suu maa

現実の出来事から感じたことを小説形式で、またはフィクションの小話しを書いていきます。や…

suu maa

現実の出来事から感じたことを小説形式で、またはフィクションの小話しを書いていきます。やりながら形にしていくような、頭の中のピースの状態を連ねていくことになりそうです。もしかしたら、マニアックな方向にいくかもですが、よかったらふらっと気軽に立ち寄ってみてください(*^^*)

記事一覧

7話 人工太陽を作りなさい

人工太陽を作ってみたら、人間どもが集まってきた。 人工太陽は、決まった時間に沈んで、決まった時間に昇っていく。 人工太陽の影に、言葉を散らしてみた。人間はそれを拾…

suu maa
4か月前

6話_出発前夜のできごと

ある夜、扉をノックする音が聞こえた。 風の強い夜に、訪ねてくる人もいないはず…。 私は、いつも鍵をかけている。 じっとしていると、扉が開く音がした。 「すみません…

suu maa
8か月前

5話_とある舞台裏

うわー、頭で考えてる。。。 ダンサーさんは練っていくほど密度を上げている。 私は一人、気後れ始めていた。 やることは、自分に嘘をついて体を動かしてはいけない。 ダ…

suu maa
1年前

4話_覗き見る

5人が両腕を広げ、仰ぎ見る。 何の楽器がわからない。水の中にぼわーっと溜まるくぐもった音のタール。 私は耳を塞ぎながら、全身を委ねる。 耳の気圧の違和感が、私を不…

suu maa
1年前

3話_誰にでもある原体験のはなし

きっと誰にでも、あれはなんだったのか?という記憶があるのではないだろうかー。 私は大人になっても、ふっと浮かぶ幼少期の記憶ある。ある日常の記憶なのだが、私にとっ…

suu maa
1年前

2話_銀座の夜の花売り

銀座の夜23時過ぎは、目力強めの男女が闊歩している。ギラギラした活力、まだまだこれからだ。 年配の女が花束を腕に抱え、銀座の交差路に立っている。1つ千円、女の子へ…

suu maa
1年前
2

はじめまして、maaです&1話_夜中の銀座をただ歩く

こんにちは。maaと申します。 主に、何だろこれ?という感覚や面白かったなあーを、気分次第で小説形式で投稿しようと思います。 何だろ?に対する答えや次の展開はなく…

suu maa
1年前
13
7話 人工太陽を作りなさい

7話 人工太陽を作りなさい

人工太陽を作ってみたら、人間どもが集まってきた。
人工太陽は、決まった時間に沈んで、決まった時間に昇っていく。
人工太陽の影に、言葉を散らしてみた。人間はそれを拾い始めた。

人間どもは、何かを知ろうとしていた。わからないけど受け取ろうとしていた。
人間どもは、お互いを観察し、学び、集まって新たに獲得していく。

人工太陽は、人間どもの心の中に、光や闇を育ませた。
そして、「マーーーー」という音を

もっとみる
6話_出発前夜のできごと

6話_出発前夜のできごと

ある夜、扉をノックする音が聞こえた。
風の強い夜に、訪ねてくる人もいないはず…。

私は、いつも鍵をかけている。
じっとしていると、扉が開く音がした。
「すみません、、こちらmaaさんのお家ですね。
ただ引き篭もっているときいたので、話にきました。」

背の高い、鼻の長い老婆が、階段を上がってくる。
私は気配を感じながら、ただソファでじっとしている。
そちらを見なくても、その姿を感じ取っていた。

もっとみる
5話_とある舞台裏

5話_とある舞台裏

うわー、頭で考えてる。。。
ダンサーさんは練っていくほど密度を上げている。
私は一人、気後れ始めていた。

やることは、自分に嘘をついて体を動かしてはいけない。
ダンサーさんやみんなを受け取って、全力で一致させたものを出す。
、、、頭で分かっていても、そう思った時点ですでにアウトだ。

「とにかく全力でやります!」
「?!、、、あ、そういう感じなのね。今、鬼滅の刃やってるから観てくれば?」
いきな

もっとみる
4話_覗き見る

4話_覗き見る

5人が両腕を広げ、仰ぎ見る。
何の楽器がわからない。水の中にぼわーっと溜まるくぐもった音のタール。
私は耳を塞ぎながら、全身を委ねる。
耳の気圧の違和感が、私を不快にさせる。

「それ、面白いからそのままやってみて。何覗いてるのかなーって」
私は舞台の真ん中で突っ立っていた。この音の中で、人に晒されていた。
自分から、瞬時に離れては引っ張り戻す。
一人でいたら、人混みに紛れていたら、こんなに自分か

もっとみる
3話_誰にでもある原体験のはなし

3話_誰にでもある原体験のはなし

きっと誰にでも、あれはなんだったのか?という記憶があるのではないだろうかー。

私は大人になっても、ふっと浮かぶ幼少期の記憶ある。ある日常の記憶なのだが、私にとっては小さい自分以外の、何か未知のものに繋がっているような、不思議な感覚が残っている。

4歳の頃の記憶だ。地平線が広がる広場に、大きなくっきりした虹がかかった。一緒に遊んでいた子供達は、歓喜の声をあげ集まった。
私は虹を見ながら、湧き上が

もっとみる
2話_銀座の夜の花売り

2話_銀座の夜の花売り

銀座の夜23時過ぎは、目力強めの男女が闊歩している。ギラギラした活力、まだまだこれからだ。

年配の女が花束を腕に抱え、銀座の交差路に立っている。1つ千円、女の子へ、奥様へ、と通り過ぎる男たちに花束を押し出す。赤い薔薇、ピンク、黄色、、、小ぶりの花束だ。男たちは、無碍に、または笑いながら首を横に振って通り過ぎる。

抱えた腕に4つほど、歩道の上のバケツにも同じくらいの花束が残っている。
あと7、8

もっとみる
はじめまして、maaです&1話_夜中の銀座をただ歩く

はじめまして、maaです&1話_夜中の銀座をただ歩く

こんにちは。maaと申します。

主に、何だろこれ?という感覚や面白かったなあーを、気分次第で小説形式で投稿しようと思います。

何だろ?に対する答えや次の展開はなく、消化したことにせずに、
感じたところまでを「まんま書く」ーという実験です。
場面のピースをぱらぱらと置き、パズルができるかできないか分かりません。
ある意味、あと味悪いの悪いことになるかもしれません。

よかったらお読みください(*

もっとみる