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徒然なるままに生きたいなぁ

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うつになってから人生振り返ってみた。 日々感じたり、思ったことや昔話を綴っていきます。 たまに関係ないことも語ってます。
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2021年10月の記事一覧

うつ病になったときのこと128

うつ病になったときのこと128

私は天気予報と引っ越しの荷造り状況を考えて、来週にお寺さんに伺いたい旨のメールを返信しました。

住職からほどなくして返信が帰ってきました。

承知しました。道中お気をつけて

無駄な文章を省いた返信に私は、背中がゾッとしました。

人生に無駄なことは多いし、その無駄に振り回される。

出家した僧侶には無駄がないのか?

そんな感覚を覚えました。

そう思いつつちょっとした興奮と安心感に包まれて私

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うつ病になったときのこと127

うつ病になったときのこと127

メールを開くとそこには住職から次のように書かれていました。

はじめまして
メール拝読いたしました。
病に苦しまれることはさぞやお辛いこととお察しします。

お悩みについてお話を拝聴することは可能です。
メールでお話をされるよりもお会いしたほうが当方としてもあなた様の苦しみに寄り添えるのではないかと思います。

交通の便が悪いところでございます。
体調のこともあるとお察しします。ご都合のよい時にお

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番外:新しい生活様式は定着したのか

番外:新しい生活様式は定着したのか

コロナウィルス感染者が急激に減少し、世の中は少しずつ以前の生活を取り戻しつつあるかのように感じます。

朝の通勤電車の混雑具合や飲食店の明かりが夜に煌々と灯っている等、ビフォアーコロナと同じ姿が見られるようになりました。

しかし、マスク着用や手洗い・消毒等のコロナウィルス感染対策は継続されています。
コロナウィルスに対する治療薬が開発されるまでは仕方のないことなのでしょう。

人間とはもともと安

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うつ病になったときのこと126

うつ病になったときのこと126

メールを送ったお寺さんからの返信はその日には来ませんでした。

代わりに来たメールは休職延長のための自衛隊病院受診の調整メールでした。

課長から来週の水曜日の午後イチで予約を入れているので受診するようにとの指示がありました。

課長が予定で同席できないため、総括班長が病院に行って同席するので診断書をそのまま総括班長に手渡すようにすることと、私が職場に行かなくてもよいように配慮してくれていました。

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うつ病になったときのこと125

うつ病になったときのこと125

ネットで検索すると意外に修行を受け入れているお寺が多いことを初めて知りました。

テレビで芸人がお寺で修行するなどのバラエティ番組をよく目にはしていましたが、商売にしているお寺のなんと多いこと。

内容は日帰りから長期にわたっての修行と多岐にわたっています。

しかし、どれもお値段が高い!!

私が求めているのは修行ではありません。

商売っ気のないお坊さんとの対話です。

うつの私にはハードルが

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うつ病になったときのこと124

うつ病になったときのこと124

次の日から私は少しづつではありますが、引っ越しのための荷造りを始めました。

段ボールを組み上げて、うつ病の私が100パーセント使わないであろう台所周りの物を詰めていきました。

嫁からは、段ボールには何を入れたかをしっかり書くように言われていましたのでできるだけグループ分けして詰めるようにしました。

しかし、体力・集中力が続きません・・・

出だしは一日2箱詰めるのが精一杯でした。

それでも

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うつ病になったときのこと123

うつ病になったときのこと123

私は嫁からのLINEを眺めていました。

生きているんか?飯食ってるんか?死ぬなよ!!風呂入らんか!!生きているんか!!飯食わんか!!風呂入れよ!!単発のLINEが大量に繰り返されていました。

私は一言、

生きてる

と返信し、重い体を起こして湯船に入ろうと風呂の支度をし始めました。

長らく風呂に入っていなかったので嫁のLINEを見てようやく行動に移しました。

風呂が沸いた定番のメロディ~

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うつ病になったときのこと122

うつ病になったときのこと122

私は寒さで意識を取り戻しました。

2月の熊本はやはり寒いです。

私はソファから這いつくばるように冷えきった布団に移動しました。

そろそろ荷造り始めないといけないなぁ・・・

と思いながら気が向いたらお寺さんにでもお参りしてみようと考えました。

キリスト教はあまり身近な存在ではないし、熊本にはお寺が結構多かったはず。

荷造りして余裕ができたら行ってみよう。
体調次第だけれども・・・。

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番外:うつを再発させることと政治に対する憤り

番外:うつを再発させることと政治に対する憤り

今日は番外です。

あくまでも私の勝手な意見や考えの垂れ流しなので根拠のあるものではないことはご承知の上、お読みいただければ幸いです。

うつ病は一度なってしまうと完治することは難しい病です。

うつ病経験者の方々ならご理解いただけると思います。

私自身もうつ病を再発させ、休職を繰り返して今に至っております。

最初の17年の自衛隊勤務以降は、最長で11ヵ月が一番長く、最短で2ヶ月もたなかったこ

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うつ病になったときのこと121

うつ病になったときのこと121

私はそもそも仏教徒でもなければキリシタンでもありません。

ご先祖様から受け継いできた我が家の信仰は

神道です。

特に特別なことは全くしていませんが冠婚葬祭は神式でやっている程度の信仰心の薄い家庭で育ってきました。

私は悩みました・・・神道で出家なんて聞いたことないなぁ

仏教はよく聞くけど・・・・キリスト教は洗礼だったっけ?

う~ん、そもそも出家したらどうなるんだろうか???

私はその

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番外:復職後初めての病欠

番外:復職後初めての病欠

今年の6月21日に復職して、今日まで休むことなく出勤し続けてきました。

健康な人からしたら当たり前だろ!!って思うかもしれませんが、うつ病もちには継続することは難しい。

ましてや仕事をすることがハードルが高いのです。

建築士はどうしても対外折衝が多く、現場に出て業務もすることが多いのです。

これがうつ病野郎の私には非常にしんどい・・・

なんだかんだで忙しさにかまけて最近は早出残業と何とか

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うつ病になったときのこと120

うつ病になったときのこと120

私は貧乏神父のドキュメンタリー番組が終わったあと、しばらくソファに横たわったまま考えこんでしまいました。

宗教とはどこまで人を救えるのか?この貧乏神父を動かす原動力は何なのか?平均的な日本人と同じくらいに宗教に対して無関心だった私は宗教というものに俄然興味を持ちました。

このときに思いついたのは、

うつ病治ったら出家しようかなということだけでした。

つづく

うつ病になったときのこと119

うつ病になったときのこと119

意識を取り戻したときにはすでに外は暗闇に包まれていました。

私は闇夜に紛れて近くのコンビニに行き、生きるために必要最小限の食料と生活用品を買い込みました。

官舎に戻ると、おもむろにテレビをつけソファに座りこみました。

すると貧困の街でキリスト教の教えを説いている神父のドキュメント番組が流れていました。

細かい話は覚えていないのですが、神父も裕福なわけではなかったのですが、

・ホームレスの

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うつ病になったときのこと118

うつ病になったときのこと118

しばらく布団に横たわること数時間

私はようやく起きあがり、玄関先を見に行きました。

私は官舎の最上階に住んでおり、お向かいさん以外は出入りがないのであまり人目を気にすることが無いのは幸いでした。

やはり段ボールがおいてあります。

私は段ボールを家の中に入れ終わると、お湯を沸かしインスタントコーヒーを入れました。

コーヒーをすすりながら段ボールを眺め、これから始まる気の遠くなるような作業を

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