俺が選んだことだから

いま真っ盛りの、2度目の大学受験の息子。

私立文系の受験は、2月に入るなり飛び石で試験日が来て、毎日気が抜けない。

母親にできることは、
普通の弁当を用意し、普通の夕飯を出して、普通に家族団欒をして、翌朝見送るだけのこと。

疲れたわ、と昨日・今日と連チャン受験の息子。
「頑張ってるね、えらいえらい」
と私が笑ったら、ふざけた様子で食卓に頭を突っ伏した息子が、目線を落としたまま、言った。

「いや。俺が選んだ道だから」


「自分が選んだ道だから」と言える大人が、日本にどのくらいの割合でいるのだろう。
私は職業柄、いい歳の大人の話を聞くけれど、いかに「選ばすにきた現状を受け入れられない」大人が多いことか。

選んだ選択肢が正しいのかは、わからない。

選んだ結果、去年と同じ大学に決着するかもしれない。それはそれで、いい。

自分で歩むと決めた君の右足は、生涯、絶対に君を裏切ることはない。

人生は自分で決めるしかない。
結果はどうあれ、そのプロセスを歩む君を応援するよ。

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