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泉谷しげる研究。

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泉谷しげるさんのデビューからの活動について、まずは忌野清志郎さん、仲井戸麗市さんとのエピソードから始めてみました。 吉田拓郎さん、井上陽水さんに小室等さんたちとのフォーライフレコ… もっと読む
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ケースから一掴みの5曲~泉谷しげる編。

ケースから一掴みの5曲~泉谷しげる編。

 最近、部屋にあるCDの整理を延々とやってまして、30枚弱入るケースにアーティストや関連CDを分類しながらという感じです。

 そんなこともあって新企画を立ち上げます。
まとまって置いている好きなアーティストのCDから5曲を選んでリストアップしていきますね。名付けてケースから一掴み(?)。
ただ、これはベスト5ではなく、その時の気分で選ぶことにしますね。
曲順も好きな順位じゃないですよ、こう並べた

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泉谷しげるearly daysの巻その10(続々・資料紹介編)。

泉谷しげるearly daysの巻その10(続々・資料紹介編)。

 ここを読んでくださっている皆さま、ありがとうございます。
泉谷しげるさんの活動初期の話を忌野清志郎さんと仲井戸麗市さんに絡めて書くという目論見で始めたのですが、今回の資料紹介を含めて一応一区切りになります。

 加藤和彦さん、吉田拓郎さん、加奈崎芳太郎さんに小田和正さんなど、まだまだ色々な人たちが登場してくるのですが、書く側としてはメチャクチャ面白かったのですよ。
しかし、読む側としてみるとちょ

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泉谷しげるearly daysその9(続・資料紹介編)。

泉谷しげるearly daysその9(続・資料紹介編)。

 昨日に続きまして、シリーズ「泉谷しげるearly days」で資料として、参考にした書籍や雑誌を紹介します。
それぞれかなり面白い内容なので、興味ある方は是非探していただきたいですね。
それでは行ってみます。

・泉谷しげる 加奈崎芳太郎「ぼくの好きなキヨシロー」(WAVE出版)

 古井戸については仲井戸麗市さん側からの視点の話が多いので、加奈崎芳太郎さんの視点を取り入れるために参考にしました

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泉谷しげるearly daysの巻その8(資料紹介編)。

泉谷しげるearly daysの巻その8(資料紹介編)。

 昨夜、水道橋博士のツイキャスを拝見していたら、博士と原田専門家さんによるRCサクセションの濃い話が展開されていました。
あまりに面白くて、私は時々コメントするくらいしかできなかったです。詳しくはアーカイブが残っていますので、是非見てくださいな。

 と、前置きがちょっとだけ長くなってしまいましたから、今回泉谷しげるさんの初期について書いた記事の締めということで、使った資料について簡単に説明してい

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泉谷しげるearly daysの巻その7。

泉谷しげるearly daysの巻その7。

・泉谷しげる「わが奔走」(ロッキング・オン)

 泉谷しげるさんはフォーライフを離れたことによって、色々なチャレンジをするようになっていたのがこの時期だったわけです。
俳優としての代表作に挙げる人も多い「誘拐」に出演するきっかけは、向田邦子さんが「歌は聴いたことなかったけど、前にテレビに出た時の顔つきがよかった」ということで推薦してくれたからでした。
結果として、推薦した向田邦子さんが「泉谷しげる

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泉谷しげるearly daysの巻その6。

泉谷しげるearly daysの巻その6。

・泉谷しげる「わが奔走」(ロッキング・オン)

 1978年、泉谷しげるさんは役者として、テレビ、映画などに出演します。
その時期、フォーライフを辞めたこともあって、「フォークの裏切り者」と一部のファンから呼ばれる事態に。。
移籍先としてワーナーパイオニアの洋楽セクションのアサイラム・レーベルの所属となります。
ちなみにアサイラム・レーベル日本制作の第一弾作品は1977年発売の伊藤銀次さん『デッド

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泉谷しげるearly daysの巻その5。

泉谷しげるearly daysの巻その5。

・泉谷しげる「わが奔走」(ロッキング・オン)

