記事一覧
とあるゲイの昔話:7
ゲイサークルは僕には合わない、という知識から次に僕が手を出したゲイとの出会い方はゲイアプリだった。顔を出して、相手との距離も分かったりと、ゲイの世界が大きく広がったのはゲイアプリのお陰だろう。ただ、ゲイアプリの欠点として二つ挙げるとすれば「ヤリ目的」が多いことと、「田舎は人が少ない」ということだろう。
一つ目のヤリ目的が多い、というのは文字通りセックス目的の人が多かったことだ。セックスが出来れば
とあるゲイの昔話:6
社会復帰をした24歳くらいの頃、僕は騙されたとはいえ同じゲイの人とチャットをすることは出来たが、未だに直接会ったことは一度もなかった。もうお金を払うゲイサイトは懲り懲りだったので、ゲイサークルというジャンルで県内で活動している団体がないか、調べるようになった。
そこで出会った人たちと、初めてゲイ同士で会うことが出来たときは、ものすごく緊張していた。見た目はどこにでもいるお兄さんだった。ゲイだと言
「一人が気楽ってのを共有できる人と一緒になる」
とある記事で見かけて良いなって思った
とあるゲイの昔話:5
二度目の恋が終わりを迎えた後、僕は社会人となった。「彼女いるの?」とか「結婚」の話とかを適当にかわしながら3年ほど働いていたが、とある夜勤の日、夕方頃に目を覚ました後突然涙が止まらなくなり、僕は会社に行くことが出来なくなってしまった。人と会うのが怖くなってしまったのだ。
それから三年間あまり、引きこもりが続いた。外には出掛けることが出来た。ただ、働く、ということが出来なくなってしまった。もちろん
とあるゲイの昔話:4
ダイキとの恋が終わり、僕は自分がゲイであることに気付いた。好きになるのは、必ず男だった。高校生になってからも、目で追うのは男ばかり。パソコンでエロ動画を漁るときも、検索する言葉は「ゲイ」「ホモ」「セックス」こんな言葉ばかり並べて家族が寝静まったリビングで、二重の意味でドキドキしながら観ていたりもした。
僕が入学した高校は、農業高校で3つの科があり、それぞれ男女の割合がバラバラだった。5:5、1:
小説:明日の僕らに喜びの花を贈る 後編
――あなたに出会えて、よかった――
私はただ、座って待っていた。不気味な洞窟の中枢で私の命を奪い生け贄に捧げてくれる者を。待っている間色々なことを考えていた。一族のこと、儀式のこと、一度だけ話したオオカミ族の青年のこと……。心残りがあるとすれば、あの青年にもう一度だけ会って話をしてみたかったなという小さな願いだった。背後から近づいてくる足音に気が付いたとき、そんな気持ちも消えてしまっ
とあるゲイの昔話:3
ダイキとの秘め事は、中学校を卒業する直前まで続いた。僕はもう、「ダイキ」のことを他の友達と同じ目では見れなくなっていた。ダイキのことを、いつの間にか好きになっていた。
当時、クラスの中で誰かと誰かがキスをした、という噂が流れたことがある。相手は男女。別におかしいことでもなんでもない。僕はそれを、僕とダイキで置き換えて考えた。男同士、キスをするのはおかしいこと。罰ゲームでもない限り、きっとみんなし
とあるゲイの昔話:2
※この記事には一部性的な、読む方によっては不快に思う可能性のある描写が出てきます。ご注意ください。
ダイキとの不思議な関係は、その後も続いた。ダイキの他に3~4人の友達が僕の家に遊びに来たときも、他の友達が帰るときダイキは一人だけ帰らず僕の部屋に残り、チンポを触らせてくれた。暗黙の了解。「触っていいよ」とも「触ってもいい?」ともお互い確認することもなく、ダイキは僕の部屋に遊びに来る度、触らせてく
小説:明日の僕らに喜びの花を贈る 前編
――その小屋には先客がいた――
雨のにおいが近づいているのはわかっていたが、まさか滝のような大雨になるとは思っていなかった僕は、この辺りに小屋があることを思い出し、雨宿りをするため記憶を頼りに森を駆けてようやく小屋までたどり着くことができた。雨でずぶ濡れになった身体を乾かすため、服を乱暴に脱ぎ捨てた後シバリングをし、水気を辺りにまき散らす。ふぅと一息ついた後周囲を見渡した。小屋のなかには家
とあるゲイの昔話:1
※この記事には一部性的な、読む方によっては不快に思う可能性のある描写が出てきます。ご注意ください。
幼稚園の頃、僕には好きな子がいたと親が教えてくれたことがある。出てきたのは女の子の名前。僕には全く覚えがないが、確かによく遊ぶ女の子の名前だった。親によくその子の名前を伝えていたらしい。幼稚園から小学5年生辺りまで、僕は女の子とよく一緒に遊んでいた。戦隊レンジャーもの、ウルトラマン、男の子が好みそ
短編小説を書くとき、ランダムに3つの単語を国語辞典から選んでその単語を元に物語を考えるときがあって「きみの無くしたもの」と「侵食」は3つの単語がどちらも同じ単語から連想して書いた物語になっております
短編小説:きみの無くしたもの
島で生まれたのにボクだけが泳げないから、波止場で遊ぶのはいつも嫌いだった。みんなが海に飛び込んでいるのに、ボクだけ飛び込めない。
「ふーん、だったら違う遊びをしようぜ!」
そうボクに声をかけてくれたのがケンちゃんだった。クラスの違ったケンちゃんとそのとき話したのが初めてだったけど、それからボクたちは一緒に遊ぶことが増えた。ケンちゃんは泳げるのに飛び込まず、ボクと一緒に絵を描いたり、砂浜できれいなガ
ゲーム自伝6:PSPとモンハンと
MMOにハマり、土日はほとんどゲーム三昧という高校生活を送っていたが、もちろんMMOだけを遊んでいたわけではない。「モンスターハンター」ゲームが好きなら誰しも一度くらいは名前を聞いたことがあるビッグタイトル。僕が初めてモンハンをプレイしたシリーズは
「モンスターハンター2(ドス)」
・・・・・・正直、僕は自分でゲームが得意な方だと思っていた。スマブラをやれば大抵の友達はボッコボコにできたし、マ
ゲーム自伝5:MMORPGの原点、メイプルストーリー
以前書いたゲーム自伝4で、掲示板の仲間から教えてもらった事の一つにメイプルストーリーという名前のゲームがある。それが僕の初めてのMMORPGだった。
MMOとは、マッシブリーマルチプレイヤーオンラインの略語で、リアルタイムで大人数の人たちと遊べるのが特徴だ。当時友達と同じ部屋に集まって4人でしかゲームを遊んだことのない僕にとってとても新鮮な世界だった。
同じ掲示板の仲間たちと一緒に、同じ画面で
ゲーム自伝4:僕がゲームオタクになったのは間違いなく「おいでよどうぶつの森」のおかげ
高校生になった頃、おいでよどうぶつの森というニンテンドーDSのゲームソフトが販売された。どうぶつの森シリーズはGC(ゲームキューブ)の頃から母親といっしょに遊んでいるシリーズで、遊ぼうと思えば365日以上遊べるスローライフゲームだ。
時を同じくして、ゲームと同じくらい熱中していたものが、PCを使ったネットサーフィンだった。家族用としてリビングに置いてあったPCはほぼ僕しか使っておらず、他の家族は