JunkoTorii×紫峰窯

筑波山の麓で、薪窯焼成の焼き締めの器を作ってます。 作陶で納得しないと窯を焚かない陶芸…

JunkoTorii×紫峰窯

筑波山の麓で、薪窯焼成の焼き締めの器を作ってます。 作陶で納得しないと窯を焚かない陶芸家。 思いついたことは、何でもやる!と毎日空回りしつつなんとか生きています。 #焼き締め #陶芸 #茨城 #無釉 #薪窯

記事一覧

やきもの(陶芸)の体力戦 3

前回の続き、「焼く」です。 今回は、窯焚きの後半戦。 「窯焚き」の後半戦せめ~さまし 前回、作品の良しあしを決めるのは、 ①温度 ②炉内雰囲気 ③時間 とお話しまし…

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水耕栽培のモンステラが日に日に大きくなってる♪
備前の土の効果?

やきもの(陶芸)の体力戦 2

前回から続き、「焼く」です。 今回は、窯焚きの流れについて書いていきます。 準備も窯焚き昔は、「窯に火を入れたら、親の死に目に会えない」 とまで言われていました。…

やきもの(陶芸)の体力戦 1

やきものには3つの戦いがあると書きました。 1 作る 2 詰める 3 焼く 今回は、焼く(焼成)です。 陶芸というと思い浮かべるのは「作る」か「焼く」かではないでしょ…

やきもの(陶芸)の頭脳戦 3

やきもの(陶芸)の頭脳戦の最終回です。 前回に続いて、実際の窯詰めの備忘録 穴の奥列と、登を書いていきます。 窯詰め穴・奥 穴窯の焚口から一番離れた位置です。 上…

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やきもの(陶芸)の頭脳戦 2

やきもの(陶芸)には3つの戦いがあると紹介しました 1 作る 2 詰める 3 焼く 前回は、 ・窯詰めの重要さ ・窯詰めの時考えていること ・窯詰めの時、私が大切にして…

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やきもの(陶芸)の頭脳戦 1

やきものには3つの戦いがあります。 1 作る 2 詰める 3 焼く うちの窯は薪窯。 窯詰めはとても大切になります。 窯にただ詰めるだけはダメなんです。 火の走り、温…

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陶芸で一番大事な時

GWの窯焚きに向けて、 カラダもアタマもフル稼働しています。 さざ波みたいないつもの時間が、 大きな波になって目の前に立ちはだかっている感じです。 皆さんも、時間が物…

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陶芸家?いやいや、「やきものや」です

世間では陶芸家の部類に入れてもらえている今日この頃。 はて、自分が陶芸家なのかちょっと考えてみた。 そもそも陶芸家って何ぞや… こんな時は、Wiki先生とGPT先生に聞い…

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誕生日、noteはじめました

初めまして。 筑波山の麓で陶芸家やっている鳥井旬子です。 釉薬を使わずに薪窯で焼成する「焼き締め」の器を作っています。 はや、20年… 陶芸ややきものについてはもち…

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やきもの(陶芸)の体力戦 3

やきもの(陶芸)の体力戦 3

前回の続き、「焼く」です。
今回は、窯焚きの後半戦。

「窯焚き」の後半戦せめ~さまし

前回、作品の良しあしを決めるのは、
①温度
②炉内雰囲気
③時間
とお話しました。
前回のお話は「くゆし~あぶり」の窯焚きの前半戦。
ここからは、窯焚きの後半戦。
「せめ~さまし」は、クライマックス~フィナーレです。

窯焚きの時間での呼び方はイロイロありますが、
紫峰窯の呼び方で記載します。
*覚書は今回の

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水耕栽培のモンステラが日に日に大きくなってる♪
備前の土の効果?

