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これからのアパレルのビジネス脳

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アパレルの工場目線から、こんなビジネス脳と仕組みが作れたらいいなって思う記事をまとめています。
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#ブランディング

田舎の小さな下請け工場が大手とのコラボレーションで全国展開を実現した話

田舎の小さな下請け工場が大手とのコラボレーションで全国展開を実現した話

最初は周りに「無理だろ」と言われ続けました。私は田舎の小さな縫製工場の三代目として、縫製業を営んでいます。
作っているのはネクタイ。

ご依頼のあった商品のお仕立ての仕事だけを行うだけのいわゆる下請け工場でした。

アパレル業界の仕組みは、細かく分業化されていて、一気通貫した仕組みがないのが一般的です。

その為、川上の産業と言われる生地や縫製などの専門の下請け工場は、その技術は優れていても、受

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サスティナブルなファッションって「制服」って文化じゃないか?「実はスーツはサスティナブル」

サスティナブルなファッションって「制服」って文化じゃないか?「実はスーツはサスティナブル」

こんにちは。

縫製工場の三代目シャクモトです。

今日は最近よく聞く「サスティナブル」
ファッション業界でも声高に言われたりしていますが、それについて個人的に感じたことを書いてみたいと思います。

ファッション業界は石油産業に次いで、
「世界で2番目に環境汚染を引き起こしている産業」と言われています。
環境汚染に影響を与えていると言われる産業です。

そういわれる要因は、近年特に問題視されている

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タブーを作ったのは人であり、タブーを破っていくのも人である

タブーを作ったのは人であり、タブーを破っていくのも人である

タブーってなんだ?

Wikipediaでは、下記のような説明がしてあります。

してはならないこと。
すべきであるという決まりごと。

たしかに、やっちゃいけないことはあります。
一定のルールの中で統率を取りながら大きな社会は動いています。

しかし、無意識にタブーに縛られてしまっているということはないだろうか?

社会的悪を容認したいと言っているわけではなく、疑うことをやめてしまっているという

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『時間をつかう』とは『命を削る』と同義だという前提で感じるコストの算出

先日、Facebookで繋がっている方の投稿を読んですごく感じるものがあった。

※是非リンクをクリックして詳細を確認してみてください。

ザクっと言うと、記事のタイトルにもありますが、1秒1円という価値の提供をしているということです。

記事の中にもこう書いてあります。

例えば、服のボタン付けに100秒掛かるなら、加工費用は100円が必要になる。そもそも、10円でやらされたり、また引き受けてし

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【下請け工場さん】下請けを脱却しますか?それともスーパー下請けになりますか?

【下請け工場さん】下請けを脱却しますか?それともスーパー下請けになりますか?

これは、結構本質的な話ではないかと思います。

元請けからの厳しい要求(価格、納期など)がシンドくて、
下請け脱却したいと思っている方もいるでしょうし、中にはもう実行している方もいるんじゃないでしょうか?

その気持ちはめちゃくちゃわかります。

ただ、下請けを脱却したその先に何があるか、何ができるかということを想像できている人は少ないのでは無いかと思います。

一例として、自社ブランディングが考

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