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鎖国してたところに黒船登場

こんにちは。カスタマーサクセスの八木です。
なんとこのSprocketのnote採用ブログの初めての記事を公開してから2年目に突入しました!どこまで続けられるんだ?ネタはあるのか?誰が書くんだ?と色々と懸念事項はありましたが、ほぼ週1回の更新頻度を維持しつつ、1年間続きました。かといって今後も安定した記事更新ができるという保証もないのですが・・・。

今回の記事は年度末ということもあり、〆に相応しい方をお招きしてインタビューをお送りします。Sprocketの今年度一番のトピックといえば、7月に資金調達、並行して開始した大規模な採用活動、そして事業拡大フェーズに入ったということに尽きます。

2021年度は正社員数が30人に満たない状態からスタートしましたが、2022年度が終わろうとしている現時点で既に50人を超えています。リモートワークが普及してなかったら、期中にオフィスの引っ越しをしなければ収容できないレベルの増員となりました。

まさに過渡期、さらなる事業成長に向けての増員、そしてこれだけの数の従業員が増えるとさすがに社内で発生する雑多な業務も「誰かが気を利かせてやってくれる」という状態は限界を迎えます。そこで今年度の11月にバックオフィスとして事業成長を陰ながら支えてくれるポジションで入社されたのが鈴木 諭(さとる)さんとなります。世の中に鈴木さんは多数いるので以後「諭さん」で進めます。

会社の規模が小さいうちは、外界を気にせずスピード最優先で、努力と根性で乗り切れた部分もありますが、この先の事業成長に向けては会社の基礎・盤石な体制作りが欠かせません。例えるならば、昨年度までの状態が鎖国をしていた江戸時代の末期とすると、諭さんの存在はまさに黒船でありペリーです。デジマ(デジタルマーケティングの略称)=出島だし、これまでの会社は出島っぽかったし、例えとしては個人的には気に入っています。

Sprocketはいよいよ外界に目を向け耳を傾け、開国に向けた準備の第一歩を踏み出すに至りました。というわけで前置きが長くなりましたが、今後の事業成長のキーマンと呼べる諭さんのインタビューをお送りします。

Q1. 前職までの仕事内容

八木)
月並みな質問ですが、前職まではどのような仕事に従事されていましたか?細かく話し出したらキリがないと思うので、諭さんの担ってきたざっくりな役割でも結構です。

諭)
大学卒業後は、地元横浜にある上場企業にSEとして採用されましたが、入社1週間前に人事部に呼び出されまして商業高校出身や簿記の資格、大学の専攻などからか約10年間人員補充のなかった経理部配属がいきなり打診され、私のコーポレート系のキャリアがはじまりました。

最初の会社では経理、財務、経営企画、IR、広報といろんな経験をさせていただき、10年半経過後に自己成長と企業成長を同時に達成できる環境を求めベンチャー企業に転職。経理、財務はもちろんのこと、人事、法務、総務などコーポレート系業務を一通りやってきましたし、資金調達(デッド、エクイティ両方)もやりました。前職では東証1部上場企業のグループ会社で事業・業容拡大のため企業再編(M&A等)を担当してたりと、何でも屋な感じです。

Q2. Sprocketで担う役割

八木)
当然これまでのキャリアの経験を活かすことを前提で、Sprocketにジョインとなったわけだとは思いますが、具体的にはSprocketでどのような役割を担うのでしょうか。短期、中長期と時間軸で分けてお聞きした方が良さそうですね。

諭)
短期的には、1~2年で経営管理体制を整備してステークホルダーに信用・信頼してもらえる状態に持っていき、IPOすることです。

そのためには、
 ・法令遵守:コンプライアンス違反していないか
 ・内部統制:コーポレートガバナンスが効いて不正が起きない仕組・体制が築けているのか
が重要となります。

良い意味でも悪い意味でもSprocketは、縦割りな組織構造では無いのでこれを活かしつつ体制を整備していくことになります。型にはめてしまうのが手っ取り早いのですが、現状を活かしつつっていうのが、頭をつかい結構大変なんです(笑)。

中長期的には、Sprocketのコーポレートサイトにあるように世界に目を向けていくフェーズが来ると、積極的な投資が必要になるため海外での資金調達や法令等にも対応できる体制を構築し世界に通用する会社基盤を築いていくことです。

Q3. 入社前のSprocketや深田さんの印象

八木)
諭さんの入社前に遡りますが、はじめてSprocketの事業内容の話を聞いた時の印象や、実際にお話を聞いた深田さんの印象をどのように受け止めましたか?

