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どうしても勝ってほしい人たちがいる。ロッテ相手にプロ野球ワーストの14連敗を喫した西武。五輪で悪戦苦闘中の日本女子バレーボールチーム

応援せずにはいられない。どうしても勝ってほしい人たちがある。プロ野球では、同一球団相手に14連敗でワースト記録を喫した西武。そしてパリ五輪では悪戦苦闘が続く日本女子バレーボールチームだ。もがいているチームに勝利の喜びを味わってほしい。努力の結晶が勝利という形で実を結んでほしい。

プロ野球では今季、パリーグ最下位に低迷する西武。93試合を終えて、首位ソフトバンクとは32.5ゲームも離されている。なかでも2位のロッテには開幕14戦全敗といまだ勝利がない。

8月1日にアウェーの千葉で行われた試合。西武はロッテと対戦した。相手の先発投手は、2カ月ぶりの登板となる佐々木朗希投手。完全試合を達成したこともある右腕に、西武打線がどう立ち向かうかが注目された。

2点をリードされた西武。五回表2死二塁に、鈴木将平選手が佐々木投手の直球をセンターに弾き返して1点を返した。反撃ムードになりかけたが、この試合で挙げた得点はこれだけだった。

佐々木投手に5回3安打1失点に抑え込まれて、試合を落とした。これで西武はロッテ戦で開幕から14連敗。1965年にサンケイが中日戦で喫した開幕13連敗を超えるプロ野球ワースト記録更新となった。

西武の渡辺久信監督代行は「あまりにもこういう試合が続くというのは、プロフェッショナルとしてはどんなものかということになる。何とか頑張ります」と前を向いた。

そしてパリ五輪では日本の女子バレーボール代表が苦しんでいる。現地の1日に行われた1次リーグ第2戦で、世界ランキング7位の日本は、2位ブラジルに0-3のストレート負けを喫した。

リーグ戦初戦では世界ランキング3位のポーランド相手に第1セットを奪ったものの、2セット目以降、立て続けに奪われて1-3と敗れていた。

強豪相手に2連敗。決勝トーナメント進出へ、3日に行われるリーグ最終戦のケニア戦に臨む。

今大会を最後にエースでキャプテンの古賀紗理那選手(28)が現役引退することを表明している。代表最後となる大会で、勝利の笑顔を見せてほしい。

パリ五輪出場を決めたのは不思議な形だった。今年6月のネーションズリーグで日本はカナダにフルセットで敗れ、五輪切符は翌日以降の試合に持ち越しとなっていた。しかし、試合翌日の14日に、国際バレーボール連盟から五輪出場が決まった連絡を受けたのだ。

バレーボールの五輪決定は、試合の勝ち負けだけでなく、得失セット数なども加味される複雑なシステムで計算されるために、日本の五輪決定が翌日となったのだ。本来ならば、コート上で日本女子代表の五輪決定を喜ぶ姿を見たかった。

それだけに、五輪本番で試合に勝って喜ぶ女子選手たちを見たい。リーグ最終戦のケニア戦で、その場面を目にしたい。

ロッテ戦14連敗の西武。そして五輪の日本女子バレーチーム。選手たちの喜ぶ姿を目にしたい。次こそ勝利を!切に願っている。

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