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私生活(エッセイ)

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感じたことをテーマでまとめたエッセイです。
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2020年7月の記事一覧

結婚とプロポーズと老いと不安

結婚とプロポーズと老いと不安

プロポーズの報告に行ったとき母は泣いたし、このまえ電話越しに祖母も泣いた。同棲4年目の私たちに向かって父は「そんなのわざわざ言うことないのに」とかっこつけて笑っていた。プロポーズは承認され、恋人から婚約者になった。

就職でひと段落、結婚はさらに大きな踏ん切りになるのだろうか。親や祖母の立場になったら私もそう感じるのだろうか。

結婚を目前に控えて、急に怖くなった。
自分が結婚のステップを踏み、い

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生ぬるい風を浴びながら

生ぬるい風を浴びながら

生ぬるい風が発生した理由は、火事が近くで起こったからだろう。どこか焦げ臭いけれど少しあたたかみがあり、火の粉も混じっている。火事場に飛び込む勇気はないけれど、この、生ぬるい風に包まれて死ぬんだったら、気持ちよくいけそうだ。

辛かったら逃げていいというけれど、生きた状態で帰ってきたら逃げたことは避難される。しかし、死という結果を伴えば、あなたが生きたことは称賛される。それに、逃げたことの罪悪感も少

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嫌な相手は、「無理当番」だと割り切る。

嫌な相手は、「無理当番」だと割り切る。

「無理当番」がいる、と割り切って考えることでだいぶ人間関係がラクになる、と私は思っている。死にたくなったりしやすい私が週間にしている、人間関係の攻略法「無理当番」制度について説明していく。

コミュニケーションは不得意下記は2020年6月3日に書いた下書き。

(2020年6月3日)どんな仕事をしていても、誰と仕事をしていても、必ず私には「無理当番」という存在が出てくる。見返してやりたい。相手の欠

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死にたいと思ったら警察に連行された話①

死にたいと思ったら警察に連行された話①

 落とし物以外で交番を訪れてしまった。

 今年はなかなか梅雨が明けない。もう7月に入ったというのに。梅雨なんてじめじめしたものは6月に置いてきてくれればよかったのに。その日も例によって空は暗く、じとじと雨が降っていた。
 天候の悪さは精神に影響する。これは自分自身でも体感していることだし、雨の日の低気圧に苦しめられている人もたくさん知っている。『うつヌケ』の田中圭一も著書の中で天気が悪いと体調が

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