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感情を深掘りしないのは怠惰

バツイチ子持ち京大卒元メガバンカーで現在プログラミングスクールに通っている総一郎(人生2周目)です。


好き嫌いがはっきりしているのは良いことのように言われることもあるが、僕はそうではないと思う。

今日は母親に向かって話した内容をシェア。

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▼感情を深掘りしないのは怠惰
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突然だが、人間誰しも「確証バイアス」というものに陥ることがある。

「確証バイアス」というのは、自分にとって都合のいい情報ばかりが目に入り、都合の悪い情報が目に入りにくくなること。

信じたいものを信じ、信じたくないものは目にも耳にも入れないうにしてしまうことがあるということだ。

僕の母は確証バイアスに陥りやすく陰謀論などが好きなので、「中国は嫌い」とか口にしたりする。

好き嫌いがはっきりしているのは良いことのように言われることもあるが、僕はそうではないと思う。

より正確に言うと、

論理的でない「好き嫌い」は思考停止の”怠惰”だ

と思う。

なんで嫌いなの?と深掘りすると母は「自分ではうまく説明できない」と言う。

「嫌いなものを嫌い」とか、「感情は論理的なものじゃないでしょ」などと言う。

こういう ”なんとなく” の感情、特に「”なんとなく”嫌い」というようなネガティブ感情は非常にタチが悪い。

こういう無思考の「嫌い」が本人だけのものならばまだ良いが、「嫌い」は伝染する。

「なんとなくお母さんが嫌ってたから自分も嫌い」
「なんとなく友だちが嫌ってたから自分も嫌い」

といった具合に、無思考の「嫌い」は無思考の人に伝染する。

「なんとなく中国人は嫌い」
「中国人は日本人より下」

といったような、中国人への差別感情を持っている人はまだ一定数いるだろう。

僕の母に限らず、僕の親世代以上の高齢者たちはこのような中国人への差別感情を少なからず持っていたりする。

が、そういう人に

「なんで嫌いなの?」

と聞いてもまともな答えは返ってこない。

「マナーが悪いから」とか言う人もいるが、それは「マナーが悪い人」が嫌いな理由にはなるが「中国人」を嫌いな理由には1mmもならない。

戦時中に植え付けられた敵国への敵意を思考停止で持ち続け

思考停止で持ち続けているが故に次世代まで持ち越し

差別感情も次世代へ持ち越す。

「嫌い」という感情を深掘りしなかったがために次世代に差別を伝染させる、罪深い怠慢だ。


黒人差別だってきっとそうだ。

「親が『黒人は白人より劣っている』と言っていたから」
「みんなが黒人を下に見た態度をとっていたから」

といった具合に、

「なんとなく、黒人は白人より劣っている」
「白人は黒人より偉い」

という無思考の差別感情は伝染する。


いじめだってそうだ。

「みんながキモいって言っていたから」
「みんなが嫌っていたから」

という理由でなんとなくの「嫌い」が伝染する。


「何がそんなに嫌いなのか?」
「なんで嫌いなのか?」

真剣に考えたら、「嫌い」の原因が「人種」「国籍」「容姿」などの人間の存在自体に帰属することなどあり得ない。

同じ人間、優劣もなく同等の存在なのだから。

「嫌い」の原因は多くの場合、人間の「行為」に対して抱く感情だ。

「◯◯のようなことをする人は嫌い」という文章に国籍や人種は入り込む余地は無い。

この深掘りをせずに「なんとなく」で片付け、「感情は論理的なものではない」と言い訳するのは怠惰でしかない。

ひいては差別やいじめを生む罪深い行為だ。


ONE PIECEの魚人島編をご存知の方は、魚人差別・人魚差別と立ち向かったオトヒメのことばと重なるかもしれない。

『その人間達への怒りを…!!憎しみを!! 子供達に植えつけないで…!! 彼らはこれから出会い…!! 考えるのですから!!!』
ONE PIECE


ネガティブ感情は伝染する。

意図して伝染させるのはもってのほかだが、無思考で伝染させるのも控えたいところだ。

特に、次の世代には植えつけたく無いものだ。


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