芳野あき

東京に住むアラフィフ女子。夫、大学生の息子と猫と暮らし、コーチング・キャリアに関する仕…

芳野あき

東京に住むアラフィフ女子。夫、大学生の息子と猫と暮らし、コーチング・キャリアに関する仕事に従事。コロナ禍に思い立って国内MBAを修了し、個人事業で法人を立ち上げました。慎重派で石橋を叩きまくるくせに、人生を左右するような大事なことは直感で決めています。日々の気づきをつらつらと。

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記事一覧

過去の自分を嫌いだと言う自由

珍しく、受けていたコーチングで違和感を覚えたので備忘録。 過去の自分について、ある一時期を無駄に過ごしていたことを残念に思っている、とコーチングの最中に話したら…

芳野あき
7日前
4

高校の恩師(2) 自分らしさとは

W代先生の講話の一部から。 「中等教育現場の日常より思うこと」 (1)多様性について 多様性を受け入れる前提は、自立した「個」を持っていることだろうか。 (2)自…

芳野あき
4か月前
6

高校の恩師(1)

ずいぶん久しぶりに女子大時代の同級生からメッセージが来たと思ったら、同窓会の役員が自分たちの代らしく、「役員になったから、同窓会に顔出してよ」とのこと。 お世辞…

芳野あき
4か月前
2

初めてのアルバイト

息子は大学生になったのに、アルバイトをすると言いながら、なかなか決めてこない。 「1円でもいいから、1日も早く自分で稼ぎなさい」 言い続けてひと月、やっとGW前にオ…

芳野あき
5か月前
4

俺が選んだことだから

いま真っ盛りの、2度目の大学受験の息子。 私立文系の受験は、2月に入るなり飛び石で試験日が来て、毎日気が抜けない。 母親にできることは、 普通の弁当を用意し、普通…

芳野あき
7か月前
4

父の告別式

(12月1日の記録) もう高齢だから、身内とごくごく身近な親族だけで行った葬儀で、19歳の息子にとっては、初めての身近な親族の葬儀。 まだ幼少期に曽祖母の葬儀に出た…

芳野あき
9か月前
8

雲隠

(11月24日金曜日の記録) 明け方に、父が逝った。 早朝に義姉からのLINE電話が鳴って、「血圧が急激に下がっているので病院に来て」とのこと。ちょっと待って、と義姉が…

芳野あき
9か月前
2

"I'll Sleep When I'm Dead" という歌があったなと

あるインタビューだったのだけれど、初対面の方から、 「あきさんにとって、人生ってなんですか?」 と聞かれた。 一瞬息を飲んでから、答えた。 「暇つぶしです」 え、…

芳野あき
10か月前
2

旅立つ人に

人によっては、気持ち悪い話かもしれない。 今朝、明け方に玄関で物音がして、目が覚めた。 身支度をする音。誰かが、出かける準備をしている。上着を着る音。鞄を担ぐ音…

芳野あき
11か月前
2

IDGsのセミナー参加 〜若干ナナメからの考察

先日、IDGs(Inner Development Goals)のWEBセミナーに参加した。 IDGsというのは、SDGsを進めるプロセスで、目標値は決めてるけれどなんかうまくいかないよね、うまくいか…

芳野あき
11か月前
2

東京エクストリームウォーク 〜26時間100kmの旅

子供の頃から運動は苦手で、ジョギングとかランニングとかをしている人は、異星人だと思っていた。その私が、この年齢になって、制限時間26時間で100km歩くというイベント…

芳野あき
11か月前
8

Kindle出版しました

久しぶりの投稿です。笑 もう2ヶ月前になりますが、Kindleから本を出版しました。 昔からブログ系のSNSが好きで、GREE、Facebook、noteと、パラパラと日々の喜びや悩みを…

芳野あき
11か月前
12

男らしくないじゃん

夜10時、塾から帰ってきた息子が遅い晩御飯を食べながら、突然言った。 「あのさ、奢ってあげるって言った相手から、断られたらどう思う?」 ? 「塾の近くのコンビニで…

芳野あき
2年前
3

春望

昨日は朝から、工事の音がうるさかった。 道路工事でもしているのかと思っていたのだけれど、ちょっとした用事で隣のコンビニに買い物に出たときに、その理由を知った。 …

芳野あき
2年前
2

ものさしの呪縛

コーチングを受けた日は、なんだかモヤモヤしてnoteに向かわずには眠れない。今日はテーマも考えておらず何気なく開始したのに、終わったときには立ち上がれないくらいの衝…

