若木信吾の「つかずはなれず」写真講座

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ノート

写真家A to Z Joel Meyerowitz

ポートレート写真を見て、この人たちは誰なんだろう、有名人かな、きっと何者かに違いないなど、何を知りたいかは人それぞれだけど、名前や肩書きを超えてその人から何かあるなと感じることができたらそれはとてもいいポートレートなのだろう。僕にとって身近な人たちの写真を撮り続けることに勇気を与えてくれた最初の写真集のひとつはマイロヴィッツの「レッドヘッズ」という写真集だった。それをみたのは十代の頃だったが、これ

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写真家インタビュー Jason Wong Chuen Wang

以前、ワンダーフォト・デイというフォトフェアで審査員賞を渡した写真家のことを書いた。ジェイソン君という若者だが、彼には来年の一月に浜松のKAGIYAギャラリーでの個展という副賞をあげたため、この8月の終わりにギャラリーの下見で浜松に来てくれた。彼の客家の村のポートフォリオは素晴らしいものだが、せっかく僕の故郷にも来てくれたのだから、一緒に歩いて写真を撮ろうと誘った。僕の実家は周りが田んぼや畑に囲ま

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写真家 A to Z   K for Andre Kertesz

アンドレケルテスのミニフォトブックシリーズがヴァイキングプレスの一部門であるグロスマン・パブリッシャーズから出ていたのは1970年代のことだが、そのシリーズの中でも1971年に出版の「ON READING」 という本は人々が読書をする姿をスナップしていて、とても素晴らしい構成だ。街角で読書したり電車の中で本を読んでいる人は、今となってはめっきり見かけなくなった。つい10年くらい前まではみんなコミッ

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写真家 A to Z   J for Frances Benjamin Johnston

今回はなんと19世紀から20世紀にかけて活躍した女性写真家だ。1864年生まれ、ということはアルフレッド・スティーグリッツと同い年で、1952年に88歳で亡くなっているから、スティーグリッツよりも長生きだった。マーク・トウェインのポートレートなど、著名人のポートレート撮影で有名なジョンストンだが、今回取り上げる写真集は「The Hampton Album」という、1966年にMoMAで行われた展示

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講演会で気づかされること

講演会という機会をいただいた。高校生に向けての講演会。集英社と各県の新聞社とが合同になって地元の高校生を対象に主に作家と呼ばれる人たちに講演会をしてもらうということをもう何十年も続けているそうだ。読書の普及を促進するのが目的ということだから、何かしら本というものに関わっているのが条件。僕はたまたま写真集も出しているし、出版に多少携わってもいるし、小さな本屋もやっているから選ばれたと思っている。

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