しょこら/まいにちを ていねいに 生きることseason 2

元々使用していたブログサービス終了に伴い、新たな移転先としてnoteを使い始めることに…

しょこら/まいにちを ていねいに 生きることseason 2

元々使用していたブログサービス終了に伴い、新たな移転先としてnoteを使い始めることにしました。 映画や小説、展覧会などのレビューを上げていければと思ってます。 2022/5/15 以前のサイトでアップしていたものを転記しています。

記事一覧

2024/8/10 舟越桂 森へ行く日@彫刻の森美術館

ネットで見かけた展覧会で彼の人の逝去を知る。 それは行かなきゃだということで、お盆休みを活かして箱根まで足を運んだ。 片道4時間近くかかったよ。新幹線なら余裕で岡…

益田ミリ「永遠のおでかけ」

ちゃんとした内容は覚えていないけどTwitterで見かけていいねを押していたので取り寄せた。 ツイートにはそんなふうには描かれていなかったはずなのに、内容は叔父や父の死…

2024/6/8 TIFFANY Wonder@TOKYO NODE

たまたま記事を見かけて興味を持ったので散髪のついでに虎ノ門へ。 新駅出来たと記憶の片隅にはあったものの日比谷線とは知らず、銀座線からひたすら地下を歩く。 観に来た…

「消えたお妃候補たちはいま」 小田桐誠

今上陛下の婚活とその後に関する記録?。 候補に上がった方々は延べ100人以上。現在も健在ともあり、その後については誰(お相手も中々の上流階級)と結婚したなどに留められ…

2024/5/18 エミール・ガレ 没後120年@松濤美術館

ポスター見た時にこれは行くべき!ということでようやく鑑賞。 本当はGWに行きたかったのに体動かなくて諦めたのよね。 渋谷の繁華街を抜けた正に閑静な高級住宅街に佇む松…

西加奈子「わたしに会いたい」

予約したのがようやく来たので読了。 コロナ禍を経て乳がん罹患、カナダでの生活、metoo運動など、本人に起こったことや社会問題になったことをからめた短編集。 政治的、…

村上春樹 「街とその不確かな壁」

発売直後に予約したのがようやく届いた。 こうして小説を読むのは久しぶりだが、今まではパッと物語の世界に入っていけるのに全く進まなくてショック。普段ネット小説ばか…

2021/11/28 きのう何食べた?(シーズン2を期待)

ということで観てきました。「きのう何食べた?」公開してから約1ヶ月というのに、そこそこ人もいてたまに笑いがおこったり、ここアドリブだろうな、というやり取りを見つつ…

2021/11/1 そして、バトンは渡された(温かい気持ちになりました)

公開から4日、あまりいい評判を聞かない中観てから決めようと会社を早退して行ってきた。 結論としては、そう悪くなかった。 優子演じる永野芽郁も、森宮さん演じる田中圭…

2021/8/23 summer of 85(初恋の話)

散髪に合わせてフランソワ・オゾンの新作を鑑賞。 原作が児童文学なのも驚きだが、オゾンらしい。好みでダビッド役を選んだな、とほくそ笑む。 難しい役なのに若い2人はよ…

2021/5/2 ティファニーで朝食を

オードリーがきれい、としか感想が沸かない。 ジバンシィのリトルブラックドレスとオレンジのコート、シャネルの2.55とか見ててうっとり。 ホリーの部屋のインテリアも白が…

2021/4/9 バイプレイヤーズ〜もしも100人の名脇役が映画を作ったら〜(あなたがいてくれたら)

観てきました。 おじさんたちのワチャワチャぶりに笑い、写真に涙。 所長を出さないとこの映画は締まらないよね。 初日なのに席がガラガラなのも残念だけど若いお姉さんも…

2021/3/19 花束みたいな恋をした(どうすればよかったのかな?)

懐かしくて、甘酸っぱくて、温かい映画でした。出会って、盛り上がって、すれ違って、分かり合えているのに、もう戻れない。 それでも、長い時を経たら、楽しい思い出ばか…

2020/7/24 ステップ(人は人、自分は自分)

京鹿子を観に行った予告編で目にして観賞。 ストーリーは父子家庭の10年間。 母親の喪失感との折り合いや父親の再婚など親子と周囲の成長物語。 近くにいるからといっても…

2020/7/17 京鹿子娘二人道成寺@シネマ歌舞伎(玉三郎は美しい)

4月に観るのを楽しみにしていたのに緊急事態宣言で映画館が閉鎖されて諦めていた。 三島由紀夫を観に行った際の予告編で再上映を知り今回、休んだついでに行ってみた。 …

2020/7/10 三島由紀夫VS東大全共闘 50年目の真実(豊饒の海と言葉のボクシング)

三島由紀夫の小説はそんなに読む機会がなくて唯一読んだのが「豊饒の海」4部作。 読んでもよくわからない、というのが正直な感想だけど、この作品だけは強い物語性からペー…

