JunkoTorii×紫峰窯

筑波山の麓で、薪窯焼成の焼き締めの器を作ってます。 作陶で納得しないと窯を焚かない陶芸…

JunkoTorii×紫峰窯

筑波山の麓で、薪窯焼成の焼き締めの器を作ってます。 作陶で納得しないと窯を焚かない陶芸家。 思いついたことは、何でもやる!と毎日空回りしつつなんとか生きています。 #焼き締め #陶芸 #茨城 #無釉 #薪窯

記事一覧

【つくりもの】四季の器・冬

静寂と凛とした美しさが広がる季節。冷たく澄んだ空気が身も心も引き締め、吐く息は白く漂います。 最近は関東でも、雪が降ることも多くなりました。雪が降り積もると、い…

【つくりもの】四季の器・秋

暑さが段落し、虫の音が心地よくなる季節。 秋の日のつるべ落としといいますが、気づいたら日が暮れていたということもありますよね。 この頃の夕焼けは、オレンジから深い…

【つくりもの】四季の器・夏

梅雨の長雨を超えると本格的な太陽の季節。 日本では、伝統的な祭りや花火と外でのイベントがたくさんありますね。 日本の夏は気温に加えて、湿度が高いので、ことさら暑く…

【つくりもの】四季の器・春

日本にいると四季があるのは当たり前に感じます。 でも、これってけっこうめずらしいなのでは・・・? せっかくなので、どうにか日本の四季を器で表現できないかと考えまし…

台風でキレイになった筑波山
夏だなぁ

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台風多すぎ🌀
日の入りが違うから、ヒグラシが鳴くのを躊躇ってる笑笑 
筑波山もいないし、空もオサレな色してる

【つくりもの】飾れる器

個展で皿を求めていらっしゃるお客さんが、だいたいする動き。 皿を重ねて重なり具合を見る。 分かる、分かります。私もやります(笑) 和食器は場所をとります。特に作家…

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【イベント】個展 2024 at 月光荘

ごあいさつ 9月に銀座月光荘で個展を開催します。久しぶりの銀座です。 はじめましての方も、お久しぶりの方もお立ち寄りください。 お会いできるのを楽しみにしています…

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個展展示のレイアウト決めゴニョゴニョ

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やきもの(陶芸)の体力戦 3

前回の続き、「焼く」です。 今回は、窯焚きの後半戦。 「窯焚き」の後半戦せめ~さまし 前回、作品の良しあしを決めるのは、 ①温度 ②炉内雰囲気 ③時間 とお話しまし…

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水耕栽培のモンステラが日に日に大きくなってる♪
備前の土の効果?

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やきもの(陶芸)の体力戦 2

前回から続き、「焼く」です。 今回は、窯焚きの流れについて書いていきます。 準備も窯焚き昔は、「窯に火を入れたら、親の死に目に会えない」 とまで言われていました。…

やきもの(陶芸)の体力戦 1

やきものには3つの戦いがあると書きました。 1 作る 2 詰める 3 焼く 今回は、焼く(焼成)です。 陶芸というと思い浮かべるのは「作る」か「焼く」かではないでしょ…

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やきもの(陶芸)の頭脳戦 3

やきもの(陶芸)の頭脳戦の最終回です。 前回に続いて、実際の窯詰めの備忘録 穴の奥列と、登を書いていきます。 窯詰め穴・奥 穴窯の焚口から一番離れた位置です。 上…

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やきもの(陶芸)の頭脳戦 2

やきもの(陶芸)には3つの戦いがあると紹介しました 1 作る 2 詰める 3 焼く 前回は、 ・窯詰めの重要さ ・窯詰めの時考えていること ・窯詰めの時、私が大切にして…

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やきもの(陶芸)の頭脳戦 1

やきものには3つの戦いがあります。 1 作る 2 詰める 3 焼く うちの窯は薪窯。 窯詰めはとても大切になります。 窯にただ詰めるだけはダメなんです。 火の走り、温…

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【つくりもの】四季の器・冬

【つくりもの】四季の器・冬

静寂と凛とした美しさが広がる季節。冷たく澄んだ空気が身も心も引き締め、吐く息は白く漂います。
最近は関東でも、雪が降ることも多くなりました。雪が降り積もると、いつもの風景が変わり、音が吸い込まれたかのような静けさ。
実は、私は冬が一番好き。吸い込んだ冷たい空気が体の隅々まで届いて、頭がすっきりしますよね。

紫峰窯の周りは家があまりないので、夜になると真っ暗。冬の夜空を見上げると、これでもか!とい

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【つくりもの】四季の器・秋

【つくりもの】四季の器・秋

暑さが段落し、虫の音が心地よくなる季節。
秋の日のつるべ落としといいますが、気づいたら日が暮れていたということもありますよね。
この頃の夕焼けは、オレンジから深い紫へのグラデーションがきれいでとても好きです。
実りの秋にふさわしく、果物も魚も美味しくなる季節。目にもお腹にも楽しめますね。

山椒

山椒を知っていますか?
うなぎを食べるときにかけるあの粉なの元です。さわやかな香りとピリッとした辛み

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【つくりもの】四季の器・夏

【つくりもの】四季の器・夏

梅雨の長雨を超えると本格的な太陽の季節。
日本では、伝統的な祭りや花火と外でのイベントがたくさんありますね。
日本の夏は気温に加えて、湿度が高いので、ことさら暑く感じます。汗をかくのは当たり前と開き直って、体を動かした後のグビッと一杯。最高の清涼剤。

