早乙女宏美

サブカルチャーパフォーマー&著作者。 日本の性文化を残すべく伝えていきます。

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マガジン

  • イベント情報

    最新のイベント情報を告知しています

  • ストリップ劇場の思い出

    1986年にストリップ劇場デビューした私。演目のピンからキリまで見てきました。そんな体験エピソードを綴っていきます。

  • 1980年代のニュー風俗

    1980年代から登場したライト感覚の風俗店。これによりごく普通の女の子も登場するようになりました。

  • パフォーマンスいわれ

    1990年代から始めた様々なパフォーマンスの記録。昔はなんでもありでした!

  • 切腹布教活動

    切腹の中でも「おんな腹切り」を伝え残していこうと、活動を続けています。

最近の記事

私が影響を受けたもの1 「<序>早熟な子供時代」

 私は15、6歳頃にマゾヒストとして生きる道を選んだ。本来なら「癖」は元々備わっているものだが、まるで職業を選ぶかのように「私はマゾヒストだ」と思い込むように仕向けたのだった。なぜそう思ったかは、これから書いていくが、後から考えてみると、その要素(マゾ的気質)がいくつかあった事に気づく。    まず思い当たる事では、3歳の頃、長女の私は目一杯の愛情を貰い成長したが、それと同時に、わがまま振りをみせ初めていた。自分の意に叶わないとダダをこねる。いたずらをする。叱られる時は「コ

    • 札幌 フェティッシュフェスティバル2024.5.12

      今年もやってまいりました。 「SAPPORO Fetish FESTIVAL」 司会でもある松本格子戸氏がプロデュースのフェティッシュ祭りです。 毎回会場は日中にも関わらず、熱気ムンムンでございます。 緊縛ショーや舞踏、そして私の切腹ショーと、まさにフェティッシュ満載です。 私も札幌にいながら、なかなか切腹ショーをお見せできないので、 良いチャンスですよ! 今回はどんな刀を使おうかと、思案中でございます。 是非ともご参加下さいませ!! 2024年5月12日(日)  

      • 肉体仏像 金粉ショーについて

         「金粉ショー」というのを聴いたことがあるだろうか。肉体に金粉を塗ってまるで仏像のような容姿になる。その姿は映画「007ゴールドフィンガー」(1964年)に登場したので、一般の方でも見たことがある方はいると思う。  その姿で「舞う」のである。その舞は神々しい、、、はずであるが、一昔前の深夜テレビではコントのように扱われていたこともある。男性タレントが金粉を塗り、驚かすのである。見た目のインパクトが強いので、「困ったときの金粉頼み」というような事も言われていた。  その金粉シ

        • あの頃のアダルトビデオ 「花に死にせば」監督田中昭二(スナイパーシネマ 太陽図書)

           DVDではなく、ビデオ時代の話。  私も少なからずアダルトビデオ(以下AV)に出ているが、あまりいい思い出がなく、話は後回しにしてきた。そんな中でも、急に懐かしく思い出してきたのがこの作品「花に死にせば」。多分1994年頃で私としては最後の作品だと思う(マニアック物を除いて)。  この頃すでにAVは、モザイクも透けて見えていたり、本番ものが主流となっていて、過当競争が起こり、企画もの、性の細分化へと進みつつあった。  監督の田中氏は「マゾヒスティック ラブストーリー」(1

        私が影響を受けたもの1 「<序>早熟な子供時代」

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        記事

          ストリップ資料けんさん5「1994ストリッパーズ名鑑」 写真/文 原芳市

           ストリッパー、踊り子の写真を撮り続けた写真家 原芳市氏の写真集。この時代1990年代初めに活躍していた踊り子74名が網羅されている。  原氏は一人ひとりに逢い、インタビューし、写真を撮っている。踊り子が劇場以外でのロケ撮影もあり、劇場内での撮影もある、いろんな側面が見れる写真である。でも今となっては劇場内の撮影がとてもいい。なぜならほとんどの劇場が今は無いのである。場内の雰囲気、楽屋の雰囲気がよくわかる写真で面白い。そして踊り子も緊張せず、緩やかな笑顔で、その人の雰囲気が