2024/8/10 舟越桂 森へ行く日@彫刻の森美術館

2024/8/10 舟越桂 森へ行く日@彫刻の森美術館

ネットで見かけた展覧会で彼の人の逝去を知る。
それは行かなきゃだということで、お盆休みを活かして箱根まで足を運んだ。
片道4時間近くかかったよ。新幹線なら余裕で岡山まで行ってた。
記録残してなかったが、彫刻の森美術館は約10年振りだったはず。
まず小田原までが遠いし、小田原からももっと遠い。
スタートダッシュ遅れたので帰省ラッシュにぶつかり電車はそこそこ混んでいて、なかなか座れない。
小田急も箱根

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益田ミリ「永遠のおでかけ」

益田ミリ「永遠のおでかけ」

ちゃんとした内容は覚えていないけどTwitterで見かけていいねを押していたので取り寄せた。
ツイートにはそんなふうには描かれていなかったはずなのに、内容は叔父や父の死に触れたエッセイ。
一周忌を終えた今手に取るなんて、と思ったり。

実家に帰ること、叔父の葬儀に立ち会った後、父の余命宣告から別れと日常に戻るまでが綴られている。
親が老いていく姿を見せるのが最後の子育て。
余命宣告を受け、食べたい

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2024/6/8 TIFFANY Wonder@TOKYO NODE

2024/6/8 TIFFANY Wonder@TOKYO NODE

たまたま記事を見かけて興味を持ったので散髪のついでに虎ノ門へ。
新駅出来たと記憶の片隅にはあったものの日比谷線とは知らず、銀座線からひたすら地下を歩く。
観に来たではなく鑑賞に来たという言葉がふさわしいティファニーブルーの紙袋を持った来場者達とすれ違いながら会場のビルまでたどり着く。
エレベーターを乗り継ぐとガラス越しに東京の街並みが広がっており、モニュメントがお出迎え。

夕方に近い時間なのに入

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「消えたお妃候補たちはいま」 小田桐誠

「消えたお妃候補たちはいま」 小田桐誠

今上陛下の婚活とその後に関する記録?。
候補に上がった方々は延べ100人以上。現在も健在ともあり、その後については誰(お相手も中々の上流階級)と結婚したなどに留められており、題名の割に中身は薄め。まあ、健在だし平和に暮らしているのだからそっとしておいてほしいよね。
浩宮時代(昭和、成人前)は元華族といった候補が挙げられ、20代になると財閥や大企業の創業者の親類縁者が候補として取り沙汰されるが、オッ

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2024/5/18 エミール・ガレ 没後120年@松濤美術館

2024/5/18 エミール・ガレ 没後120年@松濤美術館

ポスター見た時にこれは行くべき!ということでようやく鑑賞。
本当はGWに行きたかったのに体動かなくて諦めたのよね。
渋谷の繁華街を抜けた正に閑静な高級住宅街に佇む松濤美術館。
歩く度に街の持つ雰囲気に背筋を伸ばすように促される感がある。

エミール・ガレを初めて見たのはガラスランプだがその時から素敵だなと思っていた。
器類が好きなのはそこから始まっているような気がする。
生涯を通じた作品が展示され

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西加奈子「わたしに会いたい」

西加奈子「わたしに会いたい」

予約したのがようやく来たので読了。
コロナ禍を経て乳がん罹患、カナダでの生活、metoo運動など、本人に起こったことや社会問題になったことをからめた短編集。
政治的、社会的、宗教的な主張を小説に持ち込まれるのは変に影響されそうでなかなか頁が進まない。目を通していても何を伝えたいのかイマイチ分からず、かといって自分の琴線に触れる(今は激怒するみたいな意味になってるらしいね!びっくり)わけでもなく。文

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村上春樹 「街とその不確かな壁」

村上春樹 「街とその不確かな壁」

発売直後に予約したのがようやく届いた。
こうして小説を読むのは久しぶりだが、今まではパッと物語の世界に入っていけるのに全く進まなくてショック。普段ネット小説ばかり目にしているからなのか、ものすごく疲れて途中で止めようかと思ったくらい。600頁もよく最後まで読み切ったな。読書もトレーニングと同じで鍛錬が必要なのだとしみじみ。

読みながら感じたのは、文体が村上比で非常に堅い。冒頭だけ読んでいたら村上

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2021/11/28 きのう何食べた?(シーズン2を期待)

2021/11/28 きのう何食べた?(シーズン2を期待)

ということで観てきました。「きのう何食べた?」公開してから約1ヶ月というのに、そこそこ人もいてたまに笑いがおこったり、ここアドリブだろうな、というやり取りを見つつなんだかほっこり。
ただ、映画にするにはドラマチックさが欠けるのよね。
ということで、シーズン2の方が良かったかな。

______________________マダムM2021年12月2日11:08

コミック全巻持ってます(^o^)

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2021/11/1 そして、バトンは渡された(温かい気持ちになりました)

2021/11/1 そして、バトンは渡された(温かい気持ちになりました)

