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城縫ヰ
2023年8月15日 00:58
思うに、謝りたいのだと思う。何に?彼に。どうして?己の罪悪感を払拭したくて。大きくなるに連れて、視野が広くなったのか、はたまた狭くなったのか、あまり考えたくはないけど、背が高くなって、見える景色の中の、あなたの姿に、思うところが無いとは、決して言えないのです。時代があったのでしょうか?環境があったのでしょうか、でも確かに、あなたが持っているものを、私が持っていないと、思う心が、嫌悪に沈みます。
2023年2月23日 09:27
高い天井を見上げている。驚くほど真っ白だ。清潔感よりかは、いっそ、自分自身の色を吸い上げられてしまうような吸引力を感じた。頭の中の宝箱にしまった、過去の鮮烈な記憶が、極彩色の映像となって投影された。ああ、可愛らしい彼女の横顔だ。いじらしく気になって、ばれるかもと怖がりながら見つめていたことを覚えている。ちょっと照れた引きつりを顔に感じて、隣で彼女が笑っている。彼女が頼まれた荷物を、勇気を出し
2023年2月22日 07:56
心地が良い。耳をくすぐる湯の音が、己に貯まる凝り固まった淀んだものを砕いて、押し流していく。肺に渦巻く暗いものを、己を見下ろす空へと向けて投げ出した。自然は全てを受け止めてくれた。少なくとも私は、そう感じた。ゴツゴツと不揃いの岩が、体に食い込み、小さくない痛みを感じることもあるが、生きることに比べれば、大したことのない刺激にすぎない。あまり強くはないが、今日という日のために、一等よいお酒を買