仙波サクラ
画家 │ 日記、詩や絵 https://lit.link/sakurasenba
記事一覧
百文字日記 ( 五月一日 )
無神経な言葉に傷付くとき、自分もそうして誰かを傷付けてきたんだろうと深く反省する。そういう時期は誰にでもあって、気付くタイミングもそれぞれ。昔の自分からの傷みだと思って受け入れる。変わる苦しみを放棄しなければ、すこし優しくなることはできる。
百文字日記 ( 四月二十九日 )
雨の日は珈琲が美味しい。湿気に覆われたような日は何を考えてもだめなことが多く、温かい飲み物には救われる。ここから夏にかけての気候が毎年恐ろしい。アトリエの業務用除湿機が、私の心の拠り所。今すぐ真冬に帰りたい。
百文字日記 ( 四月二十四日 )
どんなに口が達者でも、逆に口下手だったとしても、根底にある「その人のことをどう見ているか」は節目ごとに表面化するものらしい。大切にしているものを尊重し合える関係は、たとえその大半を理解できなくても、丁度いい温度で続いていく。
受け入れる愛情を持てない関係は、当たり前みたいに破綻していく。
百文字日記 ( 四月十九日 )
穏やかな雰囲気の影に、ざわざわと渦巻く何かを感じるのが春。良いものも悪いものも、解放されて彷徨っている。直感で、毒素を外に出さなければと感じて岩盤浴や塩風呂で汗を流して整えると、嫌なものを受け入れない強さが戻ってきた。
百文字日記 ( 四月十六日 )
言えないと思っていた言葉が言えた夜、爽やかな星空が脳内に現れた。朝、眠りから覚めると、うれしい連絡が来ていた。数ヶ月前、空中に放った願いを思い出す。何かの詰まりが取れたから、ようやく届いたのだと思った。
百文字日記 ( 四月十五日 )
思い立ったが吉日。外からも内側からも新しい風が吹いている。何かを始めるタイミングなんて、本当はいつだってとっくに訪れていて、あとは一瞬だけ訪れる矛盾のない瞬間を逃さないことだけなんだ。行動を起こすことを恐れないで。