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5月に聴いて良かった旧譜

電車に乗っての通勤なので、今までよりも音楽を聴く時間が増えた。新作もそう大量に出るわけではないし、ライブに向けて好きなアーティストの旧譜を聴く時間も減った。ということは、今まで何となく聴いてこなかった音源に向き合うタイミングなのでは?!ということで、色々と聴いてみた感想。

Ropes『usurebi』『dialogue』

このチャリティ企画で初めて曲を聴いた男女ユニット。淡々と連なる美しいメロディに手を引かれ、異空間に迷い込むような聴き心地。夕暮れの風景によく馴染む。ART-SCHOOLともMONOEYESとも全く異なるトディによるほろほろとしたギターワークにアチコの凛々しい歌声、合う!歌謡曲っぽさもそこはかとなくあるんだけど、いかんせんサウンドがサイケデリックすぎ。オルタナティブ・ニューミュージックとか言いたい。意外とカフェとか合う。




んoon『Freeway』『Body』

字面のインパクトすごいな、と思っていたバンド。“フーン”、と読むのですね!歌声は柔らかい印象だけどここぞで特大のパンチを効かせる感じでオッとなる。クラムボンの郁子さんとかもそうだけど、芯のあるソフトな歌声というのはとても好き。心地よくリズムが転がり、鍵盤やハープが彩る美麗なサウンドも健やかな気分になる。朝にも夜にも合いそうなソウルミュージック。CIRCLEでもSunset Liveでも、何なら中洲ジャズとかでも観たいムード。




フィロソフィーのダンス『ザ・ファウンダー』『エクセルシオール

いくつかリード曲は知っていてその時もエエ感じやなぁと思っていたのだけどがっつりは聴いてなくて。気鋭のソングライター・宮野弦士によるしなやかなメロディの運びと、ずっとひとひねりを効かせ続けるヤマモトショウのリリック(小難しい思考の理論を可愛い歌詞に落とし込む技法をどんどん洗練させてる)の相性たるや。声のキャラクターがそれぞれ良く、すぐ聞き分けて楽しめる。ユニゾンの迫力もリッチだし、歌モノのグループとして一級品。




君島大空『午後の反射光』

森道市場とかCROSSING CARNIVALの配信で観たのは単独での演奏だったけど、こうやってがっつりアレンジが加わったものを聴くと、更にその魔力の強さを思い知る。どうしたらそれがそうなるのか、みたいな設計図不明な音像にどこまでも連れていかれる。ドクターストレンジみたいな。アコギを爪弾く音というのを軸に置きつつも、いつの間にかそれすらも幻想風景に溶けだしていく、、声も透き通りすぎてて、性別の境界を弛ませてあるような。


SPOOL『SPOOL』

2009年結成の4人組ガールズバンド。ぎりぎりと音を立てて迫ってくるノイジーなギターを中心にしたシューゲイザーサウンドが特徴。ずっと音の中を漂っていたくなるような甘美な楽曲が多い。涼しげなボーカルも印象的。重たい曲もいいけど、「blooming in the morning」みたいな温かく進行する歌も等しく素敵。歌メロと演奏を同等に構成として扱ってからか、予想だにしない方向に曲が突入していく感じとか、組曲のような聴きごたえもあった。


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