【徹底解説】アフリカで「巨大ダイヤモンド」発掘?市場を破壊する「人工ダイヤ」。
誰もが一度はあこがれる「ダイヤモンド」
今日はボツワナという国で史上3番目の大きさとされる巨大ダイヤモンドが見つかったというニュースがあったので、こちらを解説していきます!
こんな疑問に答えていきます!
(ニュース本文はこちら👇)
「ダイヤモンド」の正体は?
ダイヤモンドの正体はズバリ「炭素」です!
中学校の時に習った炭素の同素体の一つです!
ダイヤモンド生成過程
では、どうしたら炭素がダイヤモンドと呼ばれるようになるのでしょうか?
ダイヤモンドは、マグマなど高温高圧の場所にあった炭素が、噴火によって一気に地表まで押し上げられ、急激に冷えることで出来上がります。
このとき、噴出元のマントルが高圧であることや、温度は1000℃付近(他の地点とり300℃低い)という条件など、特殊な環境においてのみダイヤモンド結晶が生成されます。
ダイヤモンドの採掘方法
ダイヤモンドの採掘は基本的に👆の「キンバーライト」と言われるダイヤモンドを含むマグマが噴出して固まった層を粉砕し、回収するという方法をとります。
風化や侵食によりキンバーライトが河川に流れ出し、堆積したところで採掘する方法もあり、こちらの方が見覚えはあるかもしれません!
ダイヤモンドの生産国は?
このように特殊な条件でしか取れないゆえに貴重なダイヤモンドの生産国はどうなっているのでしょうか?
2018年のデータはこのようになっています。
1位はどの資源でも上位にいるロシアです!
その他にもオーストラリアやカナダなど面積が広く、鉱山資源が豊富な国がランクインしています!
一方、ボツワナ、コンゴ民主共和国、アンゴラ、南アフリカなど、アフリカ大陸の国も多いのが特徴です!
コンゴについてはこちら👇
そして、この2位の「ボツワナ」が今日の主人公です。
ボツワナとは
アフリカ南部の国です。先ほどランキングに入っていた国も周りにあり、この地域がダイヤモンドの生成に適した土地であったと言えます。
ボツワナの経済は、産出高世界第2位を誇るダイヤモンド産業がGDPの約2割を占めるため、ダイヤモンド依存型経済からの脱却を目指した改革を行っています。
世界3番目の巨大ダイヤモンド
2021年6月にダイヤモンド企業デブスワナ社が史上3番目の大きさとみられる、1098カラットのダイヤモンドの原石が発掘しました。
今回のダイヤモンドは、2015年にボツワナで発見された世界で2番目に大きいダイヤモンドよりわずかに軽かったそうです。
南アフリカで「ダイヤモンドラッシュ」
今週、同じアフリカの南アフリカでもダイヤモンドに関するニュースがあったので紹介します。
南アフリカの小さな村でダイヤモンドらしき鉱石が発見され、富を求めて数千人が集まる騒ぎが起きているそうです。
多くが貧困から抜け出し、より良い暮らしにたどりつくため、一獲千金を狙っているとされています。
このように経済格差がある地域では、かつてのゴールドラッシュのように富を求めた採掘ラッシュが起きるのが現状です。
(6/21続報)
人工ダイヤモンド
ダイヤモンドは天然のものだけでなく、人工のものも生み出されてきています!
人の手によってつくられた合成ダイヤモンドは工場で生産したものですが、それらの化学的特性および物理的特性は、天然ダイヤモンドに非常に近いものになっています。
これは短時間、低価格で生産されることから、産業用の部品などに使用されています。
合成できる方法は、HPHT法(温度差法)とCVD法の2種類です。
いずれも、外部から炭素の構造を変化させ、ダイヤモンドに近いものを生成する手法です。
人工と天然で構造は一緒ですが、判別方法はあるそうです。
判別方法はあるといっても、安価な人工ダイヤモンドが流通すれば、天然ダイヤモンドの価値が落ちることも自然な流れです。
そこでダイヤモンドの価値を担保するために、改ざんできない取引を公開するシステムであるブロックチェーンを使った試みも進んでいます!
ブロックチェーンに関しては👇
おわりに
最後まで見ていただきありがとうございました!
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