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クーリエジャポンの記事から考察

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2021年4月の記事一覧

「無視」の心理学─あなたが“無視される”理由、あなたが“無視をやめられない”理由【クーリエ・ジャポンからの抜粋-Vol.28】

「無視」の心理学─あなたが“無視される”理由、あなたが“無視をやめられない”理由【クーリエ・ジャポンからの抜粋-Vol.28】

身近な人から無視されているとき、私たちはどうしたらいいのだろう? そもそも、なぜ相手は無視という手段を選んだのだろう? 

心理学者によれば、無視はされる側だけでなく、無視する側にも深いダメージを与える。さらに、無視という行為には常習性があり、簡単にやめることができないらしい。

「無視」と一口に言っても、敬遠、社会的孤立、音信不通など、多くの呼び方がある。心理学者たちはそれぞれの用語を細かく定義

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ブレクジット後のイギリス、連合王国が解体する可能性が高まっている【クーリエ・ジャポンからの抜粋-Vol.27】

ブレクジット後のイギリス、連合王国が解体する可能性が高まっている【クーリエ・ジャポンからの抜粋-Vol.27】

イギリスのジョンソン首相は、ブレクジットを実現させたが、同様にイギリスを形成する4つの国、特にスコットランドでも独立を求める声が高まっている。

2021年5月6日にはスコットランド議会選挙が開催されるが、その結果によっては独立の機運がさらに高まる可能性がある。同様に北アイルランドやウェールズでも英国離脱を目指す動きが生まれているという。

英誌「エコノミスト」によると、スコットランドではイギリス

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海外メディアが懸念「日本はワクチン接種率1%で五輪に突き進むのか」【クーリエ・ジャポンからの抜粋-Vol.26】

海外メディアが懸念「日本はワクチン接種率1%で五輪に突き進むのか」【クーリエ・ジャポンからの抜粋-Vol.26】

日本では、ワクチン接種が遅々として進んでいないにもかかわらず、東京五輪にまい進することに対して懸念を示す声が海外メディアから上がっている。

人口に対する接種率で、イギリス49%、アメリカ40%、フランス20%に比べ、日本はいまだ1.3%にとどまっていると、先進国の中でのダントツの低さを指摘し、「同じようにワクチン接種の遅れが批判されている隣国の韓国でも4%超だ」と報じている。

同紙はさらに、日

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「その流れ星、実はうんちかも」… 宇宙飛行士のトイレ事情を専門家が子供に解説【クーリエ・ジャポンからの抜粋-Vol.25】

「その流れ星、実はうんちかも」… 宇宙飛行士のトイレ事情を専門家が子供に解説【クーリエ・ジャポンからの抜粋-Vol.25】

今回はニューヨーク州立大学の地質学准教授、トレイシー・グレッグが宇宙飛行士のトイレ事情について解説している内容なっている。

私たちがトイレを使うとき、出した物は地球の重力によって下に落ちる。
ただし、宇宙飛行士にとって「用を足す」のは一苦労。

重力のない空間では、体から出た水滴はすべてトイレの外へ漂って行ってしまう。これは、宇宙飛行士たちにとっても、宇宙ステーションにあるデリケートな装置にとっ

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AIで顔を偽り、ハニートラップで誘拐し…SNSを使ったスパイ工作のすごすぎる実態【クーリエ・ジャポンからの抜粋-Vol.24】

AIで顔を偽り、ハニートラップで誘拐し…SNSを使ったスパイ工作のすごすぎる実態【クーリエ・ジャポンからの抜粋-Vol.24】

4月11日、イランの核兵器開発の象徴的な場所である同国中部のナタンズ核燃料施設で、ウラン濃縮作業が停止する事態が発生。イラン政府は、イスラエルの諜報機関モサドの仕掛けたテロであると主張していると報じている。

イラン政府はすぐにイラン人容議者の顔写真を公開し、国外に逃亡したとも述べている。

この件についてイスラエルは知らん顔だが、イランとの核合意をバイデン政権が復活させるべく行っている交渉の裏で

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「日本のマスクメロン」の栽培にマレーシアが10年かけて成功していた!【クーリエ・ジャポンからの抜粋-Vol.23】

「日本のマスクメロン」の栽培にマレーシアが10年かけて成功していた!【クーリエ・ジャポンからの抜粋-Vol.23】

国に登録された果物などの種や苗の持ち出しを規制する「改正種苗法」が4月に施行され、10日から海外へ無断で持ち出すことが禁止となった。

対象となっているのは1975の品種で、ぶどうの「シャインマスカット」やさつまいもの「べにはるか」、いちごの「あまおう」、北海道のブランド米「ゆめぴりか」などが含まれている。

日本は世界的に見ても珍しいほど果物が美味しく、高価だ。だが生産者が試行錯誤して栽培を成功

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ビジネスで成功する人の「性格」とは?─「外向型」「内向型」「両向型」それぞれの強みを生かす【クーリエ・ジャポンからの抜粋-Vol.22】

ビジネスで成功する人の「性格」とは?─「外向型」「内向型」「両向型」それぞれの強みを生かす【クーリエ・ジャポンからの抜粋-Vol.22】

今回は「エコノミスト」の記事を紹介する。

一般的にビジネスで成功しやすいのは「外向型」の性格の人だと考えられている。調査によれば、高収入が得られる職業につく割合は、外向型の人のほうが非社交的な内向型の人よりも25%高くなっている。

