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反り腰の人に対して、股関節外旋エクササイズを優先的にやってはいけない理由!

高齢者でもアスリートでも現代人のほとんどの方が、腰椎伸展ポジションでの姿勢保持になっています。

猫背姿勢の様に見える姿勢パターンであっても、胸郭のポジションと骨盤のポジションを比較すると、骨盤が前方シフトしているケースが多いです。

骨盤が前方にシフトしやすい状態になっているということは、仮に骨盤だけのアライメントを評価したとして、ASISよりPSISの方が低くなっていて、骨盤後傾しているように見えたとしても胸郭や股関節のポジションから相対的に見れば、腰椎は伸展ストレスが生じているケースがほとんどです。

理学療法士の新人の頃や学生の頃には、骨盤が後傾しているから、腸腰筋を使って骨盤の前傾エクササイズなどやっていましたが、そもそも姿勢制御パターンとして腰椎伸展した状態になっている人を余計に伸展を増す様なアプローチをしてしまっていた可能性があることを今になって思っています。

そして、骨盤前傾をさせるとしても、ほとんどの方が骨盤前傾を広背筋や大腿筋膜張筋を使った骨盤前傾を生み出すパターンになっているため、本来抑制したい筋肉を使って骨盤前傾の運動療法をやっていた可能性があると今であればそう解釈しています。

腰椎が伸展した姿勢パターンになっている人が多い中で、クラムシェルなど股関節外旋筋群を鍛えるエクササイズをされる方も多いですが、股関節外旋エクササイズを優先してやらない方が良い理由について以下に紹介していきます。

反り腰と股関節外旋の関係性

脚のラインを綺麗にしたい人やヒップアップした人が行うエクササイズとして代表的なのが、クラムシェルや股関節を外旋する様なエクササイズで股関節外旋筋群を活性化させる動きです。

まず基本的に反り腰になっている人の、股関節の位置関係であったり筋活動の状態を理解しておくことが重要になってきますが

腰椎が伸展するということは、骨盤が前傾して運動連鎖としては大腿骨が内旋方向に可動しやすい状況になります。

確かに見た目としては、大腿骨が内旋方向に動いてパテラが内側に向いている方もいますが、ここで考える必要性があるのは大腿骨が内旋している人も本当に内旋しているのか??

という様な視点が必要になってきます。

例えばになりますが、、

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