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しおさいの旅行記

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日本全国、鉄道やバスなどの交通機関で出かけています。鉄道路線の完乗と、全市町村の踏破を目指しております。気づくと東北に足が向いています。
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#旅行記

『春うらら、銚子電鉄に揺られて』

『春うらら、銚子電鉄に揺られて』

【はじめに】今回取り上げている、銚子市および銚子電気鉄道と『アイドルマスターSideM』とのコラボは、3月31日で終了しました(一部掲示や放送などはしばらく続くようですが)。コラボ車両の運用や施設の営業状況は変更になる場合がありますので、各所のHPなどをご確認ください。
……まさかサイスタが終わるなんて思ってもみなかったなあ……。以下本編。

1.旅は総武線に始まり 2023年3月22日、水曜日。

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鉄道とBRTでつなぐ、春の三陸海岸 ⑥6日目(鹿島→上野)[終]

鉄道とBRTでつなぐ、春の三陸海岸 ⑥6日目(鹿島→上野)[終]

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↓関連のある話

【17】コロッケそばと野馬追と 鹿島→大野 2022年4月1日、金曜日。問題集を詰めて少し重くなったバッグを背負い、3度目の鹿島駅にやってきた。
 3月25日にスタートした今回の旅も、間に挟んだ2日間の休養を含めて今日でラストの8日目となる。ひたすら常磐線を南下するルートをとるが、この途上に、僕が行きたい最後のポイントがある。まずはそこまで向かうとしよう。
 駅まで送っ

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鉄道とBRTでつなぐ、春の三陸海岸 ⑤5日目(八戸→鹿島)

鉄道とBRTでつなぐ、春の三陸海岸 ⑤5日目(八戸→鹿島)

前回↓

【14】雪残る帰り道 本八戸→盛岡 2022年3月30日、水曜日。今日も薄暗いうちに目が覚めてしまったので、課題をこなしたり、ニュースを見たりして時間をつぶした。地方局のニュースは関東だと取り上げられないこともたくさんあるので、見ていて面白い。
 ホテルを後にし、本八戸駅に向かって歩く。昨日は暗くてわかりにくかったが、やはり高い建物が多く、車も頻繁に走っていく。さすがは南部一の街なだけは

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鉄道とBRTでつなぐ、春の三陸海岸 ④4日目(釜石→八戸)

鉄道とBRTでつなぐ、春の三陸海岸 ④4日目(釜石→八戸)

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【10】9年の時を経ての再出発 釜石→宮古 2022年3月29日、火曜日。
 ホテルのカーテンを開けると、もう外はうす明るくなっていた。製鉄所の煙突はもくもく煙を上げている。知らない町で迎える朝というのは、違和感もあるがやはり新鮮だ。
 昨夜買ったゼリー飲料1パック、という普段の僕ではありえない量の朝食を済ませ、ホテルのすぐ隣にある釜石駅に向かう。釜石線が出ているJRの駅舎は立派なもので

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鉄道とBRTでつなぐ、春の三陸海岸 ③3日目(石巻→釜石)

鉄道とBRTでつなぐ、春の三陸海岸 ③3日目(石巻→釜石)

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【6】みんなの足は姿を変えて 石巻→志津川 2022年3月28日、月曜日。
 まだ出発までは相当な時間があるというのに、朝5時に目が覚めてしまった。12月に訪れた新見でも全くといっていいほど寝付けなかったことを考えれば、やはり僕は環境ががらりと変わると眠れない性質らしい。
 列車の時間にあわせて6時ごろに宿を出た。街はひっそりとしていて、空気が余計に冷たく感じる。寒さに耐えきれなくなって

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鉄道とBRTでつなぐ、春の三陸海岸 ②2日目(鹿島→石巻)

鉄道とBRTでつなぐ、春の三陸海岸 ②2日目(鹿島→石巻)

前回↓

【2】やむなく徐行 鹿島→仙台 2022年3月27日、日曜日。
 鹿島の祖父母宅で1日のんびりし、移動を再開する。今日から3日かけて青森県の八戸を目指し、4日目に再び鹿島まで戻ってくる予定だ。
 8時37分、平常より20分も早く仙台行きの列車がやってきたのでこれに乗る。常磐線は16日にあった地震の影響がまだ続いており、徐行運転を行う区間が多数あるため臨時ダイヤが組まれている。
 鹿島駅を

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鉄道とBRTでつなぐ、春の三陸海岸 ①1日目(東京→原町)

鉄道とBRTでつなぐ、春の三陸海岸 ①1日目(東京→原町)