 フォーライフのクリスマス・アルバムの前に泉谷しげるさんが海外進出を目論んでいた話を先にしますね。
まずはフォーライフの4人に衛星中継のオファーがあったのが、泉谷さんだけがやる気で他の方々は断ったので、結果ボツになってしまったのでした。
が、泉谷さんの「俺一人でアメリカでもどこでも行ってやらぁ!」という啖呵が現実になってしまったわけです。
せっかくな

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泉谷しげるearly daysの巻その4。

泉谷しげるearly daysの巻その4。

・泉谷しげる「わが奔走」(ロッキング・オン)

・「新譜ジャーナル 1976年6月号」(自由国民社)

 「新譜ジャーナル」の1976年6月号とはRCサクセション『シングル・マン』の広告が表紙裏に掲載されていたり、前回書いた「甦る!RCサクセション」の元記事が載った号です。
他にはガロとグレープの解散コンサートの記事や、りりィさんのアルバム『オーロイラ』の録音中の写真ということでバイバイセッション

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泉谷しげるearly daysの巻その3。

泉谷しげるearly daysの巻その3。

・泉谷しげる「わが奔走」(ロッキング・オン)

・「ROCKIN' ON JAPAN FILE」(ロッキング・オン)

 忌野清志郎さんと井上陽水さんはツアーで仲良くなって、二人は近所に住んでいたこともあり、ある日陽水さんから「一緒に曲を作ろう」と誘われたのです。
カレーを作ったり食べたりした後、お互いの曲を披露しあっていた結果、出来上がったのが、後にアルバム『氷の世界』に収録された「帰れない二人

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泉谷しげるearly daysの巻その2。

泉谷しげるearly daysの巻その2。

・泉谷しげる「わが奔走」(ロッキング・オン)

 特にあくまでも個人的な想像なんですが、70年代前半の泉谷しげるさんに古井戸と、RCサクセションは活動する上で全く違う部分があったんだろうなと思ってしまうのです。

・「ロック画報 10」(ブルース・インターアクションズ)

 RCは東芝EMIからレコードを出していて、ホリプロに所属していたことはかなり大きいですよね。
彼らのファースト・アルバム『初

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泉谷しげるearly daysの巻その1。

泉谷しげるearly daysの巻その1。

・泉谷しげる「わが奔走」(ロッキング・オン)

 水道橋博士が近いうちに泉谷しげるさんとまたまた対談するということなので、この機会に泉谷さん周辺のミュージシャンの流れについて書いてみようと、色々本を引っ張り出してしまったわけだ。
まー、書いている人の視点もあるし、何分時間も経っているから(50年位前の話だぜ)、ちょこちょこ話が食い違ったり、そうじゃないんじゃないの?という点もあるかもしれないけど、

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泉谷しげるポリドール・イヤーズと「ミュージック・ステディ」と。

泉谷しげるポリドール・イヤーズと「ミュージック・ステディ」と。

 泉谷しげるさんの1980年代の作品というと、加藤和彦さんプロデュースの『80のバラッド』と『都会のランナー』を思い浮かべる人が多いんじゃないかな?
実際、「翼なき野郎ども」や「デトロイト・ポーカー」、「裸の街」に「褐色のセールスマン」とかあの時代の代表曲はその2枚に入っているわけだからね。でも、実はその2作は1978年と1979年の発売なんだけど。

 この前、水道橋博士のツイキャスを見ていたら

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泉谷しげる/果てしなき欲望~隠れ名曲、名演コレクション。

泉谷しげる/果てしなき欲望~隠れ名曲、名演コレクション。

 大好きなミュージシャンであまり知られていないけど、大好きな曲やもっと知ってもらいたい曲を紹介することをやってみたいなと思ったので、今日から早速やってみます。

 まずは泉谷しげるさんの1986年発売のミニ・アルバム『スカーピープル』からシングル・カットされた「果てしなき欲望」を紹介したいと思います。
このアルバムは以前書いたポリドールを離れて、LOSERと組んだビクターでレコードを出す合間の作品

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