記事一覧
いちごジャムの作りかた
いちごの旬っていつなんでしょう。
春から初夏にかけてかと思っていましたが、いまや最盛期は12月と1月のようにも思えます。大きくて粒ぞろいのいちごがたくさん出回りますが、そういった甘くておいしいいちご(高価でもある)は、じつはコンフィチュールにはあまり適さないのです。コンフィチュールは保存のため糖分を加えるので、生では酸っぱすぎるくらいのものが、煮上がったときちょうどよくおいしい。
小粒で酸っぱい
ブラムリーという青りんごのこと
ブラムリーというイギリス原産のりんごをご存知でしょうか。
”The best cooking apple in the WORLD”世界一のクッキングアップル(料理用のりんご)と言われ、イギリスでは一家に一本というほど愛されているブラムリー。
生では食べられないくらい酸っぱくて、見た目もゴツゴツした感じ。果物屋さんより八百屋さんに置いてあるほうがふさわしいようなりんごです。切るときもかなり固く
なつかしい味、りんごとさつまいものレモン煮
私にとって、ある種の郷愁を誘うたべもの。
りんごとさつまいものレモン煮。
りんごとさつまいも、秋においしくなるもの同士、よく合う組み合わせです。これにレモンを組み合わせたものは、甘酸っぱくほっくりとおいしくて、素朴で、どこか懐かしい味わいです。
私は高校三年間を学寮で過ごしました。毎朝6時起床、6時15分からお掃除をして朝ごはんの配膳をして、6時半頃から朝食をいただくという生活です。まだ暗い冬
ガーデンハックルベリーのジャムを作る
ガーデンハックルベリーという実をご存知ですか?
去年、農協でみかけて興味をひかれ、初めて買ってみました。
見た目は、つやつやとしたブルーベリー、という感じ。生では食べられずジャムにすると書いてあります。簡単なレシピもついてきました。
半分に割ってみたところ。ものすごく濃い紫の汁が出ます。中には小さな種がぎっしり詰まっていて、プチトマトみたい。ためしにかじってみると、青臭いというか土臭いという
ポポーという果物は、幻ではなく実在した!
ポポーという果物についての雑記 および 個人的な思い出について書いた記事です。
ポポー という語感からして日本語離れしているというか、植物なのか動物なのか、それとも人の名前なのか地名なのかもわからないし、口に出しても文字で書いても、なんだか間が抜けていると思いませんか。
そんな不思議な語感だから、私は何十年も前に目にしたこの単語を、ずっと忘れられずにいたんだと思います。
私が、初めてポポー
あこがれのアップルジェリー
ジェリーといっても、冷たいデザートのことではありません。皮ごと煮詰めた果物から果汁を抽出して、そのペクチンでふるふると固めたもののこと。
もう30年くらい前だと思うのですが、アップルジェリーというものについて、辰巳芳子さんが書いていらした記事を読みました。一晩かけてぽたぽたと汁をためて作る美しいガーネット色のジェリー、というのに憧れて、その記事の切り抜きをだいじにだいじに、本にはさんでとっておい
いちじく、無花果、映日果、、
ジャム屋のイチジク日記です。
実りの秋、りんごや洋梨も見かけるようになってきましたが、今はなんといってもイチジクですね。イチジクを使ったコンフィチュール、大人気。
と書いていますが、じつは私、イチジク苦手なんです。生もドライ甘露煮も苦手、じつはジャムもそんなに好きではない。ジャム屋なのに!毎日のようにイチジク煮てるのに!!でも、だからこそ、自分で作りました。イチジク嫌いも好きになるコンフィチュー
『化学探偵Mr.キュリー』に出てくるアミグダリンの話
最近読んだ『化学探偵Mr.キュリー』という本のなかに、アミグダリンの話が出てきました。
孫の手づくりクッキーを食べた直後に容態が急変したおばあちゃん。クッキーからはアーモンドの香りがした!青酸カリが仕込まれていたのか?!
ーーそんなわけないでしょ、という話です。
私も前の記事で書いたように、青酸カリ=アーモンド臭 よく勘違いされるけれど、シアン化水素のにおいはローストアーモンドのこうばしい香り
ひとやすみ。
ちいさなジャム工房ができるまで(4)Schneehoppliという名前は
「なんて読むんですか?」
「どういう意味?」
と、聞かれることの多い Schneehoppli
ジャム瓶の蓋についているイラストの白いこやぎの名前が、Schneehoppli (シュニーホプリと読みます)なんです。『ハイジ』に出てくる、まっしろなこやぎの名前。日本語だと「ゆきんこ」とか「ゆきちゃん」と訳されていることが多いです。
ドイツ語で、Schneeは雪、hoppelnはピョンピョン跳ねる
ちいさなジャム工房ができるまで(3)山の工房に場所を借りる
ジャムに限らず食品を作って売るためには、保健所の許可がいります。調べてみると、許可の条件は自治体によってかなり違います。
秋田市では、当時(2020年7月)農産物の加工品の製造販売はとくに許可なくできることになっていました。自分のところでとれた野菜を漬物にしたり、山菜やきのこなんかを干したりして売るのはわりと自由で、果物を加工したジャムを売るのもそれに含まれるとのこと(2021年6月に、営業許可
ちいさなジャム工房ができるまで(2)ステイホームがもたらしたもの
2020年の春から、世の中は一変してしまいました。小中学校は休校になり、公共施設は閉まり、県外への移動は制限され。
その頃まで私は、鎌倉にある家と配偶者の住む秋田とを行ったり来たりして暮らしていたのですが、それもかなわなくなりました。行ったり来たりできないなら、配偶者のいる秋田で暮らすことに。
それまでのように、ジャムを作っても、友達に手渡すこともできない。でも時間だけはいっぱいあるので、ジャ