芳野あき
2年前
3

コロナ長期化によるマネージャーの苦悩

HBRの記事を読んで&自身の体感からの備忘録。 これからの仕事のあり方を左右する11のトレンド 気になったポイント。 4. ナレッジワーカーのハイブリッドワークやリモー…

芳野あき
2年前
3
過去の自分を嫌いだと言う自由

過去の自分を嫌いだと言う自由

珍しく、受けていたコーチングで違和感を覚えたので備忘録。

過去の自分について、ある一時期を無駄に過ごしていたことを残念に思っている、とコーチングの最中に話したら、マイコーチがそれに反応した。

いろいろと質問したり、エンプティチェア的なアプローチをしてくるのだけれど、ああ、この人は私に、「そんなことはない、過去の自分は大切だ」と言わせたいのだな、と感じて、ちょっと白けてしまった。

私も私で、そ

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高校の恩師(2) 自分らしさとは

高校の恩師(2) 自分らしさとは

W代先生の講話の一部から。

「中等教育現場の日常より思うこと」

(1)多様性について
多様性を受け入れる前提は、自立した「個」を持っていることだろうか。

(2)自立とは
自己決定・自己責任は自立を育てるものではない。
自分で決定することが自立ではない。
例えば、物理の勉強をしていて何かの法則が出てくるとする。
「先生、僕はこの法則を学ぶ意味がわからないんです、だからやりません」
これはどうだ

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高校の恩師(1)

高校の恩師(1)

ずいぶん久しぶりに女子大時代の同級生からメッセージが来たと思ったら、同窓会の役員が自分たちの代らしく、「役員になったから、同窓会に顔出してよ」とのこと。
お世辞にも真面目な学生ではなかったから同窓会も足が遠のいていたけれど、附属高校の物理の先生が講演をしてくださるというので、卒業してからおそらく初めて?2回目?で参加した。

小さな女子大の附属高校から入学した私は、高校2年生から受けた物理の先生が

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初めてのアルバイト

初めてのアルバイト

息子は大学生になったのに、アルバイトをすると言いながら、なかなか決めてこない。

「1円でもいいから、1日も早く自分で稼ぎなさい」
言い続けてひと月、やっとGW前にオンライン面接を受けて、イベントサポートの企業にアルバイト登録をした。

次々に来るメールに目を通して、初めて登録したのが、東京・有明のイベント施設での、10時から22時までの仕事。前の日から、服装はこれでいいか、何をするんだろうと大騒

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俺が選んだことだから

いま真っ盛りの、2度目の大学受験の息子。

私立文系の受験は、2月に入るなり飛び石で試験日が来て、毎日気が抜けない。

母親にできることは、
普通の弁当を用意し、普通の夕飯を出して、普通に家族団欒をして、翌朝見送るだけのこと。

疲れたわ、と昨日・今日と連チャン受験の息子。
「頑張ってるね、えらいえらい」
と私が笑ったら、ふざけた様子で食卓に頭を突っ伏した息子が、目線を落としたまま、言った。

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父の告別式

父の告別式

(12月1日の記録)

もう高齢だから、身内とごくごく身近な親族だけで行った葬儀で、19歳の息子にとっては、初めての身近な親族の葬儀。

まだ幼少期に曽祖母の葬儀に出たことはあっても、直接自分がご遺体に献花するのも、お骨あげするのも初めてで、人の生死に直接触れる葬儀場の雰囲気、お線香の匂いの中で、息子は私も驚くくらいにポロポロと涙を流し、嗚咽した。

帰宅後、息子がへぇ、と思うことを言った。
「こ

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雲隠

雲隠

(11月24日金曜日の記録)

明け方に、父が逝った。

早朝に義姉からのLINE電話が鳴って、「血圧が急激に下がっているので病院に来て」とのこと。ちょっと待って、と義姉が電話の向こう側で兄と話している気配がして、涙声で告げられた。
「いま、息を引き取られたそうです」

夫が不在だったので、息子を起こして病院に行った。
ベッドの父の頬に手を当てたとき、ああもう冷たいんだ、と思った。
この指先の感覚

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"I'll Sleep When I'm Dead" という歌があったなと