          ストリップ資料けんさん5「1994ストリッパーズ名鑑」 写真/文 原芳市

          1980年代のニュー風俗3 「新風営法以降」

           1984年。新風営法が設立された。  これにはありとあらゆる業界が悲鳴を上げた。単純に性風俗店だけではない。水商売、女性が横に座り接客をするクラブや、深夜営業の飲食店、ゲームセンター、映画館などなど娯楽施設のほとんどに関係のある条例である。これまで8条だった規制が51条まで増えた。これは全く新しい法律ができたと言っても過言ではない。  まず深夜0時以降の営業が禁止となった。これによりオールナイト興行ができなくなった。始発待ちのお客さんを取り込む飲食店が激減する (喫茶店は店

          1980年代のニュー風俗3 「新風営法以降」

          1980年代のニュー風俗2「新宿 ファイブドアーズ」

           1982年。新宿東口、有名婦人服ビルの地下に、ニュー風俗の店ができた。店の名は「ファイブドアーズ」。コンセプトは「ソフトポルノ総合店」。店名通り5つのコーナーから成り立っている。なお、この店が大当たりしたことで、類似ビル(「ワンダラー」など)が新宿にはできたが、それらに関しては調べていないので、ここでは触れない。まず「ファイブドアーズ」のブースの説明からしていく。  1st Doorは喫茶ラウンジ。50名程が入りそうなラウンジで、入会費300円、喫茶料金700円で1日飲み

          1980年代のニュー風俗2「新宿 ファイブドアーズ」

          1980年代のニュー風俗1

           裸の産業。性風俗店。1980年以前はほぼソープランド(当時トルコ)しかなかった。(1970年代後半にはヌードスタジオなるものができたが)。つまり女性は「性交渉」するしかなかった。これは「遊郭」や「赤線」から発展したものであるから、「男性目線」で「発散」が前提にあるからだと思う。  この職業についた女性は、計り知れない苦労と心労があり、やむなく、ここにたどり着いた、という流れがほとんどであったと察する。なのでごく普通の家庭環境にある女性が働いている事は、あったかも知れないが、

          1980年代のニュー風俗1

          ストリップ資料けんさん4−2「まいど…日本の放浪芸 一条さゆり 桐かおるの世界」(小沢昭一が訪ねた道の芸、街の芸)CD版

           前回の続きとなります。前回のさわりを書くのも長くなってしまうので、詳しくは「ストリップ資料けんさん4−1」を戻って見てください。  CD3枚目−1。小沢昭一氏は一条さゆり嬢の特別出演のステージに再び訪れた。千葉県「木更津別世界」。10日間興業だが、挙げられては迷惑が掛かる、と8日間で切り上げることにしたさゆり嬢。本日がラスト公演。舞台中を隠し録音。  さゆり嬢は「今日でラストとなりました」とお客様に向かって話しだすと、急に華やいで話しだすお客一人。「僕は一条さんのファンに

          ストリップ資料けんさん4−2「まいど…日本の放浪芸 一条さゆり 桐かおるの世界」(小沢昭一が訪ねた道の芸、街の芸)CD版

          京都ギャラリー「グリーン&ガーデン」でのパフォーマンス記

           本年のラストイベントは、京都「ギャラリーグリーン&ガーデン」(以下G&G)で開催された「EROS-美と快楽の闇を彷徨うものたち」のグループ展に参加した。  オファーを受けたものの、私は展示出来る作品を作る作家ではないので何を、どう展示すればいいのか、ずっと頭を悩ませていた。モデルとして写真家に撮って頂いた写真は沢山あるが、それを展示してもなぁ。パフォーマンスDVD上映も考えたが、グループ展という事を考えると邪魔になるだろうし。初夏にオファーを受けたが、内容が全く想像できず

          京都ギャラリー「グリーン&ガーデン」でのパフォーマンス記

          ストリップ資料けんさん4−1「まいど…日本の放浪芸 一条さゆり 桐かおるの世界」(小沢昭一が訪ねた道の芸、街の芸)CD版

           まず小沢昭一とは、、。 中年以降の方はよくご存知かと思いますが、お若い方のために一言付け加えると、俳優であり、ラジオパーソナリティであり、著作家でもある多才な方で、軽妙な語り口におじちゃん、おばちゃんたちは笑ったり、時には瞳をうるわせていたものだ。  そんな小沢昭一氏は、とりわけ放浪芸が大好きであった。1970年代、各地方に伝わる口伝芸が滅びようとしていた時、今のうちに話を聞こう、実際に見に行こう、と小型録音機を片手に各地を訪ね歩いた。その記録がレコードとして発売されたのが

