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子どもから夢を奪う大人たち キャンディ♡キャンディとウルトラマンメビウスの関係

2011年4月25日にとても悲しい出来事がありました。俳優の田中実さんが自らの人生に幕を閉じたのです。田中実さんと言えば、「凛凛と」で注目を浴び、「温泉へ行こう」でその人気を確立させた名俳優です。

その後、私の大好きなウルトラマンシリーズの「ウルトラマンメビウス」では、サコミズ隊長役を務めました。そのサコミズ隊長は後にあのゾフィーと一体化し、我々中高年のウルトラマンファンを感動させてくれました。当時の私も涙腺が崩壊したことを今でも鮮明に覚えています。

私は、大人は子どもから夢を奪ってはいけないと考えています。少し前にキャンディ♡キャンディ関連で下の2点の記事を書きました。今回は田中実さんの件とキャンディ♡キャンディの不幸な出来事について述べます。


必殺技コレクション ウルトラマンゾフィー

下の動画では11秒あたりから田中実さんの登場し、ウルトラマンゾフィーと一体化します。詳細はウルトラマンメビウスの第50話をご覧下さい。今ウイキペディアを見て驚愕したのですが、50話の内合計3話で視聴率1%台を叩き出しています。低すぎますねぇ。主人公のヒビノミライを演じた五十嵐隼士さんは、テレビ放送から約7年後に俳優を引退しています。「ウルトラマンメビウス」だけでなくこの方も人気がなかったのでしょうか。当時東関東で盛り上がっていた中年のおっさんは、私1人だけだったのかもしれません。



水木杏子といがらしゆみこの間に本作の著作権帰属を巡るトラブルが発生し事実上の断絶状態になったため、2001年以降は原作もテレビアニメ版も再版・再放送・配信ができない状態になっている。詳細は後述のキャンディ・キャンディ著作権裁判を参照のこと。

キャンディ・キャンディ著作権裁判

概要

原作者・水木杏子と作画者・いがらしゆみこの間で生じた、本作の著作権帰属を巡る争い。

当初、いがらし側が契約違反でキャラクターの無断使用したことに対し争う裁判であったが、いがらし側が「水木の著作権そのものが存在しない」と主張したため、本裁判は水木の著作権の確認が争点となった。

本作品についての確定した最高裁判決では、
・水木の原作が原著作物である
・(扉絵などを含めた)漫画については、二次的著作物という位置づけになる
と判断された。

つまり、
・「"いがらし作画による漫画"の二次使用」である「東映版アニメ(アニメ版)の頒布・放映」や、「各種キャラクターグッズの制作・販売」するには、原著作者・作画者両名の許諾が必要
・原著作物である水木の「原作原稿をもとにした小説」の出版や、「いがらしのキャラクターデザインを使用せず、再漫画化・新作アニメ化」するには、原著作者である水木杏子のみの許諾でよい

という結論である。これは漫画連載当時の1975年から1995年の契約解除までの間、講談社が行ってきた版権処理とも合致する。

ちなみに、前述のニセTシャツを受けて「二度目の著作権侵害事件」とされている。

<中略>

判決
2001年10月に最高裁判所で原作者である水木の勝訴が確定した。この判決により、「キャンディ・キャンディ」は、原作については水木のみが著作権を持つが、「キャンディ・キャンディ」を描いた漫画については、原作の二次的著作物であることが確認され、「原作者の同意なしに営利目的での作成、複製、又は配布をしてはならない」ことになった。

<中略>

事件の影響
講談社版の単行本は、1995年に著作権契約を解除した後も出版契約が続いていたが、最高裁の判決後のいがらし声明文を受けて、水木と講談社の話し合いにより契約解除・絶版となった。中央公論社の文庫版は水木が中央公論社との契約を解除し、1999年1月に絶版となっている。

東映アニメーションが講談社から許諾を受けていた著作権の二次使用権が失効となったため、現時点ではアニメーション作品の再放送とビデオ・DVD化とインターネット配信などが不可能となっている。
原作者・作画者ともにアニメの再公開に関しては、東映からの申し入れがあれば許諾すると公に発言しているが、東映CMの公式サイトでは「現状諸問題があり、CM利用ができない」と明記されている。

大人のエゴが子どもを不幸にする

「キャンディ・キャンディ著作権裁判」に関しては、上のリンク先をご覧下さい。ここでは大人のエゴについて書きます。

田中実さんの自殺の原因は不明です。一説には

 「景気悪化による広告収入減や地デジ化への設備投資で昨年来、ドラマの制作現場ではギリギリの経費節減や人員の整理が行われた。そこに大震災がきて、『完全に干上がった』と悲鳴が上がっている」

とも言われていますが、これもまた想像の域を出ません。いずれにせよ、子どもに夢と希望を与えるような役柄を演じていた俳優が自殺することは、絶対に許されることではありません。完全に田中実さんのエゴだと思います。私は今でも悲しみでいっぱいです。そして、今も胸が痛いです。

ちなみに、エゴとはエゴイズム(利己主義)の省略で、他人の迷惑を考えず自分の利益のためだけに行動するやり方、考え方のことです。

これと同様に、「キャンディ・キャンディ著作権裁判」もまた、完全に大人のエゴが根底にあります。このエゴにより、私たち大人だけでなく、子どもたちもキャンディ♡キャンディの漫画を見ることも、アニメを視聴することも困難になっています。

個人的には、「キャンディ♡キャンディ」は名作だと考えています。そして、後世に語り継がれるべき漫画・アニメであるとも思っています。このような名作を自ら封印してしまった大人たちに対して、私は失望感しかありません。

私の心からの嘆きや悲しみ、怒りが多くの方々に伝わり、いずれは大きなうねりとなってほしいものです。そしていつか、その波が「キャンディ♡キャンディ」復刊などの動きになればいいのですが、現時点では100%無理でしょう。

<今日の3行日記>

昨夜、『物価上昇「生活苦しくなった」68%【JNN世論調査】』という記事を見つけました。しかし、私の近所のスーパーはどこも特売ラッシュで、むしろ生活が楽になっているかもしれません。今のところ私は上の68%には入っておりません。


今日の記事はここまでです。
最後までご覧いただきありがとうございました。


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