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#小説
【読書日記】最近読んで面白かった本をまとめて紹介する
もう2024年も半分に到達しようという今日、気づけばこのnoteを2024年になってから一度も更新していないことに気づく。
読書感想記録を書きたいときに書く目的で開設したnoteだったけれど、最近更新していなかったのは本を読んでいないわけではなく、むしろたくさん読んでいてアウトプットが追いついていないから。「この本面白かったからnoteに感想書くぞ!」と思っている間に、次から次へとそういう本が溜
【読書日記】「ショーシャンクの空に」原作『刑務所のリタ・ヘイワース』を読んで
スティーヴン・キングの『ゴールデン・ボーイ -恐怖の四季 春夏編』を読んだ。春夏秋冬それぞれの中編小説からなる作品集『恐怖の四季』の春夏編にあたる文庫で、秋冬編は『スタンド・バイ・ミー』という副題を冠し、映画が有名な同名作品を収録している。本来の順番としては春夏編が先なのだが、日本では『スタンド・バイ・ミー』の映画公開に合わせて秋冬編が先に文庫化されていて、自分も秋冬編を先に読んでいた。
春編は
【読書日記】スタンド・バイ・ミー ─恐怖の四季 秋冬編 / スティーヴン・キング
2023年3月21日読了。
かの有名な映画『スタンド・バイ・ミー』の原作が収録された一冊。この本は本来『恐怖の四季』という春夏秋冬それぞれの季節からなる中編作品集で、そのうち秋冬の2篇をまとめた文庫版として日本で発売されたのが、この『スタンド・バイ・ミー』とのこと。
本来の順番としては春夏が先だけど、当時映画スタンドバイミーが日本で公開されたのをきっかけに、秋冬編から先に日本で原作が文庫化された
【読書録】ゼロ時間へ / アガサ・クリスティ
2022年2月22日 読了
タイトルがSFみたいで前から気になっており、さらにクリスティ本人の選書でもファン投票でもベスト10内に入っていると知って手に取った。
通常の推理小説は殺人が起こってから推理が始まり犯人を見つけ出すが、この小説は殺人が計画された時間から始まり、犯行の瞬間である「ゼロ時間」へ向かっていく、ということが作品内でも冒頭で語られる。前情報としてその叙述法を聞いていたので、どん
【読書録】カーテン / アガサ・クリスティ
2022年1月18日 読了
名探偵ポアロ最後の事件ということで、これまでポアロシリーズを読み漁ってきた締めくくりとして手に取った。ただ単にポアロが最後に登場する作品というわけではなく、ポアロという人物の顛末がしっかり描かれた内容。これがまた、ポアロシリーズの最後、そしてポアロという男の最期にふさわしい、素晴らしい内容だった。
ポアロ最後の作品という感傷的な要素もあるが、それ以上にミステリーとし