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エッセイ

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2023年12月の記事一覧

"書く"との出会い|エッセイ

noteと出会い、文章を作るのが好きなことを思い出した。書いても書いても湧いてくるようなこの感覚を最近は忘れていた。
Twitterに籠もるようになって10年以上経ち、書く欲求は満たされているような気がしていたが、実際は誤魔化してただけだったのかもしれない。

いつから文章を書くのが好きか思い出してみる。
小学校の夏休みの読書感想文は、読書も作文も好きだったので楽だった覚えがある。国語の授業の作文

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3歳の息子が愛するもの|エッセイ

3歳の息子が愛するもの|エッセイ

サムネは、息子のコーナー。
伯父に影響されて好きになった自転車、お気に入りのミニカー、家族で乗った飛行機、好きな映画のキャラクター、シンプルなスノードーム、小さなクリスマスツリー、トラックのアドベントカレンダー。

彼が生きた3年がギュッと凝縮しているな、と思う。クリスマスツリーは鏡餅になったり、海で集めた貝殻になったりするが、息子はクリスマスツリーが1番好きなようだ。
飾った日の朝は、じっくりと

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現実逃避癖と生きていく|エッセイ

両親は子供の前で激しい喧嘩をする人たちだった。兄弟からもストレスのはけ口にされた。
そんな幼少期だったので、早くに現実逃避癖を獲得した。

兄のお下がりの服を着て、兄と同じような本を読み、兄と一緒にゲームをした。
エアガンの的にされて痛くて怖くて走って逃げ回ったり、ジャイアントスイングで布団に投げられたり、漏らすまでくすぐられたり…

兄がいてよかったと思っているが、思い出はハードなものばかりだ。

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子供なんて要らないと思ってた|エッセイ

子供なんて要らないと思ってた|エッセイ

私の場合の話です。子供を持つのも持たないのも個人の自由であることを前提に読んで下さい。

この人と生きていきたい一緒にいるときの自分がとても自然だったから、夫と結婚しようと思った。
お互いが親への恨みを持っていて、結婚したものの子供はつくらない方針だった。
特に夫は反出生主義者。私も子供は要らないと思っていたし、夫婦2人で居られるだけで幸せを感じていた。

夫の家族を増やしたい体調を崩した時、私が

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クリスマスの朝|エッセイ

クリスマスの朝|エッセイ

最後のサンタクロース20年以上前の朝、枕元に置かれたプレゼントを見て、「お母さん見てー!!サンタさん来たよ!!」とリビングに続く廊下を走った。中身は大きめサイズのふわふわの長袖1枚。
(あ…これ、お母さんの趣味だ)
母がサンタクロースだとその時に気付いた。

嬉しいような、なんとも言えないような…複雑な気持ちのままいつもの友達と会うと、当たり前のようにクリスマスプレゼントの話になり
「サンタさんに

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読書欲が煮詰まった結果|エッセイ

読書欲が煮詰まった結果|エッセイ

読書が好きだ。子供が生まれてから紙の本を全然読めていないが、読みたい気持ちだけはある。すごくある。
育児と紙の本はものすごく相性が悪い。動き始める頃の赤ちゃんはよだれで紙をべちゃべちゃにしてしまうし、赤ちゃんを抱っこして立って読もうとしても、上の子が「ママ見て!ねえ!」と何回も呼びかけてくる。
何回か中断すると、あんなに読みたかったのにもういいかな…となってしまう。

スマホは何回中断しても、不思

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いつかの約束|エッセイ

いつかの約束|エッセイ

年の瀬になり、思い残したことに手を付け始めた。
大掃除やおせちの準備等をする人も多いと思うが、私は会社に電話したり書類の整理をしたり、久しぶりに友人に連絡した。
年末年始は疎遠の友達に連絡しやすい時期ではある。
「元気?」
「元気だよ」
「最近どう?」
「別に変わりないよ!そっちは?」
なんて、何回やりとりしたか分からない。
中身がないキャッチボールを続けてても盛り上がるはずもなく、そのうち面倒に

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