鎧

8月から、これまで「仙波サクラ」だった活動名を、平仮名の「仙波さくら」に変えました。
これは私の本名と同じです。

ほんの些細な変化のようだけど、自分の中ではひとつの節目です。

自分という人間がとても弱いことを知っているから、画家であるときだけでも強くありたいと思っていました。本名で戦うことはとても恐ろしいことのように思えたし、見下されるんじゃないかと思っていた。舐められたくなかった。本当の自分で苦しんできたことの記憶を封印し、自分を守る為に少しだけ名前を変えた。それは私にとっての分厚い鎧でした。

先日、ある人とお話をしている中で、自分がどうして絵を描いてきたのか、その原動力やきっかけについて考える機会がありました。そのとき、深く元を辿れば、「仙波さくら」であるからこそ絵を描き始めたんだと、その弱さが私に絵を描かせたんだと考えるようになりました。それがなければ、私は今どこで何をしていたかわからない。

「真実を描けば美しいし、美しいものが真実である」
私は真実こそが美しいものだと思っています。

それは裏を返せば、嘘や、誤魔化しが嫌いだということ。だから絵が好きです。絵は絶対に嘘がつけないものだから。
自然と、それを選んだ。

そういうことを自覚したとき、それならずっと自分を覆ってきた鎧を捨てて、もっと正直に、もっと嘘や偽りのない絵を突き詰めていこう。もっと本物を描こうと決意して、本名で活動することに決めました。

絶対に諦めない。

画家 仙波さくらを、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

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猛暑日が続いていますが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。
8月はもっと暑くなると聞いて怯えているけれど、ちらほら秋の気配を感じる瞬間があって、少しほっとしています。

かき氷って、美味しい〜。

今月から、大きな作品に取り掛かる予定です。本格的な制作期間になりそうなので、諦めずに、とにかく描き上げることに集中しようと思っています。暑さ対策が鍵。