"I'll Sleep When I'm Dead" という歌があったなと

あるインタビューだったのだけれど、初対面の方から、
「あきさんにとって、人生ってなんですか?」
と聞かれた。

一瞬息を飲んでから、答えた。
「暇つぶしです」

え、どういうことですか、という繋がりでインタビューは続いて、笑いを交えながら、明るく楽しく話を終えた。

それから数日、いまだに心がザワザワしていて、ふと気づいた。

そうか、これは「怒り」なのだな。
誤解してほしくないのだけれど、怒りは

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旅立つ人に

旅立つ人に

人によっては、気持ち悪い話かもしれない。

今朝、明け方に玄関で物音がして、目が覚めた。

身支度をする音。誰かが、出かける準備をしている。上着を着る音。鞄を担ぐ音。上着というのも、ジャケットというような軽いものではなく、重量感のある感じ。

今日は夫が出張だっただろうか?
夢現で、考えた。夫ではない感じがする。夫は、荷物を多く持つ人ではなくて、3泊の旅行にバックパックひとつで出かける人。
かと言

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IDGsのセミナー参加 〜若干ナナメからの考察

IDGsのセミナー参加 〜若干ナナメからの考察

先日、IDGs(Inner Development Goals)のWEBセミナーに参加した。
IDGsというのは、SDGsを進めるプロセスで、目標値は決めてるけれどなんかうまくいかないよね、うまくいかないのはそれを進める自分たち人間がもっと飛躍的にレベルアップしないといけないからだよね、という発想から生まれた人材育成の指針、なんだそう。

面白い内容だった一方で、自分の中でモヤモヤしたので、備忘録

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東京エクストリームウォーク 〜26時間100kmの旅

東京エクストリームウォーク 〜26時間100kmの旅

子供の頃から運動は苦手で、ジョギングとかランニングとかをしている人は、異星人だと思っていた。その私が、この年齢になって、制限時間26時間で100km歩くというイベントに参加。

参加してみて気づいたのは、こ〜んなに参加する人がいるということ。
WESTコース、EASTコースと別れていて、ゴールは共に豊洲なのだけれど(100kmの場合)、WESTスタート会場の海老名では、1000人はいると思う人の数

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Kindle出版しました

Kindle出版しました

久しぶりの投稿です。笑

もう2ヶ月前になりますが、Kindleから本を出版しました。

昔からブログ系のSNSが好きで、GREE、Facebook、noteと、パラパラと日々の喜びや悩みをつぶやいてきました。

この本は、そうした「子育てを通じて私が学んだこと」を中心に、印象に残ったものを18年間のブログから抜粋して、編集したものです。
思わず笑ってしまったこと、息子に接してくれた方々に感謝した

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男らしくないじゃん

男らしくないじゃん

夜10時、塾から帰ってきた息子が遅い晩御飯を食べながら、突然言った。

「あのさ、奢ってあげるって言った相手から、断られたらどう思う?」



「塾の近くのコンビニで、先生と会ったんだ。『パン一個奢ってあげようか』って言われて、断ったんだけど、母さんだったらどう思う?」

ちなみに彼が「先生」というのは、大学生のメンターのことらしい。

「…まぁ、次回からは奢ってあげるとは言わないかな」

息子

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春望

春望

昨日は朝から、工事の音がうるさかった。
道路工事でもしているのかと思っていたのだけれど、ちょっとした用事で隣のコンビニに買い物に出たときに、その理由を知った。

隣家は5階建くらいの小規模マンションなのだけれど、一階は大家さんが住んでいるようで、都内にしては広い庭がある。立派な桜の大木と梅の花などがあり、ちょうどうちが2階だから、ベランダから外を眺めると桜の枝が目の前にあるという環境だった。

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ものさしの呪縛

ものさしの呪縛

コーチングを受けた日は、なんだかモヤモヤしてnoteに向かわずには眠れない。今日はテーマも考えておらず何気なく開始したのに、終わったときには立ち上がれないくらいの衝撃だった。
あ〜いたた。いまも頭痛がする。

他人からどう評価されているのかが気になって仕方がない、と、流れでそんな話になった。自己肯定感が低いのも、大勢の中で話すのが苦手なのもそこから来ている。他人が持っている「ものさし」が気になって

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コロナ長期化によるマネージャーの苦悩

コロナ長期化によるマネージャーの苦悩

HBRの記事を読んで&自身の体感からの備忘録。

これからの仕事のあり方を左右する11のトレンド
気になったポイント。

4. ナレッジワーカーのハイブリッドワークやリモートワークが当たり前になるにつれ、従業員の離職率は高まり続ける
5. 管理業務が自動化され、マネジャーが従業員と人間的なつながりを深める余地が生まれる
8. 企業が従業員を理解するための最新の指標としてウェルネスが使われる
9.

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