やきもの(陶芸)の体力戦 2

やきもの(陶芸)の体力戦 2

前回から続き、「焼く」です。
今回は、窯焚きの流れについて書いていきます。

準備も窯焚き昔は、「窯に火を入れたら、親の死に目に会えない」
とまで言われていました。
今は燃料が変わり電気、ガス、灯油の窯もあるので
そこまでではないかもしれません。

ですが…
紫峰窯は薪窯です。
薪窯は、やはり火を入れたら終わりまで突っ走ります。
(現実的には止めることもできますが、時間的・体力的ロスが多すぎる…)

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やきもの(陶芸)の体力戦 1

やきもの(陶芸)の体力戦 1

やきものには3つの戦いがあると書きました。
1 作る
2 詰める
3 焼く
今回は、焼く(焼成)です。
陶芸というと思い浮かべるのは「作る」か「焼く」かではないでしょうか。
汗だくになりながら、窯に薪をくべての炎との闘い…
のようなシーンを思い浮かべるかもしれませんね。
時代が進み、今では様々な窯があります。
電気窯、ガス窯、灯油窯、薪窯。
各窯の特徴はそのうち書けたらいいなぁと思っています。

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やきもの(陶芸)の頭脳戦 3

やきもの(陶芸)の頭脳戦 3

やきもの(陶芸)の頭脳戦の最終回です。
前回に続いて、実際の窯詰めの備忘録
穴の奥列と、登を書いていきます。

窯詰め穴・奥

穴窯の焚口から一番離れた位置です。
上へ上へと昇った炎は天井でぶつかり、作品を焼きながら下り、
奥列の最下段の穴(狭間穴)から
次の部屋へと流れていきます。
行き先が急に細くなるので、炎の勢いはなかなかの強さ。
ただ、焚口から遠い=温度が低め、です。
低めといっても100

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やきもの(陶芸)の頭脳戦 2

やきもの(陶芸)の頭脳戦 2

やきもの(陶芸)には3つの戦いがあると紹介しました
1 作る
2 詰める
3 焼く
前回は、
・窯詰めの重要さ
・窯詰めの時考えていること
・窯詰めの時、私が大切にしていること
を書いてみました。(半分愚痴っぽい…まだまだ未熟者です)
今回は実際の窯詰めについて淡々と(?)書いてみます。

窯の構造紫峰窯は元々焔倒式の穴窯でした。
先代(加藤光治)が病を患ってから、窯を増築し、
現在の2室の焔倒式

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やきもの(陶芸)の頭脳戦 1

やきもの(陶芸)の頭脳戦 1

やきものには3つの戦いがあります。
1 作る
2 詰める
3 焼く

うちの窯は薪窯。
窯詰めはとても大切になります。
窯にただ詰めるだけはダメなんです。
火の走り、温度、湿度、灰のかかり方、作品の数、重ね方、混み具合…
考えることはたくさんあります。
完全に頭脳戦(笑)
第2ステージ頭脳戦編のはじまりはじまり

窯詰め=作品の将来を決める炎の出る窯(薪窯、灯油窯、ガス窯)は火が出ます。
当たり前

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陶芸で一番大事な時

陶芸で一番大事な時

GWの窯焚きに向けて、
カラダもアタマもフル稼働しています。
さざ波みたいないつもの時間が、
大きな波になって目の前に立ちはだかっている感じです。
皆さんも、時間が物質のように感じることってないですか?

大事な事

一土、二焼き、三作り
やきものの世界では昔から言われることです
話すと長くなるので、詳しくは後日。

ざっくり、
やきもの(≒陶芸)の良し悪しを決めることの順位です。
昔から言われて

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陶芸家?いやいや、「やきものや」です

陶芸家?いやいや、「やきものや」です

世間では陶芸家の部類に入れてもらえている今日この頃。
はて、自分が陶芸家なのかちょっと考えてみた。
そもそも陶芸家って何ぞや…
こんな時は、Wiki先生とGPT先生に聞いてみよう。

陶芸家の定義

Wiki先生曰く、

GPT先生に「陶芸家って何?」をリスト化してご指南いただくと、

つまりは、
「粘土を使って、形を作って、焼くことで
収入を得て生計を立て生活を営んでいる人」ってことですかね?

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誕生日、noteはじめました

誕生日、noteはじめました

初めまして。
筑波山の麓で陶芸家やっている鳥井旬子です。
釉薬を使わずに薪窯で焼成する「焼き締め」の器を作っています。
はや、20年…

陶芸ややきものについてはもちろん、
哲学科出身の一寸ずれている陶芸家が考えていること、
日常の中で琴線にふれたこと、
いろいろ綴っていきます。

今、この記事をみてくださっているのも何かのご縁。
よろしくお願いします。