諭)
はじめてこの業界の会社に転職したのですが、WEB接客ツールって何だ?という感じで調べてはみたものの、深田さんとの面談で動画を見させてもらって、「これがあれば探しているものが直ぐに見つけられそう」、
「WEBサイトに訪問した人が納得して購買できる、気づかせてくれる」、「何だかおもしろいツール/サービスだな」というのが第一印象でした。

深田さんは、眼光鋭く、相手(私)の言動を注意深く見ていましたね。質問した内容(インプット)に対する相手の返答(アウトプット)を論理的に解釈する人なのかなって感じがしました。

Q4. Sprocketを選んだ理由

八木)
これまでのキャリアを考えると、Sprocketへのジョインは良く言えば「夢」がありますし、一方で相当な「覚悟」も必要だったのではないかと推察しております。諭さんが最終的にSprocketへのジョインの決め手と言えば良いでしょうか。Sprocketから感じた可能性でも結構です。Sprocketを選んだ理由をお聞かせください。

諭)
私の持論といいますか、大事にしていることがあって、人生の多くの時間を「仕事」に使うので仕事は楽しくやらないとっていうのがあります。「楽しい」は、「楽(らく)」ということではなく、困難なことでも目標達成のために傾けた情熱や努力といったプロセスや行為が充足しているかってことなんです。それが自分自身を成長させているってことなので。

Sprocketは、WEB接客ツール/サービスの魅力がもっと広まっていけばという可能性を感じましたし、後述しますが管理体制が整っているようで整っていないので基盤をつくっていく面白味もあったのでSprocketに入社を決めました。

Q5. 入社後のSprocketの印象

八木)
実際11月にSprocketにご入社されたわけですが、荒れ地の孤島にクワを1本持たされて立たされたような気分のお話は追ってお聞きするとして、まずはSprocketという会社に入ってみて、バックオフィスという立場から見た印象を教えてください。

カスタマーサクセスや、エンジニアのメンバーは、チーム内同士での繋がりもあったりコミュニケーションもあったりしますが、バックオフィスから全景を眺めた印象というのはちょっと新鮮に聞こえるかも?と思っての質問です。

諭)
大人ベンチャー(平均年齢高め)であるSprocketは、皆さんプロ意識を持って業務を遂行されている印象です。反面、質を重視するとスピード感が出なかったりもするので、質・量・スピードをあげていくことが課題であり今後重要になってくるのではと感じています。

また、Sprocketは経営資源が不足していて(ベンチャー企業はだいたいそうですが。)、不足している機能・役割を本来の業務とは違う人が担ったりしていて、そういう働きをされている方は体調面が心配になってしまいます。

Q6. 荒れ地の手入れ

八木)
私が入社した2017年当時は、深田さんからは環境的に「何も揃っていない」ので、入社にあたってはその覚悟が必要と言われました。まぁベンチャーですしね、そこに期待もしてないですし、頑張って良い環境の会社になるよう事業を成長させるぜ!という意気込みで入社を決めたので、覚悟はできていたんだと思います。

確かに何もないところから徐々にチームの地盤を慣らし、新任メンバーがジョインしても入社後のアシストもできるところまできました。恐らく他のチームも同様に。ただ、これってチーム内で最適化が図れつつあったとしても、全社最適ではないんですよね。各チームごとに勝手に整地を行ったようなイメージですかね。

そういう意味で諭さんの入社したタイミングは、誰かが手を入れて耕した土地があったり、途中で投げ出して雑草が生えている土地があったり、一部はアスファルトで舗装されていたり、石畳だったりと、手の入れ方も様々の状態の厄介な荒れ地じゃないでしょうか。

そういう意味では、この厄介な荒れ地の手入れをするにしても、場合によっては一度壊してから整地する必要もあるでしょうし、今までの整地に比べると大変さの度合いも増していると思います。

という状況は一定覚悟のうえでのジョインかとは思いますが、諭さんからみてSprocketの直近の課題はどのあたりにあるとお考えでしょうか。

諭)
荒れ地、そうですね(笑)。ベンチャーあるあるですが、規程は就業規則系しかないですし、部門や役職者が存在しないので決裁権限とかもないですからね。資料(証憑)やデータ(以下「情報」と記載)もいろいろと点在(いろんな方が必要に応じて作成)していて、何が最終アウトプットなのかも分からないのが現状です。

ただ、設立から8年という中で形成されてきたものは活かしつつ整備していこうと考えています。

しかし、コンプライアンスやガバナンスの観点から現状業務を理解・分解し、過不足がある場合はフローの再構築を行わなければなりませんし、経営の成績表である決算財務報告書へ正しい数値を反映させるためには、点在している情報の集約や会社経営の舵取りを判断する新たな情報も創り出していくことが課題です。