          ストリップ資料けんさん4−1「まいど…日本の放浪芸 一条さゆり 桐かおるの世界」(小沢昭一が訪ねた道の芸、街の芸)CD版

          京都ギャラリーグリーン&ガーデン「EROS-美と快楽の闇を彷徨うものたち」

          2023年11月23日(木)〜11月29日(水) 画廊でのグループ展に参加します。 グループ展ですが私は「デビュー40周年」と称しまして、関連資料&秘蔵写真を展示いたします。 そして11月25日(土)19時から、 「神楽月切腹譚」と題しまして、パフォーマンスイベントを行います。 私は物作りの作家ではないので、展示だけでは面白くないだろうと思い、京都でのパフォーマンスを決断しました。 関西地方の方、今の私はなかなかそちらへ行けないので、この折にぜひ観にきて下さいませ。 私も

          京都ギャラリーグリーン&ガーデン「EROS-美と快楽の闇を彷徨うものたち」

          パフォーマンスいわれ28 イベント「秘宝館〜ナイトメア〜」報告記

           2023年10月7日。札幌で自主公演「秘宝館」を開催した。これは私個人ではなく札幌で知り合った女性ダンサー五人が集まって企画したもの。  ひょんなきっかけで女子会的に話が盛り上がり「エロテックな表現を限られた場所、人だけでなく、一般的に観てもらいたい」という発想、いや、お互いがそれぞれのステージを観たいという想いから、この企画は始まり、タイトルは「秘宝館」となった。しかしそのタイトルが自分の首をしめ、ダンサーとしての名前を出したくない等問題が起こり、結果、このイベント用の別

          パフォーマンスいわれ28 イベント「秘宝館〜ナイトメア〜」報告記

          ストリップ資料けんさん3「ストリップ全解」(大洋図書)

          2000年に発売されたムック本。  これはねー、正直、よく出版できたと、心から拍手を送りましたよ。 この頃、ストリップ劇場はまだ人気がありましたが、雑誌業界は下火に向かっていた。大洋図書と言えばミリオン出版、私の連載を掲載してくれていたワイレア出版「S&Mスナイパー」などの親会社。なんとなくの懐事情は知っていましたからね。  このムック本、今までのストリップ関連本と大きく違うところは、踊り子自身が文章や絵画を描いている。もちろんインタビューや、記者による記事も豊富だが、踊り

          ストリップ資料けんさん3「ストリップ全解」(大洋図書)

          オムニバスショー 「秘宝館」〜ナイトメア〜 2023年10月7日(土)

          古き良き昭和時代。 エロティシズムが大衆文化として広く受けいられ、様々なショーが催されていました。 そんなショー文化をこよなく愛する5人のメンバーが、一夜限りの「オムニバスショー」を繰り広げます。 一夜限りの一本勝負! どうぞお付き合い下さい〜☆☆ (ロビーには展示もあります) 出演/ 八重椿のお静     アイリン宝船     KAGEROW     令和の踊り子函館エリィこと.花あやめ♡えりぃ     早乙女宏美こと.しがらみのお桐 2023年10月7日(土) 時間/

          オムニバスショー 「秘宝館」〜ナイトメア〜 2023年10月7日(土)

          フェティッシュフェスティバル9.10

          今年の夏もフェティッシュフェスティバルがやってきます!新しく参加するメンバーもいます。 暑い時にアツーいステージを観て、暑さを吹き飛ばしましょう! 私も久しぶりに「吊り」ます!! 2023年9月10日(日) 会場:CLUB ANIMA    札幌市中央区南5西2 社交会館ビルB1 開場:14時30分 開演:15時 料金:男性7000円    女性5000円    カップル割10000円  出演者:虻邑みなみ&強欲らび      命羅&いく      紅月鴉海      ZI

          フェティッシュフェスティバル9.10