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パフォーマンスいわれ28 イベント「秘宝館〜ナイトメア〜」報告記
2023年10月7日。札幌で自主公演「秘宝館」を開催した。これは私個人ではなく札幌で知り合った女性ダンサー五人が集まって企画したもの。
ひょんなきっかけで女子会的に話が盛り上がり「エロテックな表現を限られた場所、人だけでなく、一般的に観てもらいたい」という発想、いや、お互いがそれぞれのステージを観たいという想いから、この企画は始まり、タイトルは「秘宝館」となった。しかしそのタイトルが自分の首を
パフォーマンスいわれ27 サディスティックサーカス19 2019「怪談 奈落」
2019年のサディスティックサーカス。
有難いことに私は毎年ステージをさせていただいているので、前年のサーカスが終わるとすぐに、「次は何をしよう」と漠然と考え出す。そして年が明け、春頃にはいくつかの提案を出せるようにしている。
そんな春先に、サーカス本部から連絡があった。
「今年は現代物の怪談、というのはどうです?面白い人がいるのです」
と相談があった。その方は、現代のリアル怪談を取材し、語
パフォーマンスいわれ25 サディスティックサーカス18「2018春 初コラボ龍崎飛鳥チーム」
2018年、春。今回は特別コラボレーションということで、京都のフェティシュバー「バルバラ」のママ、龍崎飛鳥氏との共演となった。
なぜこうなったか。キッカケは2017年春のサディステックサーカスであった。出番は違えどもサディスカ常連組は顔を合わせば挨拶をし、世間話をする。その中でも同業者SM班はやはり深い会話になったりする。そんな流れで飛鳥氏とも話していた際、やおら、
「早乙女に刺されて死んでみ
パフォーマンスいわれ23 サディスティックサーカス16 「2017・春」
サディスカ恒例となった<春>だが、今までのような一体感がある会場ではなくなってしまった。演者としては残念だが、主催側とすれば仕方がないことだろう。密着スペースではせいぜい80名程度の会場。さらにその会場に面白みがなければ小スペースでやる意味もなくなる。
ということで、今回は秋バージョンでも使用している「新宿 フェイス」での開催である。
広い会場、プロレスのリングステージだが、私のパフォーマンス
パフォーマンスいわれ22 サディスティックサーカス15 2016「安達ヶ原 黒塚」
春サディスカ終了後(いや途中から)、この秋のサディスカに向けての打ち合わせが始まる。制作側から「百物語的な怪談ものはどうだろう」という意見がでる。
そこで小泉八雲の短編など、いくつか提案する。そうすると先方から他の案件資料が送られてくる、というメールのやり取りが続く。やがて話は、能の演目がいいんじゃないか、ということになり、怪談的な物語を選考する。
いくつかの演目の検討を経て「安達が原 黒塚
パフォーマンスいわれ22 サディスティックサーカス14 「2016/春」
先に話すと、ライトな感じの「春サディスカ」は今回でラストである。おそらく会場の問題であろう。今回はびっくりの場所、銀座ライオンの5階宴会場である。え、ここで切腹か〜〜!
椅子席で洋風な会場。そして伝統のビアホールということで、即座に思いついた曲はオペラ「椿姫」の「乾杯の歌」。
となれば衣装はドレス。展開は洋風となる。紫色のビーズとレースたっぷりなドレス。ここまで王道ドレスは披露したことがない
パフォーマンスいわれ21 サディスティックサーカス13「羽衣」
2015年9月。秋の本公演。
私は作りたい作品があった。
ストリップ劇場時代から思案していた題材「羽衣」だ。
羽衣伝説は、日本各地に伝わる民話であるが、能舞台での作品が有名であろう。
三保の松原の大きな松に、美しい羽衣がふわっと掛かっているのを、漁が終わった漁師、白龍が見つける。あまりにも美しい衣。白龍はこれを家宝にしようと手に取り、持ち帰ろうとした途端に天女が現れる。天女は大切なものなので返し
パフォーマンスいわれ20 サディスティックサーカス12<2015/春>
2015年。春のサディスカ。前年の「ヌーランドさがみ」は閉館してしまい、どうなることかと思ったが、サディスカスタッフは根性が違う。また新たなスーパー銭湯を探し出して来た。ちょっと遠くなるが、東横線「綱島」駅にある「綱島ラジウム温泉」である。しかし、ここも本年がラストのスーパー銭湯であった。ラスト近くなると、館主も判断が甘くなるのか(笑)。いや、ありがたい。
春サーカスは、お客様も私もいかに楽しむ
パフォーマンスいわれ19 サディスティックサーカス11<牡丹灯籠>
2014年秋。ここしばらく春サーカスもあるため、私としては、演出プランもはっきり異なってきた。春はよりフロアーショー的に和気あいあいと楽しむショー。秋はきっちり作った「観てもらう」ためのショー。この年はこれまでに作ってきた演目の中から「牡丹灯籠」を選んだ。この演目のポイントは「骸骨との空中カラミ」。
「牡丹灯籠」は怪談噺の定番で、講談や芝居、映画など製作されている。噺の全容は以外に複雑であるが、
パフォーマンスいわれ17 サディスティクサーカス10<春>
2014年4月、春サディスカ。会場は前年度大好評だった大田区のスーパー銭湯。そして春サーカスの和気あいあい感に楽しみを感じ、予約開始と共に予約は殺到した。春バージョンは80名程しか入れない。
私は昨年同様フロアーショーバージョンの切腹を考えた。酒を呑み、肴をつまんでいる宴会場、しゃちほこばったショーでは気分も乗らない(腹切りシーンはしっかりと見せますけどね)。フロアーショーバージョンの時は、まず