見出し画像

2020/7/24 ステップ(人は人、自分は自分)

京鹿子を観に行った予告編で目にして観賞。
ストーリーは父子家庭の10年間。
母親の喪失感との折り合いや父親の再婚など親子と周囲の成長物語。
近くにいるからといっても、あんなに義実家と接点持つかはわからないけど國村隼がいい味出してる。
子役はやっぱり白鳥玉季が一番いい。
川栄李奈は出産前に撮ったのだろうが智子とカフェの店員さんの雰囲気を使い分けていてやっぱり上手いな、と思った。色々トラブってたけど、巻き返しを期待している。
そして、広末がこんなにいい役者になるとは。
大げさでなく、等身大の世代を自然に演じていて特に泣きの演技が良かった。
山田孝之は…もう言うことない、完璧!
エキストラ程度で中川大志が出ていた。

美紀は父親にも、母方の親戚にも愛されていて、それでも母親がいないということで大人にならざるを得なかった部分もあって。
両親は揃っていたけど、覚えていないだけだけど、あんまり愛されて育った感覚がない身の上で今でも大人になりきれていない自分を振り返ると成長するって何だか難しいな、と。
たまたま読んだ漫画で
「女の子に産まれた特権はわがままを言って甘えても許されること」
という台詞があって。
そんな価値観なんか知らずに育ったものだからこの映画といい、漫画の台詞といいそういう子供時代に思いを馳せるとなんだかなぁ…とすっきりしない気持ちになる。

でも、大切なことは自分で自分を肯定すること。愛されることが当たり前ではない中で自分なりに生き方を見つけて通していることは犠牲もあれども誇っていい、と思う。
色んなことがあって今があるのだから過去の辛い、悲しい思い出も否定しない方がいい。
未来の自分が幸せだ、と思っていられるように今をきちんと生きよう。