公開から4日、あまりいい評判を聞かない中観てから決めようと会社を早退して行ってきた。
結論としては、そう悪くなかった。
優子演じる永野芽郁も、森宮さん演じる田中圭も大森南朋も市村正親も稲垣来泉も木野花もキャストがほぼ原作のイメージ通りだった。
私の中では梨花は戸田恵梨香をイメージしてて奔放だけど芯がある感じと再開の時の変貌をしっかり演じ分けてくれそうと思っていたから
石原さとみではただ奔放なだけで

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2021/8/23 summer of 85(初恋の話)

2021/8/23 summer of 85(初恋の話)

散髪に合わせてフランソワ・オゾンの新作を鑑賞。
原作が児童文学なのも驚きだが、オゾンらしい。好みでダビッド役を選んだな、とほくそ笑む。
難しい役なのに若い2人はよく演じていた。
喪失がテーマなのは村上春樹を思い出させ、ノルウェイの森が読みたくなった。

BLではあるけど、思春期にはよくある話で恋により自分の世界が広がるものの不安定な心のままの衝動が無邪気に人を傷付け、傷と向き合う中で大人の階段をま

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2021/5/2 ティファニーで朝食を

2021/5/2 ティファニーで朝食を

オードリーがきれい、としか感想が沸かない。
ジバンシィのリトルブラックドレスとオレンジのコート、シャネルの2.55とか見ててうっとり。
ホリーの部屋のインテリアも白がメインで他の色が際立っていて素敵。
あと、これまで観てきた相手役の俳優が一番好き。
ということで、中身はあんまりない。

前にも書いたけど、女優としての限界だったのかアイドル扱いしかされないことに本人が不満だったのか若い頃の作品しか有

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2021/4/9 バイプレイヤーズ〜もしも100人の名脇役が映画を作ったら〜(あなたがいてくれたら)

2021/4/9 バイプレイヤーズ〜もしも100人の名脇役が映画を作ったら〜(あなたがいてくれたら)

観てきました。
おじさんたちのワチャワチャぶりに笑い、写真に涙。
所長を出さないとこの映画は締まらないよね。
初日なのに席がガラガラなのも残念だけど若いお姉さんも観に来ていてなんだか嬉しかった。

大杉漣がいてくれたらきっとまた感想は変わるけど、もう日の目を見ることはなかったであろうドラマと映画を観られてよかったな、としみじみ。

2021/3/19 花束みたいな恋をした(どうすればよかったのかな?)

2021/3/19 花束みたいな恋をした(どうすればよかったのかな?)

懐かしくて、甘酸っぱくて、温かい映画でした。出会って、盛り上がって、すれ違って、分かり合えているのに、もう戻れない。
それでも、長い時を経たら、楽しい思い出ばかり蘇ってなんで別れたのかわからない、そんな恋の話。

恋の盛り上がりが落ち着き、就職できず食べていくという現実に面した時、絹との生活のために夢を諦め働き始めた麦と、ただ働いていただけの絹。
仕事を始めたばかりの麦は余裕がなくてプライベートに

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2020/7/24 ステップ(人は人、自分は自分)

2020/7/24 ステップ(人は人、自分は自分)

京鹿子を観に行った予告編で目にして観賞。
ストーリーは父子家庭の10年間。
母親の喪失感との折り合いや父親の再婚など親子と周囲の成長物語。
近くにいるからといっても、あんなに義実家と接点持つかはわからないけど國村隼がいい味出してる。
子役はやっぱり白鳥玉季が一番いい。
川栄李奈は出産前に撮ったのだろうが智子とカフェの店員さんの雰囲気を使い分けていてやっぱり上手いな、と思った。色々トラブってたけど、

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2020/7/17 京鹿子娘二人道成寺@シネマ歌舞伎(玉三郎は美しい)

2020/7/17 京鹿子娘二人道成寺@シネマ歌舞伎(玉三郎は美しい)

4月に観るのを楽しみにしていたのに緊急事態宣言で映画館が閉鎖されて諦めていた。
三島由紀夫を観に行った際の予告編で再上映を知り今回、休んだついでに行ってみた。

きちんと予習していかなかったものの14年前とはいえ、まあ、玉三郎の美しいこと。
菊之助だって決して下手なわけではないし一人で踊っている時は別に何も気にならないし、むしろ身体能力がとても高いと思うけれども、玉三郎と二人になると、首の角度、手

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2020/7/10 三島由紀夫VS東大全共闘 50年目の真実(豊饒の海と言葉のボクシング)

2020/7/10 三島由紀夫VS東大全共闘 50年目の真実(豊饒の海と言葉のボクシング)

三島由紀夫の小説はそんなに読む機会がなくて唯一読んだのが「豊饒の海」4部作。
読んでもよくわからない、というのが正直な感想だけど、この作品だけは強い物語性からページを捲る手が止まらず最後まで夢中で読んだ。

三島没後50年で企画されたドキュメンタリー。
全共闘からの誘いを受けて東大安田講堂に単身乗り込んだ三島とのシンポジウム。
その場に立ち会った存命する全共闘のメンバーと楯の会のメンバー、その時代

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