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結婚とプロポーズと老いと不安
プロポーズの報告に行ったとき母は泣いたし、このまえ電話越しに祖母も泣いた。同棲4年目の私たちに向かって父は「そんなのわざわざ言うことないのに」とかっこつけて笑っていた。プロポーズは承認され、恋人から婚約者になった。
就職でひと段落、結婚はさらに大きな踏ん切りになるのだろうか。親や祖母の立場になったら私もそう感じるのだろうか。
結婚を目前に控えて、急に怖くなった。
自分が結婚のステップを踏み、いずれ子を産めば母は祖母になり、祖母は曽祖母になる。それは老いを表す。私が結婚することによって周囲の老いを加速させてしまう責任を感じた。
できれば私はずっと子供のままでいたかった。
30を目前にして、これまで抱えてきた生きづらさの原因がわかり、毒親という言葉を知り、父から受けてきた態度や言葉が普通じゃなかったと理解した。でも、親に甘えられなかった分、私を世界一愛してるという夫に甘えることで毒親の解毒を加速させた。
やっと親や恋人や周囲との関係性が良好になってきたのに、私が結婚することによってなぜまた関係性を変容させないといけないんだろう。ずっと今のままでいたい。
もうひとつ結婚を目前に控えて躊躇の意が生まれてしまったのに理由がある。自分が親としてやっていけるか、不安になっているからだ。
小さい頃、親に甘えられなかった分、3歳ごろに経験するためし行動も28歳で散々やった。夫に対して。電話に出なければこれから死ぬから、病気という建前で散々わがままを言った。
境界性パーソナリティ障害は底抜けの愛情飢餓、といわれるが穴の空いた底なしのツボを、夫は修理してくれようとしてる。ただ、こんな状態で私は親になれるのだろうか。
子を生むのが怖い。私が父にされたようなことを私は私の子にしてしまうのかもしれない。好きなものを否定し、無視し、良い子という型にはめる。
もうひとり、私と同じような子を私が作り出してしまったらどうしよう。
今度一人暮らしするタイミングがあったら猫を飼いますね!!