということは、検索エンジンやAIは便利である事実は当然ですが、うまく使いこなすためには、「具体的に言葉にする力」が必要という結論に帰結します。
では、さらに突き詰めてみましょうか。
デジタルツールを使いこなすための言葉力はどこから来るのでしょうか?
それは、「どのような結果が具体的に欲しいのか、そのためにはどのような方向性が考えられるか、そのために今何が自分には何が足りていないか?」を自分の頭で考える「仮説力」が求められます。
仮説力なくして、検索したりテクニックを覚えても限界がありますよね。
たとえば、高齢社会なので何かビジネスができるはずだ。では「高齢化社会 新規事業」というキーワードで検索や指示をしてみよう!としても、みなが知っている情報か一般論しか得られません。
そこで、
こんな感じで仮説を立てたうえで検索やAIへの指示をすると、意味がある情報が得られ作業も進めやすくなるでしょう。
実はこれ、検索やAIだけでなく、普段のコミュニケーションや仕事の進め方でも同じです。
対話の場面において、あいまいな質問を相手にしてもあいまいな答えしか返ってきません。あいまいな目標設定では、あいまいな行動しかできず、中途半端な結果しか得られません。
デジタルだからといって、何も特別なことはないのです。
デジタルは便利だから、仮説を立てる(思考を深める)という面倒くさいことをすっ飛ばせるように思いがち。
ですが、実態は逆で、便利なツールを使いこなすためには、逆に「仮説を立て言語化する」という考える力がより問われるのです。
自分の頭で仮説を立て言語化し、独自の視点で整理し、自分なりの見解に仕立てる力を持つこと。
それなしに、やみくもに検索や指示をしてもクズ情報に振り回されるか、逆にAIに使われたり、あなた自身の仕事が代用されていく。
そんな”仮説”を僕は持っていますよ。
この点に関しては、ユニークな記事もあったので、ぜひ以下もご参照くださいね。
というわけで、便利な社会ほどひと手間かけるかどうか(思考の深さ)で差がつく。
もっというと、手間をかけて思考を深めた人ほど、ChatGPT時代に生き残れる。これを前提に、今日は「今何をなすべきか?」の仮説を立てる妄想の休日となりました。
4月末日の今日、月末くらい、普段考えないことを考えてみるのもいいものですね。
おしまい。
さて、今回の内容は
いかがだったでしょうか?
少しでもお役に立てば幸いです。
それでは、また会いましょう!
著者・思考の整理家® 鈴木 進介
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