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人生はアンプレディクタブル ~オランダで妊娠・出産するまで~

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予想外の妊娠発覚からの地獄のつわりの日々、おもしろカルチャーショックから怒涛の出産までの道のりを綴っています。人間ってすごい。
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記事一覧

出産は普通にすごい。 ~オランダで出産~

出産は普通にすごい。 ~オランダで出産~

というわけで丁度午前0時に破水をさせ、あとは10時間くらい頑張ってねという状況になった。助産師のレベッカとエリスは「じゃあ、何かあったらすぐ呼んでね。グットラック!」と早々に部屋を後にする。

三脚を立ててカメラをセットし、夫に撮影の指示出しをした頃にはすっかりテンションが上がっており(陣痛ハイ)すでに眠気にやられそうな夫を部屋に残して私は元気にシャワー室に飛び込んだ。

オランダでは陣痛の痛みを

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陣痛中でもフレンチは食べたい

陣痛中でもフレンチは食べたい

前回の記事に話を戻して、12/23(月)に誘発分娩で入院する予定だった私。

だがまぁやっぱり予定通りに物事は進まない。

2日前の午後、トイレで私は “なんか血が混じったよく分からない液体のようなもの” が下着に付いているのを見た。これが事の始まりだ。

破水を最初に疑ったが、そんなに量は出ていないし多分違うだろうと思い(それに例え破水したとしても直ぐにお産が始まるわけではないので)私はとりあえ

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胎盤スムージーってなんや

胎盤スムージーってなんや

さて、前回のつづき。

家で産みたい!ビバ・自宅出産!なんて思っていた私。

結論から言うと、自宅出産はできなかった。

.......

と言うか、できないことが決定した(まだ産んでない。)私の気持ちを汲んで、夫も自宅出産に賛同してくれたのにも関わらずだ。

妊娠高血圧でも妊娠糖尿病もないしまぁ大丈夫だろうと、根拠のない自信で自宅のベッドで産む様を呑気にイメトレをなんかしていたのに、なんと27週

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オランダの出産事情 「家で産むわ、じゃあ。」

オランダの出産事情 「家で産むわ、じゃあ。」

(※オランダと日本の出産事情の違いについては、文末にまとめています。)

何もしていないのに月日は巡り、前回のつわり地獄ポストからあっという間に2ヶ月が経ってしまった。

前回書いた新婚旅行に行く前、私は一人で助産院を探した。アムス市内に引っ越したおかげで家は狭くなっていたが、歩ける距離になんでもあるという都会の恩恵を存分に受け、助産院選びも選択肢が多すぎて逆に迷ったくらいだ。

そんな中、私の選

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つわりと私と新婚旅行

つわりと私と新婚旅行

というわけで、いきなり妊婦になってしまった私。

そして心の準備などお構いなく、妊娠発覚一日目から容赦無く襲ってきた悪魔...

それが”つわり”である。

妊娠するとつわりがあることは何となく知っていた。ご飯食べてウッとなるやつでしょ?吐いちゃうのは辛いよね。

....

そんなもんじゃなかった。

冗談じゃない。

まず地味に辛いのは、つわりには“個人差”が圧倒的にあるところだ。想像してみよ

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妊娠してるんか私

妊娠してるんか私

(前回 のつづき)

引っ越しも落ち着き、さぁいよいよ楽しいヒップな都会生活だ!と思っていた私には、ただ一つ気がかりなことがあった。

生理がこない。

いきなりそんなこと書かれても、という話だがコレが中々にストレスが溜まる。毎日「今日か?今日くるか?」と思いながら色んな意味で常に厳戒態勢を張っていなければならない状況、女性の皆さんならお分かりだろう。何なら男性にも分かって欲しい。それがもう二週間

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【自己紹介】 人生はアンプレディクタブル

【自己紹介】 人生はアンプレディクタブル

unpredictableという単語をご存知だろうか。predictable(=予想できる)というどこかつまらない単語に、否定の接頭語un-をつけただけで「予想できない」という全く逆の、どこかワクワクする意味になる。

ものすごくどうでもいいが、predictableと聞いて一番に思い出すのはウッディ・アレン監督作品「To Rome with Love (ローマでアモーレ)」にて、”...depe

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