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教師に「日本経済はこれから悪くなるで〜」と言われるのが嫌だった話。中高生の自殺の原因?

学校の先生にお願いしたいことがある。
特に社会科の定年間際の先生が授業中によく言う言葉「これから日本経済はどんどん悪くなるで〜・・・少子高齢化、移民問題・・・」などなど。
このような話を毎週の授業で話すのはやめてほしい。

今の日本に様々な問題があることはわかっている。毎週のように将来のネガティブな話をされると落ち込んでくるし、「大企業に就職できたとしても今の時代は安泰ではない」みたいな話を繰り返されると、受験勉強のやる気が削がれてしまう。

僕が高校生の時の日本史の先生がよく話していた、これからの日本社会のネガティブな話の極め付けは「まあ、みんなが大人になる頃先生は、定年退職してるけどな」ということを笑顔で言う。

この時の教室内の雰囲気は最悪だった。授業中はみんな静かに聞いているが、ネガティブ話の最中は、静けさのもう一段階下というか、教室内の空気がどんよりと沈んでいる感じがする。

意外にもこんな先生はたくさんいる。中学や高校、今通っている大学にもいる。
あれは大学の観光に関する授業で、どの国の観光客が日本にどのくらい滞在しているかを表したデータを扱った時だった。「ヨーロッパの人が何日も滞在するのは、ヨーロッパには長期休暇を取る文化があるからです。日本にはないけど・・・なんかごめんね〜社会に出たくなくなるような話しちゃって」と笑いながら言われた。

なんだろう。胸が苦しくなった。
その時、クラスでは乾いた笑いが弱々しく響いたのを今でも覚えている。

最近、学生の自殺が多いと言うニュースを見た。
原因は、学業不審やいじめなどが多いと書かれていた。もちろんそういった事情が多いのだろう、しかし、教師の将来に対するネガティブな雑談というのも自殺の原因の一つだと僕は考えている。

中高生にとっての大人は、両親もしくは学校の先生だ。YouTuberやインフルエンサーというのはスマホ画面の向こうの人だから、異国の人という認識が近いと思う。

多感な時期に、将来の暗い話を毎週のように繰り返し聞くと「こんな世界じゃ生きていてもしょうがない」と考える子がいてもおかしくない。

日本には解決しなければならない問題があるもの事実だ。これを授業で伝えることも大切だが、ネガティブな話以上に科学技術の発展などのポジティブな話もしてほしい。


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