調査では、親が専門職についている子供は外向型になる傾向があることもわかった。これは、裕福な家庭で育った子供は自信喪失につながるストレスに直面することがあまりないから

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いまだ19世紀の設備に頼り続けるファッション業界を変える──「繊維テック企業」たちの挑戦【クーリエ・ジャポンからの抜粋-Vol.21】

いまだ19世紀の設備に頼り続けるファッション業界を変える──「繊維テック企業」たちの挑戦【クーリエ・ジャポンからの抜粋-Vol.21】

今回は「ニューヨーク・タイムズ」が取り上げた「繊維テック」について紹介する。

いま、ファッション・トレンドと同じように、衣類も循環して再利用されるべき、という観点から従来の衣料繊維に代わる新しい「素材」が求められている。

その理由としてファッション業界では、埋立地行きになる不要になった服の量がとてつもなく増えているからだ。エレン・マッカーサー財団の調査によると、2000年から2015年にかけて

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私たちが死ぬとき、何が起こっているのか─「臨死体験」研究の最前線に迫る【クーリエ・ジャポンからの抜粋-Vol.20】

私たちが死ぬとき、何が起こっているのか─「臨死体験」研究の最前線に迫る【クーリエ・ジャポンからの抜粋-Vol.20】

今回は英紙「ガーディアン」によるインタビューの記事を紹介する。内容としては、バージニア大学名誉教授のブルース・グレイソンが、約半世紀にわたって「臨死体験」を研究してきた中で共通している「感覚」についてだ。

グレイソンは1960年代、精神科の研修を始めて1ヵ月が経とうとする頃、「病院のベッドで意識不明になっている間に、自分の身体から魂が離脱していた」と主張する患者に遭遇した。そして、この患者はのち

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日本で「馬刺し」となるために送られる馬の処遇がまるで「拷問」のようだ【クーリエ・ジャポンからの抜粋-Vol.19】

日本で「馬刺し」となるために送られる馬の処遇がまるで「拷問」のようだ【クーリエ・ジャポンからの抜粋-Vol.19】

今回は、私たちが食べている馬刺しについて、「非人道的な」苦痛を強いられていると、英紙が報じている内容を紹介する。実は私たちが消費している馬肉の半分弱が輸入されたものなのだ。

2013年以降、およそ4万頭の生きた馬がカナダ西部の空港から日本に22時間から最大で28時間の時間をかけて空輸されている。だが、そのあいだ馬たちに食べ物や水、休息が与えられることはない。

日本へ新鮮な馬肉を届けるというこの

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「フェミニスト」男性はベッドでもジェンダー平等を実践するのか?【クーリエ・ジャポンからの抜粋-Vol.18】

「フェミニスト」男性はベッドでもジェンダー平等を実践するのか?【クーリエ・ジャポンからの抜粋-Vol.18】

今回は、カナダのセックスに関する全国調査データによる、「フェミニスト」を自認する男性は具体的な行動レベルで、そうでない男性とどう違うのか?という点について性生活について視点を当てたものだ。

フェミニストであることを公言するセレブや芸能人も最近は多くなってきた。とはいえ、さまざまな立場の男性がフェミニストの価値を支持しはじめてはいるが、その多くが口先だけではないかと厳しい視線にさらされている。

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もしも、世の中が「結婚」ではなく「友情」を中心に作られていたら…【クーリエ・ジャポンからの抜粋-Vol.17】

もしも、世の中が「結婚」ではなく「友情」を中心に作られていたら…【クーリエ・ジャポンからの抜粋-Vol.17】

「恋愛・婚姻関係」と「友人関係」。どちらが大切かと聞かれれば、たいていの人は「どちらも大切だ」と答えるのではないだろうか。

だとすれば、「親友」には配偶者と同等の法的な権利がないのか。

この点について、今回の記事は過去の歴史などから問題提起を展開している。

「親密な友人」の存在について
この記事では、ニコールとレイチェルという、共に既婚者だったが、お互いを「人生のパートナー」とみなしている例

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徹底してプライバシーを保護する「プライベートブラウザ」がジワジワ来ている【クーリエ・ジャポンからの抜粋-Vol.16】

徹底してプライバシーを保護する「プライベートブラウザ」がジワジワ来ている【クーリエ・ジャポンからの抜粋-Vol.16】

今年1月、グーグルがウェブ広告のターゲティングに使われる「サードパーティクッキー」の使用を段階的に禁止すると発表した。

そんな中、最近では新興のブランドでプライバシー保護を徹底していることから「プライベートブラウザ」と呼ばれるブラウザが注目を浴びつつある。

これは過去3年間に登場したブラウザで、まだあまり有名ではないが、DuckDuckGo(ダックダックゴー)やBrave(ブレイブ)などのブラ

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「在宅勤務ではイノベーションが起きない」は言い訳だ コロナ禍で成長した企業がやっていたこと【クーリエ・ジャポンからの抜粋-Vol.15】

「在宅勤務ではイノベーションが起きない」は言い訳だ コロナ禍で成長した企業がやっていたこと【クーリエ・ジャポンからの抜粋-Vol.15】

コロナによって一層、リモートワークが広がり社員同士が顔を合わせる機会が減少するなかでも、イノベーションを起こし続けている企業がある。

例えばアップルやアマゾン、マスターカードやペプシコなどだ。

新型コロナウイルス感染症の第一波が世界を襲ったとき、マスターカードとマイクロソフトはEコマースとスタートアップのエコシステムを活性化するイノベーションに共同で乗り出した。

ペプシコはオペレーションの速

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