 2011年3月11日午後2時46分頃、三陸沖深さ24km付近を震源とする、最大震度7、マグニチュード9.0の地震が発生した。東北地方太平洋沖地震、そしてその被害の総称が東日本大震災である。
 多くの建物やインフラが損傷し、都市部では多数の帰宅困難者が発生、臨海部では液状化現象が起こった。また、揺れによって引き起こされた巨大津波が太平洋沿岸部を襲い、壊滅的な被害を出した。そして、東京電力福島第一原

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2021冬 - 振り子式と、スイッチバックと、路面電車と ⑤2日目その2(終)

2021冬 - 振り子式と、スイッチバックと、路面電車と ⑤2日目その2(終)

【まえがき】
ご覧いただきありがとうございます。今回が最終回です!
いよいよ大都市・広島を目指します。そしてようやく最後まで残ったタイトル「路面電車」を回収します。最後までごゆっくりお楽しみください。
それでは、出発進行!

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ローカル線は「通勤路線」へ 三次駅で待つことおよそ1時間、タラコ色のディーゼルカーがゆっくりと1番乗り場にやってきた

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2021冬 - 振り子式と、スイッチバックと、路面電車と ④2日目その1

2021冬 - 振り子式と、スイッチバックと、路面電車と ④2日目その1

【前書き】
ご覧いただきありがとうございます。いよいよ2日目、また早朝からのスタートです。まだローカル線をのんびりゆきます。
それでは出発進行!

↓前回はこちら

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始発列車、暗闇を行く 2021年12月12日、日曜日。

一晩過ごした宿に別れを告げて、新見駅にやってきた。まさか宿の廊下と階段の電気が全部消えているとは思わず、ケータイの懐中

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2021冬 - 振り子式と、スイッチバックと、路面電車と ③1日目その3

2021冬 - 振り子式と、スイッチバックと、路面電車と ③1日目その3

【まえがき】
ご覧いただきありがとうございます。まさか木次線だけで5000字使ってしまうとは思わなかったので、また分けました。今回は寒いし暗いです。
それでは出発進行!

↓前回

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山間のターミナル、暗闇の持久戦 17時01分、木次線の最終列車で備後落合駅に降り立った。

ここは芸備線と木次線がまさに「落ち合う」場所。かつて両線が陰陽連

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2021冬 - 振り子式と、スイッチバックと、路面電車と ②1日目その2

2021冬 - 振り子式と、スイッチバックと、路面電車と ②1日目その2

【まえがき】
ご覧いただきありがとうございます。その1だけで4000字消費してしまって書いた自分が一番驚いてます。今回も長いです。
それでは出発進行!

↓前回

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これが本物の「ローカル線」木次線をゆく(宍道→木次)

 さて、宍道駅での用もだいたい済んだので次の列車に乗っていく。
 ホームの乗換案内に書かれている行き先は「出

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2018年末−牡鹿半島を目指す旅

2018年末−牡鹿半島を目指す旅

こんばんは、しおさいです。

ちょっと前の旅行記、今回が第2弾となります。

今回は長いです。写真少なめ文多めです。以下本文。

雪舞う朝の通勤列車

2018年12月30日、日曜日。

前日の夜、急に思い立って牡鹿半島に行ってみようと考え、朝の鹿島駅にやってきた。ここ数日は雪が降ったりで天気が悪かったが、今日は晴れている。

8時58分発の仙台行きに乗る。ホームに積もった雪が固まってすっかり凍っ

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2018年末-はじめての18きっぷ長距離帰省

2018年末-はじめての18きっぷ長距離帰省

こんばんは、しおさいです。

今回より、「過去に動画化した」ものの旅行記をのんびり書いていきます。

動画をご覧になった方も、まだご覧になっていない方も、どうぞ楽しんでいってください!

なお元の動画データを削除してしまい、切り抜いた画像しか残っていないので、後半は画像少なめ・文章多めになるかと思います。その点はご了承ください。

以下本文。

旅立ちは夜明け前

2018年12月27日。

八千

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2019GW-山形経由で帰省の旅(後)

2019GW-山形経由で帰省の旅(後)

前回はこちら↓ 今回後半は写真少なめ・文章多めですごめんなさい

初めての山形県!前回、板谷峠を越えて、上杉氏の城下町・米沢にたどり着いた。ここまで約8時間半、そろそろ疲れが出てくるころだ。

乗り換え時間はたったの2分。初めて来た米沢の街をもう少しじっくりと見てみたいのはやまやまだが、写真だけ撮って向かいのホームにいる山形行きに乗り込む。ここも郡山と福島のような関係で往来は盛んだが、この列車は2

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