6話_出発前夜のできごと
ある夜、扉をノックする音が聞こえた。
風の強い夜に、訪ねてくる人もいないはず…。
私は、いつも鍵をかけている。
じっとしていると、扉が開く音がした。
「すみません、、こちらmaaさんのお家ですね。
ただ引き篭もっているときいたので、話にきました。」
背の高い、鼻の長い老婆が、階段を上がってくる。
私は気配を感じながら、ただソファでじっとしている。
そちらを見なくても、その姿を感じ取っていた。
深夜テレビは、他愛のないトークと笑い声。
(本当、面倒臭い、、、、)
どこかで、