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月刊『抽象的な歩き方』

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様々なフリー切符や長旅に出た記録の置き場。
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2023年3月の記事一覧

ACT.6『玄界灘の直流線』

ACT.6『玄界灘の直流線』

博多を目指して

 鳥栖に到着すると、ここから先の目的はただ一つだ。博多を目指して鹿児島・熊本から合流した線路に乗って北を目指す事になる。
 黒い革張りのシックな普通電車とはココで別れる事になった。博多や吉塚でもどうせ出会えるだろ、と何か御指摘を受けそうだが自分はこの駅でしかもう出会う事は無かった。さぁ、佐賀を離れようか。

細かく行こうぜ福岡県

 乗車前にこんな記録を撮影した。真っ暗な最中で分

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ACT.5『さらば、西九州』

ACT.5『さらば、西九州』

つづき

 いよいよ、長崎に別れを告げる時が来た。
 名残惜しいがこれで今回は…となる。次は新幹線に乗りたいと確かな芯の目標を抱く事が出来、何か的を定める事が出来たのは大いなる成果だったように感じている。
 高架ホームに響く、西九州新幹線の案内にはとにかく最後まで違和感だった。
 西九州新幹線は実質上、武雄温泉までの区間が新幹線として営業されている。武雄温泉から先の切符の販売や乗車は運賃制度上可能

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ACT.4『楽しめるものとは何か』

ACT.4『楽しめるものとは何か』

つづき〜あなたはどう思いますか〜

 本来なら同一記事にしたかったこの箇所であったが、想像以上にこのパートが捗ってしまった為に別枠を用意する事にした。
 長崎市電と向き合った事である。
 先ずは「つづき」を記していく前に、読者の多くが「撮り鉄」この場合は「列車を被写体として撮影して向き合っている人々」に対してどの様な諸感想をお持ちであろうか。
 昨今であれば、私有地・鉄道会社敷地内へのへの乱入や駅

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ACT.3『浸ってみよう感じてみよう』

ACT.3『浸ってみよう感じてみよう』

到着後は

 宿にチェックインをする事になった。浦上駅からの近さにて予約した宿だったが、今回は決済を全てキャッシュレスという事になり、宿泊費は家計からの引き落としになった。宿泊費の肩を持ってくれた家族にはこの場所にて感謝を述べたい。
 最初は雨のズブズブ降る中をメールの暗証番号や無人チェックイン等に苦戦していたが、偶々出会い頭に宿を出るという人とすれ違ったのでその勢いざまに入った。申し訳ないが、こ

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ACT.2『米国と派手なヤツ』

ACT.2『米国と派手なヤツ』

つづき

 ここまでは大分、別府上陸までの記録を書いて終了としていた。ここからは青春18きっぷを入鋏して、電車で九州を移動してゆく本格的な列車の旅が始まろうとしている。さて適当に決めた感覚はどの道を選んだろうか。
 先ずは日豊本線を選択した。
 個人的な話になるが、日豊本線は西村京太郎の推理小説で登場した鉄道路線であり個人的には思い入れがある。確か、ブルートレインの撮影地を巡って殺人事件に発展した

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ACT.1『長崎へ行こう』

ACT.1『長崎へ行こう』

オープニング

 今回の青春18きっぷは、「大分を経由して九州を西側へ向かう。そしてゴール地点は長崎」と決定した旅路に仕上がった。
 自分にとってこの「長崎」の行き先が候補に浮かんだのは先に開業していた西九州新幹線もその一つになっていた…が、もう一つは
「青春18で西へ向かうにあたって九州は良いな」
と予々の考えがあり、その中で迷って「長崎」の文字が浮かび始めてきた。
 そして「長崎」が本格化し決

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