八木)
もちろん諭さんが孤軍奮闘しても意味はなくて、やはり全員が協力する必要があるわけですよね。いくらアスファルトの道が整備されたといっても、雪道用のチェーンを巻いて走られたら道路が傷んでしまうわけで。

人数が少ない時に比べ、確実に制約も増えるものだと思っています。そのあたりの進め方は何かお考えはありますか?文化(制度やルール)のない鎖国していたところに異文化を伝えなければいけない身として。

諭)
この辺りは、あまり心配していないというか、何というか。。。

Sprocketのメンバーは、中途採用がほとんどで大手企業で働いていた方が多く会社の経営管理体制をご存じなので「そうだよね」と納得していただけるのではないかと信じています。

個々の自主性を大事にするSprocketの文化を、こうしなければいけないという「型」にはめることは、私自身もしたくないのですが、業務遂行上のプロセスにもう1アクションを挟んでキーコントロールしなければならないことが出てくるので、そこには皆さんの多大なるご理解とご協力が必要になりますが、なぜ必要なのかを説明させていただきます。

Q7. バックオフィスメンバーの求人

八木)
こんなことを赤裸々に語ってもらって、求人の応募がなかったら怖いな・・・なんて思いながらも、バックオフィスのメンバーも拡充をご検討中なんですよね。具体的な職種や、どんなスキルをお持ちの方を想定しているのでしょうか。

諭)
IPOに向けて想像はしていましたが、ショートレビューが終わり課題がたくさん見えてきました。現在、2つのポジションをオープンにしています。ひとつは『経理財務』。今後、金商法監査をクリアしていくには、経理財務系業務に精通したスペシャリストが必要になってきます。会計基準(JGAAP)はもちろんのこと、税務面、JーSOXや開示資料の作成など当社の経営状態を正確に比較可能な数値として開示していける人材を探しています。

もうひとつは総務・内部監査。企業活動を行うには会社法の他、事業を取り巻くあらゆる法令等を遵守することが必要です。コンプライアンスということですね。会社がコンプライアンス違反をしていないかを『監視・監督・監査する機能(内部統制)』が働いているかも重要になってきますので、この辺りを取りまとめていける人材を探しています。

この重要な2つのポジションを強化することで、前述していた言葉を借りるならいろいろと何も無い荒れ地や、何となく舗装されているところを整備して、たくさんの人(ステークホルダー)が安心していただける会社としての基盤を創っていきます。

Q8. 応募者への期待とメッセージ

八木)
ここからひとつひとつ積み重ねて、着実に成長をしていこうというフェーズなので、散らかった状況をネガティブに捉えず、今後ジョインする方も一緒に会社の成長のために課題を解決していきたいですね。

バックオフィスに限らず、まだまだ採用活動は積極的に続けて参ります。Sprokcetへの応募を検討されている候補者の皆さまに、「いざ開国!」に向けて諭さんから期待とメッセージをお願いします。

諭)
困難なことを楽しみ、Sprocketの成長を支える経営基盤を一緒に創造していける方を待っています!!

八木)
ありがとうございました!
「ざんぎり頭をたたいてみれば文明開化の音がする」、そろそろ我々もチョンマゲを切り落として、新たな文明へ発展に貢献するフェーズですね。

黒船来襲でようやく広い世界が見え、これからは世界で通用するように整えなければいけないこともたくさんあります。こんな環境を楽しむつもりで一緒に乗り越えられるメンバーは、バックオフィスに限らず募集しておりますので、詳しくは募集要項をご覧ください!

編集後記

諭れそうな私も安心しました。

荒れ地を整備しながら、良い会社にしていくにはメンバー全員の協力は必須です。これまで「井の中の蛙大海を知らず」で一定はやってこれた部分は、ペリー提督にあたる論さんが外海の文化を伝道してくれることで、我々も徐々に世の中に馴染んでいくことでしょう。

21年度は資金調達で足場を固め、採用強化により社員50名以上の規模になりました。22年度はさらに踏み込んで事業拡大を目指す年度となりそうです。まだまだ新しいメンバーは募集しております。カジュアル面談も実施しておりますので、「まずは話を聞いてみたい!」というレベルでも気軽にお声がけください。

[コーポレートサイト]
https://www.sprocket.bz/
[採用情報]
https://www.sprocket.bz/company/recruit/
[募集職種一覧]
https://note.com/sprocketrectruit/n/n0521aa81e1da
[技術ブログ]
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