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短編小説

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1〜2分で読める短編小説集です。
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#言葉の力

僕の憧れと向日葵の花 /短編小説

僕の憧れと向日葵の花 /短編小説

8歳年上の大きな背中が前をいく。
白いTシャツは歩くたびにしわの様子が変わり、
自分より少し大きな足跡がどんどん増えていく。

離れないように、必死に走って後を追っても追いつけない。
それが悔しくて、
でも同時になぜか嬉しくて、
必死にその背中を追い続けた。

だって追いかけていると時々振り返って、
ちゃんと付いてきているか笑顔で確認してくれるから。

そんな少し前を歩く
格好良くて優しい兄が僕は

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あれは、きみの独立宣言/短編小説

あれは、きみの独立宣言/短編小説

am:8:00

起きることが染みついた体内時計は休日であろうと
休ませてはくれない。
正確なメトロノームのように、脳が覚醒し今日が始まった事を告げる。

いつものルーティンを流れ作業のように行い、
最後に沸かしたお湯でコーヒーを淹れたら、それを片手に窓を開け飲む。
どこぞのインスタグラマーだよなんて思いつつ
ゆっくりと空を見つめるまでがいつも通りだった。

風がふき花瓶の花がゆれる。
心臓が窮屈

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雨が降っているうちに....../短編小説

雨が降っているうちに....../短編小説

鉄の味が口の中にひろがる。
慣れっこの味だ。

今朝の天気予報は雨だったっけ?
その規則に従うかのように
窓にうちつける雨の音が室内に響く。

乱雑にみえて一定に聞こえる雨の音が
少しずつ私を現実へと戻してくれたのだった。

この大雨ならまだ帰ってこないだろう。
雨が止むまでにこの部屋を何とかしなくてはと思った私は、
机に手をかけながら立ち上がり、口元に流れる水滴を袖で拭った。

皮膚に擦れた瞬間

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これは、あなたの開放宣言/短編小説

これは、あなたの開放宣言/短編小説

PM3:00 
公園のベンチでコーヒーを飲んでいた2人。
さっきまでアニメの話なんてしていたから笑顔の残る表情まま
今日の夜ご飯の提案をするかのように私は話した。

 
「無理に私に会おうとすることを辞めなよ」

風が吹き肌を撫でた。
やっと言えた言葉に私はどこかホッとしていた。
でも彼の顔を見ることはできなかった。

見てしまったら「おわる」事がわかっていたからだろうか。
少しでもこの時間を伸ば

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