記事一覧
as green as grass,
高校2年生が先輩風を吹かすようにして、
12月が到来した。
寒さのせいか少し肩が緊張する日が続くように思われる。
ただ、こういう季節の夜空を見上げるそれは、
一息つける気がして、
気持ちが良くって好きだった。
最近は夜に出歩く機会も減った。
かつての僕は月とまるで地元の友達の様だった。
ほんの数年、数十ヶ月前までの僕は、
早い朝の時間も、夜も、1人で歩いた。
月だけを頼りに歩いていた。
俯い
boiled, ate.
葛藤の食い物スパゲッティ。
婚約記念に買って飲んで残した3口分の赤ワインが、冷蔵庫に鎮座しているのを見て見ぬ振りで過ごしたこの2週間。
トマト缶と新玉葱を煮込むが先か、ワインを使い果たすが先か、半分半分の気持ちでトマトのソースを作ることとした。
2人暮らしのパートナーの「トマトのパスタ食べたい。」リクエストに応えるために。
冬服をクローゼットに押し込むだけの衣替えがようやく済んだ頃、長引く高騰
kitchen,boil.
起きた瞬間から「何、食べようか。」と考えはじめるのが僕だ。
1人暮らしとパスタの関係はよもや語るまでもない。
語ろうとするならば、どうしたってそれはどこかナイーブな文章になってしまうだろう。
たっぷりのお湯に数%の塩、グツグツバコバコと沸騰する鍋の中にキチリと150グラム計ったスパゲッティを放り込む。
黙々とひたすらに、タイマーが鳴るまでの7分半の間、僕は祈るように茹でる。
誰の為に茹でるわけ
そこで、僕たちは誰と生きようか。
少し考えごとをした。
人やモノを撮ることで記憶を形として保存し、思い出とすることも出来る、手を洗うより身近な写真を撮るという行為。
今年に入ってすぐだったと思う、僕はスマホに撮りためた写真のほとんどを削除した。4、5年分の写真、枚数にして1000と数百。
直近1年間の写真だけ手元に残っている。
それを淋しいことだとは思わないし、「これで良いんだよ。」と声に出してみたりもした。
自然と、目の前にい
うちにも居たい、旅にも出たい気配
どうやら天気が悪い日の3回に1回くらいは頭が痛くなる。
そのことに気が付いたのは、
発した言葉は必ずどこかで誰かを傷つけていることに気がついたその季節と同じだった、かもしれない。
一緒に暮らしているパートナーとの生活では当然あまねく全ての恋人同士同様にケンカをするし、仲直りもする。
心のうちにとどめておいた言葉を発する時、
僕たちは傷つけ合い、同時にその傷を癒やし合う。
営みの実体に触れるのは、
必ず誰かといるということ、するということ。
これは、皆んなが日々の中で寡黙にやってることを
一々言語として自分に言い聞かせるまでの話。
他人の感情はおろか、自分1人分の感情さえ心に留めておくことが難しくなったと感じるのだ。
さて、ぬいぐるみに話しかけたことがあるだろうか。
僕が25歳になって1、2週間が経つ頃だった。
2人暮らしをしているパートナーが使い古した大きなくまのプーさんのぬいぐるみに、僕が「プー、そろそろ寝るだよ。」と話しか
オレンジ色のパッケージ
「恋をすると人間になっちゃう」らしいということを僕は最近知った。不思議と「そうかもな」と思ったのだ。
皆んなは、今日の月を見たかな。
ちょうどヤッホーブリューイングのヨナヨナエールのパッケージのような月で、「あぁ黄色いな」と思ったから、隣を歩く相方にも「黄色いよね」って話した。
「オレンジだよっ」って、「僕は色弱だから黄色に見えている」らしい。
僕が色弱なのは赤と白系なんだけどって思ったけど、言
何かを始めることに、もう浮き足立てないのではないか。
身近なところにいる人の殻が、これからバリバリと剥がれていくのだろうと分かってしまうことがあって、
喜ぶべきことなのだけど、やっぱり、それは自分にとって少し怖いことのように思えた。
始まったら終わるということを僕たちは夏に教わってきたし、また今回もそのことをちゃんと教わっている真っ只中だ。
ちょっと離れたところの同じ国の人たちの安全をほんの少しだけ祈って、雨が上がるのを長らく待ってるうちに、
も
僕は一度それについてエッセイを書いたことがある。
僕は今日のこのエッセイを「自分のもろさを知っている人」「それでも自分の世界でやっていきたい人」に読んで欲しい。
普段何かを書く時、誰に読んで欲しいかなんて考えたりはしないし、ゴール設定もしないけれど今日は普段と違う作り方をするんだ。結果、何も変わらなかったとしても。
僕は大学2年から3年にかけて毎日エッセイを書いていた。
当時付き合っていたカノジョがテーマを1つ設定してくれて、それがどんなに僕の