朝顔

夏休みの宿題で朝顔の観察日記を書いたのを覚えています。
朝のうち咲いていた花も昼には閉じていて、また翌朝に咲く、朝顔の花。
朝露に濡れる朝

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【つくりもの】四季の器・春

【つくりもの】四季の器・春

日本にいると四季があるのは当たり前に感じます。
でも、これってけっこうめずらしいなのでは・・・?
せっかくなので、どうにか日本の四季を器で表現できないかと考えました。
日本の四季を代表する植物で小皿を作ってみました。
器を作る時は、実際に盛り付ける料理をイメージしながら作ります。
四季の皿ということで、四季折々の旬の食材がたくさん思い浮かびました。あれも美味しそう、これも美味しそう…考えながら作っ

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台風でキレイになった筑波山
夏だなぁ

台風多すぎ🌀
日の入りが違うから、ヒグラシが鳴くのを躊躇ってる笑笑 
筑波山もいないし、空もオサレな色してる

【つくりもの】飾れる器

【つくりもの】飾れる器

個展で皿を求めていらっしゃるお客さんが、だいたいする動き。
皿を重ねて重なり具合を見る。
分かる、分かります。私もやります(笑)
和食器は場所をとります。特に作家ものともなるとその傾向は高くなります。
それでまぁ、いろいろひねり出して考えるわけです。
どうにかならないものかしら、と。

そこで私の出した答えの一つは、飾れる器。
食器棚にしまっておくのがもったいなくなるような、
ひとつのオブジェとし

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【イベント】個展 2024 at 月光荘

【イベント】個展 2024 at 月光荘

ごあいさつ

9月に銀座月光荘で個展を開催します。久しぶりの銀座です。
はじめましての方も、お久しぶりの方もお立ち寄りください。
お会いできるのを楽しみにしています。

更新8/8 DMが完成
DMの印刷が終わり、ようやく手元に届きました。
今回のテーマは四季。
四季を形取った器や、四季を楽しむテーブルセットなどアレコレ考えながら準備しています。

これから、宛名を書き書きします。

個展情報

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やきもの(陶芸)の体力戦 3

やきもの(陶芸)の体力戦 3

前回の続き、「焼く」です。
今回は、窯焚きの後半戦。

「窯焚き」の後半戦せめ~さまし

前回、作品の良しあしを決めるのは、
①温度
②炉内雰囲気
③時間
とお話しました。
前回のお話は「くゆし~あぶり」の窯焚きの前半戦。
ここからは、窯焚きの後半戦。
「せめ~さまし」は、クライマックス~フィナーレです。

窯焚きの時間での呼び方はイロイロありますが、
紫峰窯の呼び方で記載します。
*覚書は今回の

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水耕栽培のモンステラが日に日に大きくなってる♪
備前の土の効果?

やきもの(陶芸)の体力戦 2

やきもの(陶芸)の体力戦 2

前回から続き、「焼く」です。
今回は、窯焚きの流れについて書いていきます。

準備も窯焚き昔は、「窯に火を入れたら、親の死に目に会えない」
とまで言われていました。
今は燃料が変わり電気、ガス、灯油の窯もあるので
そこまでではないかもしれません。

ですが…
紫峰窯は薪窯です。
薪窯は、やはり火を入れたら終わりまで突っ走ります。
(現実的には止めることもできますが、時間的・体力的ロスが多すぎる…)

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やきもの(陶芸)の体力戦 1

やきもの(陶芸)の体力戦 1

やきものには3つの戦いがあると書きました。
1 作る
2 詰める
3 焼く
今回は、焼く(焼成)です。
陶芸というと思い浮かべるのは「作る」か「焼く」かではないでしょうか。
汗だくになりながら、窯に薪をくべての炎との闘い…
のようなシーンを思い浮かべるかもしれませんね。
時代が進み、今では様々な窯があります。
電気窯、ガス窯、灯油窯、薪窯。
各窯の特徴はそのうち書けたらいいなぁと思っています。

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やきもの(陶芸)の頭脳戦 3

やきもの(陶芸)の頭脳戦 3

やきもの(陶芸)の頭脳戦の最終回です。
前回に続いて、実際の窯詰めの備忘録
穴の奥列と、登を書いていきます。

窯詰め穴・奥

穴窯の焚口から一番離れた位置です。
上へ上へと昇った炎は天井でぶつかり、作品を焼きながら下り、
奥列の最下段の穴(狭間穴)から
次の部屋へと流れていきます。
行き先が急に細くなるので、炎の勢いはなかなかの強さ。
ただ、焚口から遠い=温度が低め、です。
低めといっても100

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やきもの(陶芸)の頭脳戦 2

やきもの(陶芸)の頭脳戦 2

やきもの(陶芸)には3つの戦いがあると紹介しました
1 作る
2 詰める
3 焼く
前回は、
・窯詰めの重要さ
・窯詰めの時考えていること
・窯詰めの時、私が大切にしていること
を書いてみました。(半分愚痴っぽい…まだまだ未熟者です)
今回は実際の窯詰めについて淡々と(?)書いてみます。

窯の構造紫峰窯は元々焔倒式の穴窯でした。
先代(加藤光治)が病を患ってから、窯を増築し、
現在の2室の焔倒式

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やきもの(陶芸)の頭脳戦 1

やきもの(陶芸)の頭脳戦 1

やきものには3つの戦いがあります。
1 作る
2 詰める
3 焼く

うちの窯は薪窯。
窯詰めはとても大切になります。
窯にただ詰めるだけはダメなんです。
火の走り、温度、湿度、灰のかかり方、作品の数、重ね方、混み具合…
考えることはたくさんあります。
完全に頭脳戦(笑)
第2ステージ頭脳戦編のはじまりはじまり

窯詰め=作品の将来を決める炎の出る窯(薪窯、灯油窯、ガス窯)は火が出ます。
当たり前

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