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今、改めて聴きたいアーティストのB面集[Real Sound寄稿記事] +好きなB面集10選

Real Soundに43回目の寄稿をしました。今回は今や過去の作品形態となりつつあるB面集/カップリング集の名作たちについてスピッツ『花鳥風月+』のリリースに併せて振り返りました。

この3枚に加えて記事では触れることができなかった大好きなB面集たちを10枚前後紹介したいと思います。過去の作品形態となっていくのでしょうか。


ASIAN KUNG-FU GENERATION『フィードバックファイル』『フィードバックファイル2』

B面集という存在を知ったきっかけだった。「エントランス」が良い曲すぎてこれがカップリング?!とひっくり返ったし、未発表曲という概念があることも知った。『~2』はコンピの曲が多くて強いし、終盤は流れの良い名盤。


Mr.Children『B-SIDE』

当時はハマったアーティストでも、ミスチルくらいのキャリアになると全曲聴くには山ほど過去のシングルをレンタルしなきゃな、、と思っててそんな中で救いの手だった。実用性の高い1枚になった。「ひびき」が大好き。


チャットモンチー『表情<Coupling Collection>』

これはキューン恒例のデビュー3年目くらいまでのシングルラッシュの歴史を知ることができる重厚でクオリティ抜群の1枚。曲順も練られていてこだわりを感じる。サブスクにはないDisc2のアコースティック盤もゆるくて良い。


the pillows『Another morning, Another pillows』『Across the metropolis』

ピロウズのこのシリーズは、タイトルのつけかたが秀逸だなぁと思う。その時期の楽曲にちなんだり、カップリング曲のタイトルをそのまま表題にしたり、遊びの効き方が良いと思う。その辺りの編集力もまたB面集の醍醐味。


フジファブリック『シングルB面集 2004-2009』

これは一般流通されてなくて、盤としては10周年記念の「FAB BOX」でのみ聴くことができる。バンドの特異な音楽性の幅が実感できる1枚で、どの曲も全然ベクトルが違う面白さがある。山内総一郎楽曲の魅力も詰まっている。


くるり『僕の住んでいた街』

実験に次ぐ実験を繰り返すバンドなのでここまで情緒的なタイトルを冠するほどほっこりした聴き心地ではないのだけどボリュームも満点。「東京レレレのレ」が表題で残り33曲がB面、というジョークも当時語られていた。


ACIDMAN『Second line & Acoustic collection』『 Second line & Acoustic collection Ⅱ』

彼らはカップリングという枠を既存曲のリアレンジとインストゥルメンタル曲を収録する場と位置付けているため、自然とこういう形に。録りおろしのアコースティックverも含めてバンドのイズムがしっかり反映されてる好例。


サカナクション『懐かしい月は新しい月 〜Coupling & Remix works〜』

ビクターとの契約におけるリリース枚数を達成するために編まれた、という触れ込みだとビジネス色満載だが、結果としてバンドの持つディープな側面と多角的に曲をプレゼンする場所としてうってつけの1作となった。


KANA-BOON『KBB vol.1/KBB vol.2』

2010年以降にデビューしたバンドでカップリング集をリリースしているのは彼らだけなのではないだろうか。例によってキューンの短期決戦で生まれた闘争の記録。「かけぬけて」とか、胸ときめく名曲も数多く揃っている。


UNISON SQUARE GARDEN『Bee side Sea side ~B side Colloection Album~』

オリジナルアルバムが全てサブスク解禁される中、現在まで盤と配信でのみリリースされている1作。バンド哲学として物好きのためのアイテムと位置づけられているため仕方ないのだけど、そうしておくには勿体ない秀逸な1作。



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