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秋 冬 春 夏

画家の生活のこと。 応援してくださる皆さまへ向けて書いています。 * 毎月4本のブログを更新 * 記事は全て遡って観ることが出来ます。
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記事一覧

皐月

皐月

外を歩くと、わかりやすく5月の色をする植物たち。鮮やかに、大きく呼吸をしている。空に向かって踊るように伸びていく。雨続きは苦手だけど、雨上がりの太陽を浴びた植物から感じる喜びのエネルギーは本当に魅力的だと思います。仲間が増えたようで、嬉しい。晴れるとそれだけで感謝、もう5月大好きという気分になる。一方で調子が上がらない雨の日は、肉を食べることにしました。

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瞬き

瞬き

こんにちは!仙波サクラです。

瞬きみたいなスピードで四月が過ぎていきました。恐ろしいことです。
今月も、noteを読んでくださってありがとうございました。来月も見に来ていたただけたら、とても嬉しいです。

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波紋

波紋

自分が少しだけ踏み出せたあの日に広がった波紋が、ようやく誰かに届き、ゆっくりとまたこちらに戻ってくる。今週は、そんな一週間でした。気も身体も乱れやすい季節だからこそ、しっかりと整えることに時間を使う。いつも以上に、良い出来事や良い感情に目を向けられる自分で居たいと思うのです。

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田舎の隅っこで闘志を燃やしたり笑ったり落ち込んだり、野望を抱きながら

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50%

50%

春。眠たくて、身体が起きてないみたい。だけど見えてきた光があって、それをちゃんと掴みたいから起きて、走る。猛スピードで走りすぎて、疲れてまた眠くなる。アトリエの床の冷たい温度と外の太陽の暖かさのギャップにクラクラしながら、気合いを入れ直して進めてく。今日も50%くらいで助走をつける、そんな春です。

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卯月

卯月

ふわっと暖かくなり、空の青が濃くなった。雨が土を湿らせて、マリーゴールドの芽が出た。曇り空でも、どこからか決意の気配が香るのは、四月になったからか、桜が咲いたからか。私にとっての春は、始まりというより決意の感覚が強い。本当に何かがクッキリ見えて終わりや始まりを迎えるのは秋だ、といつも感じています。

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田舎の隅っこで闘志を燃やしたり笑ったり落ち込ん

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はじまり

はじまり

百文字日記を始めました。毎週ブログを書くときに、今週は何を考えて過ごしていたっけ、と思い出す時間が勿体無いから、毎日少しずつ書くことにしました。毎日更新は以前にも動画で試してみたけれど、なかなか続けるのが難しかった。だから今回は、形を変えてもう一度、思いついた日からのスタート。

noteは私の特別な場所です。時々振り返って読んでいると、自分でも忘れてしまうようなことが残されていて面白い。続けられ

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決心

決心

今年開催しようと思っていた、関西や地元の個展を延期することに決めました。このことを決定するまでに、少し時間がかかってしまいました。とにかく動かなきゃわからないってことで、大阪や神戸のギャラリーを見て周り、地元のギャラリーでもイメージを膨らませていたのですが、なんとなくで開催するのは、私らしくない。なんだかもっと別のところに、今フォーカスしなければいけないものがあると思えて仕方なかったのです。

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夢

神聖なものは透明であればあるほど、優しさを超えて厳しく恐ろしい時がある。眉間に突き刺さるような濁りのない視線に、全て見透かされたようにドキッとする。

滝の落ちる透き通った水の奥
乳牛の黒い瞳
丸くて大きすぎる黄金の月
生い茂る木の風に揺れる声

一瞬目を逸らしたくなる美しさは、
脳に突き刺さってしばらくのあいだ
何度も夢に見ることが多い🐑🍃

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こんにちは、仙波サクラです。

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宝物

宝物

忘れられない言葉。

前回の個展の一番最後のお客さまは、通りすがりに入ってくださった女性のお客さまでした。

作品をしっかり観てくださった後、帰り際に

「すごく女性性を感じました。悩んでいる女性が観ると、感動されると思います」
と、感想を伝えてくださいました。

その前に入ってくださった大学生の女性のお客さまが、
「悩んでいる自分と重なりました」と言ってくださった直後だったのもあってとても驚きま

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光の粒

光の粒

今まさに人生の真ん中に立って
美しい現実を夢中で生きている。 

空模様の話をするだけで心が温まる。全てが意味のあるものに変わっていく。目の前に居る人や、起こる出来事と自分が融和して、段々と境界線が溶けていく。人と繋がって生きるとはそういうこと。

自分だけの船に乗り、把握できる範囲にしか舵を切ってこなかったこれまでとは違う。
時には波に身を委ね、導かれるまま流されてみる。信じられる仲間に舵を任せ

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潜水艦

潜水艦

絵を描いていると、少しずつ、深いところへ潜っていく感覚があります。

潜っていく途中では、思ってもいないような感情や
忘れていた記憶に出会うこともあります。

浅瀬で遭遇する、昔の自分。

悲しい経験から生まれた弱さが
不安となって、私を覆う。
過去の記憶の欠片。

引きずられそうになるのは、
不安で居続けるのが、楽だから。

もっと潜るには、いつだって強さが必要で
のみ込まれないように、振り払う

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無人島

無人島

換気扇を回して、少し窓を開ける。
つけたてのストーブから、灯油の香りがする。
徐々に赤くなり、暖かくなる。
少し甘くしたインスタントコーヒーを口に含んで、
筆をとる。

ツンとした冬の空気を吸い込んで
少しずつ忘れていく。

目を真っ赤にして泣いた日に
うんざりして見上げた天井
なんでも出来る気がしたあの日に
踊ったコンクリートの床

優しくも、厳しくもない
この世界は、自分次第で
天国にも地獄に

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祈り

祈り

あけましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

皆さまの2024年が
優しく美しい一年になりますように。

***

年が明け、一枚目は「祈り」という作品を描きました。

年始から、様々な衝撃的な出来事が起こりました。私は少しフリーズしてしまい、自分を情けなく思っていました。無力だなぁ。けれど感情の渦の中、ちっぽけでも出来ることを見つけて動いてみる。やっと、わずかな光

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2023

2023

自分を許すための時間だった、
そんな気がしています。

2023年はとても濃い一年でした。

年が明け、「今年は一切逃げないぞ」と決めて動き出したクラウドファンディング、そして個展。

これまでの世界を脱皮したい。
自分にも、天にも嘘をつかない。
決めたことをやり遂げたい。
胸を張って、生きていきたい。

とにかく変わりたかった。

挑戦の中では実際、味わったことのない苦しさもあったけれど、味わっ

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