【徹底解説】実は間違って理解してるかも？意外と知らない「ヒト」の事実。
「自己紹介をしてください。」
と言われたら何を言いますか？
学校名、会社名、役職などでしょうか？
最近は、環境対策や生物の多様性など、生態系全体を考えた視点が流行しています。この時代には、あなたが生態系の中でどのような所属であるのかを答える必要があるかもしれません。
今日は、来たる多様性時代の自己紹介方法を紹介しようと思います！
（ニュース本文はこちら👇）
動物界脊索動物門哺乳綱サル目ヒト科ヒト属ヒト種
生物を分類するために生物学・分類学では階級というものを用いて表します。それぞれ大きいものから「界・門・綱・目・科・属・種」の7つがあります。
これに当てはめてヒトを表すと
「動物界脊索動物門哺乳綱サル目ヒト科ヒト属ヒト種」
となります。
それぞれ簡単に説明すると、
動物界＝植物や菌ではなく、動物
脊索動物門＝背骨をもつ脊椎動物とそれに近い動物
哺乳綱=哺乳類と呼ばれ、胎生で、子に授乳して育てるの動物
サル目＝霊長目とも呼ばれ、両目が正面にあり5本の指でモノをつかむ
ヒト科＝ヒト、チンパンジー、ゴリラ、オランウータン
ヒト属＝大脳が大きく増大進化したヒト科のグループ
ヒト種＝現在、人類と呼ぶときに指す「ホモ・サピエンス」
となります。
自己紹介は冗談として、自分が生物の中でどのような立ち位置なのかを知っておくと今後役に立ちそうですね！
猿人→原人→旧人→新人？
先ほどのヒトの説明の中で、「ヒト属」というものがありました。説明では「大脳が大きく増大進化したヒト科のグループ」としました。
じゃあ、他にもヒト属の生物がいるの？と疑問に思った人もいるかもしれませんが、答えは「今はいません」となります。
小中学生の社会でヒトは「猿人→原人→旧人→新人」と進化してきた、と勉強してきましたよね。まさにこれらがヒト属の生物グループになります。この進化の流れはヒト属という意味では間違ってはいませんが、それぞれ全く別の生物として理解する必要があります。その理由は、世界各地で偶然発掘された頭蓋骨を元に進化の系譜を予想している状態であるため、数百万年の歴史を正確に知ることはできないからです。
したがって、すべてが現在のヒト＝ホモ・サピエンスの祖先であるわけではなく、似た遺伝子配列を持つ親戚の生物と考えたほうが良いと思います。
猿人→新人は、脳の容量によって決まります。猿人の中で有名なアウストラロピテクスの脳は400～500ccとチンパンジーとあまり変わりませんが、二足歩行を始めたという点でヒト属の門をたたきました。200万年前になると、石器を使うホモ・ハビリスが現れ、初めてヒト属となりました。
原人はホモ・エレクトゥスと呼ばれ、猿人の2倍の脳容量があります。ホモ・ハビリスとは同じ時期に生息したという研究もあり、同祖先の可能性が高いです。60万年前には氷河期に入り、火やシェルターを使い防寒できるホモ・エレクトゥスが生き残ったとされています。
旧人は大体50万～30万年前に現れたネアンデルタール人が有名で、脳容量は1300～1600ccと現代人（1400～1500cc）よりも大きい個体も存在しました。諸説ありますが、ネアンデルタール人は4万年前に絶滅したとされ、新人ホモ・サピエンスと同じ時期に生息していました。
4万年前以降は、ヒト属はホモ・サピエンスのみになったとされています。しかし、例えば7万年前を考えてみると、ホモ・サピエンス、ネアンデルタール人、フローレス原人、デニソワ人など複数のヒト属が存在している状態でした。ヒトという同じ種内でも顔の形や色がかなり違うということを考えると、他のヒト属をヒトの祖先は異生物と認識できていたのではないかと思います。
しかし、ネアンデルタール人やデ二ソワ人のDNAは現代人の中にも入っています。生物として違うにも関わらずDNAが混じっているのは、それぞれの種が性的関係を持っていたということです。
このように現代の放射線による年代鑑定やDNAの鑑定により、歴史研究はどんどん新しい情報が出てきています。また、わからないことも大量にあるため、様々な解釈が盛んに行われています。
「ヒトの本当の先祖は誰なのか？」
「なぜ脳容量が特別大きいわけでもないホモ・サピエンスが生き残ったのか？」
まだ誰も正解を知らない問いに想像を巡らせるのもいいかもしれませんね！
ホモ・サピエンスの反映に一つの解釈を与えている世界的に有名な本として「サピエンス全史」の上巻があるので、こちらも是非見てみてください！
おわりに
最後まで見ていただきありがとうございました！
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