マガジンのカバー画像

砂肝の日記

81
砂肝の日記を集めています。
運営しているクリエイター

#村上春樹

敗北|日記|2022/12/3

敗北|日記|2022/12/3

12/3(土)

明後日のプレゼンに向けて、今日は関連する研究事例をみっちり調査するはずだったのだが、15時ぐらいまで本に逃げてしまった。昨日久しぶりに心を落ち着けた状態で読書を楽しめたせいか、その心地よさが忘れられずついやってしまったのだ。藤原正彦『若き数学者のアメリカ』の第一章「ハワイ 私の第一歩」とフロム『愛するということ』の第二章「愛の理論」を少し読んだ。しかし本はその日の終わりにじっくり

もっとみる
明日が提出期限なのに|日記|2022/4/24

明日が提出期限なのに|日記|2022/4/24

4月24日(日) 雨

今書いている論文の提出期限が明日なので、かなり焦っている。さっき教授から催促のメールが何度かきた。謝罪と明日の午前中までには提出する旨を伝えた。

正直、日記なんて書いてる場合ではない。けれど毎日のルーティーンを一度崩してしまうと、そこから一気に瓦解してしまう人間なので、今日もササっと駄文を書き連ねることにする。

今日朝起きてまず村上春樹の短編「女のいない男たち」を読んだ

もっとみる
眠り、再び|日記|2022/4/9

眠り、再び|日記|2022/4/9

四月九日(土)

午前八時起床。

昨日読んだ村上春樹「眠り」をもう一度読むことにした。この物語の何かに惹かれているのだが、それが何のかわからない。再読することでその何かをしっかり掴めそうな予感がしている。今度はこの物語全てが夢ではないような種類の夢だったとしたら、と仮定して読んでいこうと思う。

村上春樹の短編は深い読書体験に至る機会を手軽に提供してくれるから好きだ。「若い読者のための短編小説案

もっとみる

眠り|日記|2022/4/8

四月八日(金)

午前七時半起床。質の良い睡眠が摂れた。すぐに昨日の日記を書く。昨日一昨日とあまり満足のいく日記が書けていない。水槽を泳ぐ金魚のように、締まりのない文章がふわふわと漂っているだけの日記になってしまう。文字数の割に内容の含有量が少なく、自分の感性から発した表現を挟み込めていない。このモヤモヤした感覚から目を逸らさず、真剣に向き合っていかなくてはならない。満足いかなくたっていい、どんな

もっとみる
入学ガイダンス|日記|2022/4/4

入学ガイダンス|日記|2022/4/4

四月四日(月) 晴れ

朝飯:玉子焼き、ウインナー二本、ブロッコリー
昼飯:メイプルロール
間食:堅あげポテト梅味
晩飯:チキチキボーン、サラダ、ケーキ

午前六時に目を覚ます。スウェーデンに留学中の友達がnoteに記事を初投稿した、と携帯に通知。読んでいいねを押す。こんな朝早くに記事を投稿するなんて、と思ったが、時差のことがすっかり頭から抜けていた。日本で午前五時だと、スウェーデンでは晩飯時ぐら

もっとみる
エイプリルフール|日記|2022/4/1

エイプリルフール|日記|2022/4/1

四月一日(金)

今日はエイプリルフール。保身のための細かな嘘はつけるが、エイプリルフールのようにエンタメ性に富んだ嘘をつけない僕。Twitter上ではU-1グランプリ(日本一の嘘つきを決める大会)が繰り広げられており、観戦だけさせてもらう。中には今日がエイプリルフールであることを失念して、信じてしまうほど巧妙な嘘も混じっていたり、楽しませてもらった。

それはさておき、昨日三月三十一日は日記をサ

もっとみる

ヤツメウナギ|日記|2022/3/25

三月二十五日(金)

午前六時に目覚める。卒業式の疲れからか、体がだるい。疲れていてもこんな早い時間に目覚めてしまう自分を憎む。それから何度も寝たり起きたりを繰り返し、午前八時ぐらいから活動を始める。

朝食はナポリタン。午前中、昨日の卒業式についての日記を書く。釣り上げた魚をすぐに締めなければならないのと同じで、日記もやはりその日のうちに書かなければならないなと思った。睡眠を挟むことで記憶の鮮度

もっとみる
『ドライヴ・マイ・カー』の再読|日記|2022/2/13

『ドライヴ・マイ・カー』の再読|日記|2022/2/13

今日は、卒論の最終稿を提出、明後日に控えた発表のスライドを修正し、村上春樹「ドライヴ・マイ・カー」を再読した。

「ドライヴ・マイ・カー」を読むのはこれで3度目だ。謎を抱えたまま妻に先立たれた男の話。なぜ妻は夫がいるにも関わらず、他の男と性的な関係を持ち続けたのか。残された側に押し付けられた呪いのような記憶と男がどう折り合いをつけていくのかが見どころ。

村上春樹の作品自体読むのが久しぶりで、やっ

もっとみる